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まるでジブリ映画の世界
琵琶湖で行きたい所を旅行ガイドで調べていて目にとまったのが、この奇抜な草屋根の建物でした。
滋賀の有名和菓子店「たねや」のフラッグシップ店として7年前にオープンしたラ コリーナ近江八幡という施設で、9時の開店に合わせて草屋根のメインショップから中に入ると、まるでジブリ映画の世界のような雰囲気でした。
ギフトショップ(写真↓)やフードコートもとてもユニークです。
まだ朝ごはんを食べたばかりでお腹は空いていなかったので、今回は見るだけにしておきました。
櫓漕ぎ舟で水郷めぐり
ラ コリーナ近江八幡から2〜300mの所にある元祖近江八幡水郷めぐりの舟乗り場から、毎日10時と15時に出る舟の朝の便に乗船しました。
この狭くなった水路(写真↑)を、船頭さん(写真↓)は、船尾の櫓一本を操って、岸や他の舟にかすりもせずギリギリのところを見事に漕ぎ抜けて行きました。
しばらく狭い水路を進み、橋をくぐって行くと、少し開けた沼に出ました。エンジンのない舟はとても静かで、聞こえるのは、ヨシ原を通り抜ける風の音、鳥の鳴き声、櫓を漕ぐ軋み音や舟の水音だけです。
その後も交互に現れる水路と沼は、英国ノーフォーク湖沼地方のミニチュア版のようでした。
春は、この水路(写真↑)の岸の桜並木が満開になり、花筏も楽しめるそうです。
今日は風が結構あったので、80分間の予定が1時間半になりましたが、6人乗った舟をその間ずっと漕ぎ続けてくださった船頭さん、ご苦労様でした。
近江八幡は瓦の町
舟を降りて八幡堀の方へ歩いて行くと、瓦を焼く釜がありました。
遊歩道の路面にも瓦がびっしり埋め込まれています。
近江八幡は、八幡瓦を産する瓦の町ということで、瓦の道の先にあったかわらミュージアムを見学しました。
八幡瓦用の粘土を使ってイブシ銀に光る焼き物を作れる体験工房もあり、やってみたかったのですが、この日は講師の方がお休みとのことで残念でした。
人生初“ふなずし”に挑戦
八幡堀沿いにあるほりかふぇというお店のテラスでランチにしました。
滋賀県の郷土料理の“ふなずし”があったので、近江牛うどんに加えて注文してみました。
臭いがきついので、朝の水郷めぐりの船頭さんが「地元の人でも1/3は好き、1/3は嫌い、1/3は食わず嫌い」と言われてましたが、このお店のは、臭いを抑えたものを2切れだけ提供する初心者向けとのことです。
お店の人に「ブルーチーズが大丈夫なら大丈夫」と言われたので、ブルーチーズは大好きだからあまり心配せずに口にしてみたところ、それほど臭いは感じず、しょっぱい感じでした。
同じく臭いで悪名高い“くさや”は積極的に好きですが、初体験の“ふなずし”は、食べられるけどそれほど美味しいとは感じなかったというのが第一印象でした。
風情豊かな八幡堀と近江商人の街並み
昼食後、八幡堀沿いの遊歩道を散策しました。
新町通りの近江商人の街並みもとても風情がありました。
八幡堀の石畳の小路は、堀の中を飛石で歩くところもあって楽しめます。
先ほどランチにした“ほりかふぇ”の対岸は、ショウブの花できれいでした。
近江八幡の街は、散策するのにとても素晴らしいところでした。
錦鯉が泳ぐ五個荘の街並み
車で20分ほど離れた五個荘(ごかしょう)の古い街並みも見に行きました。
漆喰の白壁の屋敷沿いの水路には、色とりどりの錦鯉が泳いでいました。
巨岩の隙間の先の崖上の神社
さらに車で15分ほど離れた山の中腹にある太郎坊宮(阿賀神社)を訪れました。
車で写真(↑)の建物のすぐ下までは行けたのですが、そこからさらに石段をひたすら登って・・・
2つの巨岩「夫婦岩」の間の狭い隙間を通り抜けました。
本殿は、さらにその上の方のとんでもない所に建てられています。
よくぞこんな所にいくつもの建物を造ったものだと感心させられるおもしろい神社でした。
見たかった五重塔と石塔群
さらに車で20分ほど離れた石塔寺に最後に立ち寄りました。
境内にズラリと並んでいるらしい数万基の五重塔や石塔群を見たかったのですが、いきなり石段が延々と続いています。
太郎坊宮で石段登りの力を使い果たしていたので、ここは残念ながらパスすることにしました。
夕暮れの琵琶湖と比叡山
スーパーに寄ってホテルに戻り、部屋で夕食にしました。今日はよく歩いたのでガッツリいただきました。
夕暮れ時にルーフテラスに出てみると、琵琶湖の対岸に明日訪れる比叡山がくっきりと見えました。