チュニジア16: チュニス市街を観光し、絶体絶命のピンチに陥る

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この記事は、妻のブログから妻視点の文章をほぼそのまま転載しました。

チュニス市街の運転に苦労して、最初のホテルにたどり着く

チュニスの街中へ入るのはとっても苦労しました。高速道路を降りる場所を1つ見逃してしまい、チュニス南で降りたかったのにもう1つ先へ行きましたが、どうにか無事に中心部へ向かう道路に乗ることが出来ました。

チュニスでの最初の目的地はバルドー博物館です。中高生だったころ東京でのカルタゴ展がきっかけで今回のチュニジア旅行を計画したのですが、このバルドー美術館からの展示で多感な頃にモザイク画に出会ってしまったのです。heart01

何が何でも行きたいバルドー博物館! ところがところが、チュニスのメディナを半時計周りにバルドー博物館へ向かいたいのに、何度違った道をトライしても右折禁止で、行きたい方角へ行けなくなっています。

終いには、銀座通りのような大道路で渋滞にはまってしまって、メディナの城壁にぶつかって右折できず、Uターンせざるを得なくなりました。

どうやら時計周りにゴチャゴチャした道を行かなければならないようです。5~6回右折できず困っていたら、なんだか見覚えのある景色になりました。ここまで1時間ほどチュニスの中心部を彷徨っていましたが、最初にチュニスに到着した晩に宿泊したホテルの近くでした。

今夜の宿はまだ決まっていないし、勝手が分かったホテルの方が安心できるので、carを向かいの銀行の前に駐車して、同じホテルへチェックインすることにしました。

先週は日本から予約して1泊68ディナール(約5000円)だったのに、今回は90ディナール(約6600円)だと言います。どうしてこんなに差があるのだろう? 当たり前だけれど今度はきちんと掃除もされていて、前回よりは良い部屋だったのでしぶしぶ了解。

質素なランチの後、メトロでバルドー博物館へ行く

道にさんざ迷って13時を回っていたので、まずはランチにホテル近くのチキングリルのお店に入りました。2人ともあまり食欲がなかったので、1/4のチキンとサラダだけ注文。パンがたっぷり付いてくるので充分でした。質素なランチは、たった3ディナール(220円)。

英語は全く通じないけれど、お店の人はとても親切で、水筒を持ち込んで飲んでいても嫌な顔はされませんでした。

市内は運転が大変なので、バルドー博物館へはメトロ(市内路面電車)でいくことにします。直線でわずか5kmほどの距離です。昼下がりの暑い中、メトロの駅まで歩いて、切符を買うのがまた一苦労でした。

駅周辺をさんざん歩き回って、たまたま若い女性に切符売り場を聞いたら運良く英語で返事が返ってきて、ようやく切符が買えたのでした。バルドーまで2人でたったの0.9ディナール(66円)で、ビックリするほど安い!

駅から博物館入り口までの数百メートル歩くのが暑くて辛かったです。入場料は1人7ディナール(510円)とカメラ代1ディナール。

バルドー博物館で憧れのモザイク画を鑑賞する

ここバルドー博物館は、モザイク画としては世界一の規模を誇ります。修復されたものが多いけれど、色使いや図柄がとってもステキなのです。当時の生活を描いたものや、歴史を描いたものなど、興味は尽きません。

チュニジアのルーブルと謳われているだけあって、カルタゴの出土品やチュニジア各地から発掘されたモザイク画が所狭しと展示されてる様に圧倒されました。

憧れだったモザイク画をたっぷり鑑賞できて大満足。

タクシーでメディナへ行き、値切って買い物をする

まだチュニスの観光をしていなかったので、メディナ(旧市街)のカスバ広場までタクシーでいくことにしました。体が暑さでバテ気味だったのと時間節約のためです。気温は38.5℃。タクシーは体力的にも精神的にもとても楽でした。一番近い道順で数分で到着。わずか1.8ディナール(130円)でした。チュニスの街中は苦労してレンタカーで回るよりタクシーが手軽で良いです。

カスバ広場からメディナの中へ入って行くと、右手側に首相官邸があって(公の場所は全て撮影禁止)、まもなくシディ・ユセフ・モスクの八角系のミナレットが見えました。もう夕方なので、どこのモスクも観光客は入場できませんでした。

メディナの中をフランス門目指してそぞろ歩きはチュニジア最後の観光です。夕方になって多少気温が下がったこともあって、迷路のようなメディナの中は地元の人々や観光客でとっても賑わっています。

アラブの揚げ菓子を買ったり、ラクダ皮のサンダル65ディナール(4750円)を値切って15ディナール(1100円)で買ったりしました。値切るのもすっかり慣れて、いくらまでだったら買ってもいいという値段をあらかじめ決めておいて、その値段より低い値段から交渉を始め、結局は自分で決めた値段以上は決して払わないということに徹するのです。店員さんも我々のしぶとさにお手上げって感じでした。

歩き疲れたのでフランス門が見えるビクトワール広場のカフェで一休み。レモネードと、ミントティーを注文。3ディナール(220円)でお釣があるはずなのに、チップが当然とばかりにお釣をもらえる雰囲気ではなかったです。まあ、時々こういった大名旅行? も良しとします。歳をとり始めた証拠?

広場を通過する人々ウォッチングはなかなか面白いです。人種のルツボで、人種もさることながら、民族衣装やら、いろいろな職業の人がそれぞれ特徴ある服を身にまとっています。

歩いてホテルに戻り、絶体絶命のピンチに陥る

スーパーマーケットをハシゴしながらクタクタの足で2km近い道のりを歩いてホテルへ戻りました。残すは夕食と荷物のパッキングだけです。

ホテルの角を曲がった瞬間、目が点!
とんでもない事態が起きていました。bearing
今までの旅行で最悪の出来事です。

明日の午前中のairplaneで帰国だというのに、駐車しておいたレンタカーが無いのです!
何度見返しても無いものは無い。

瞬間悪い事が次から次へと頭の中をめぐります。

  • 車の紛失届けを警察所へ行って作成してもらわないと・・・・
  • 車を弁償させられるのかなぁ。。。。
  • もう18時を過ぎているし、最悪明日のairplaneで帰国できないかもしれない。
  • 安売り航空券だから今さら日付変更できないだろうなぁ。。。。

ヘトヘトに疲れているのに、最後の最後にノックアウトされてしまったのです。

人生始まって以来一番疲れた1日になってしまいました。

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