チュニジア17: チュニジア最後の晩の窮地、試練、とどめ

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この記事は、妻のブログから妻視点の文章をほぼそのまま転載しました。

レンタカーが消えた窮地を脱する

レンタカーが無い! 駐車したはずの場所には何もありません。大ピンチです。
体力的に限界に近いほど疲れきっているのに。。。。。

まずは部屋へ戻って、買い物した荷物を整理。夫はパスポート、レンタカーの契約書などを確かめ、車の所在を確かめるために外出して行きました。

こんな心細い思いを最後の最後にするとは思いもしませんでした。一応明日の帰国に備えて荷物のパッキングをしながらも、心配でしかたありません。

ホテルのフロントで警察所を聞いてタクシーで向かってと考えると、少なくとも2時間は部屋で待たなくてはならないだろうなぁ。。。。。

窃盗犯に持ち逃げされてしまったのかなぁ、などと悪いことばかり考えてしまいます。携帯にいつ連絡が入るか、気になって落ち着きません。

20分ほどして、まだパッキングが終わらないうちにドアをノックする音がしました。夫が戻ってきたのでした。忘れ物を取りにきたのかな?

部屋に入るなり、carを取り返してきたと言います。
ええ~っ!!! あまりの速さにビックリ仰天!

「駐車しておいた車が無くなってしまった」と、フロントに相談をしたら、
「30ディナール持っているか?」と聞かれたとのこと。

ナント駐車違反でレッカー移動させられたのです。

ホテルのスタッフに連れられて、徒歩で数分のショッピングセンター屋上の駐車場へ連れて行かれ、係りの人に罰金の30ディナール(2200円)を支払って、施錠を解いてもらい、ホテルのスタッフと一緒に戻ってきたということでした。

今度はホテルの入り口のドアのまん前に駐車して、ここならOKとのこと。窮地を救ってくれたホテルマンにチップを5ディナールはずんで一件落着となりました。

レッカー移動された場所が近くで助かりました。罰金も日本に比べたらウソのように安くて、あんなに心配して損しました。

ホテルの向かい側はPay & Display方式で、駐車料金をあらかじめ払って領収書を見えるところに置く道路だったようです。5時間以上も停めておいたので、レッカー移動させられていたということでした。

帰国してから写真を整理してると、チュニジアに着いて最初に撮影した1枚目の風景に、違う道路だったけれど、駐車禁止・レッカー移動の標識が写っていました。アラビア語もフランス語も読めないので、看板が立っていても注意して読まないし、今までチュニジア国内をドライブしていてどこもホテルのすぐ側に簡単に駐車できていたので注意力が足りなかったのでした。斜め向かいはテレビ局だったし、大都市チュニスの中心部なので、当然といえば当然。

ホントに良かったです。これで明日予定通り帰国できます。happy01

心底疲れきっているところに安堵感がやってきて、脱力してしまいました。あれほどハラハラドキドキしたのに、1時間ほどで解決してしまったのでした。

夕食まで試練は続く

さて、19時を回っていたので、そろそろ最後の夕食です。

いつもは自宅で2000歩ほどしか歩かないのに、この日はスースの海岸、グランド・モスク、リバト、メディナ、バルドー博物館、チュニスのメディナと信じられないくらい歩いて、疲れは極限で歩くのが辛いのに、ホテル周辺のレストランはことごとく閉まっていて、ファーストフードとイタリアンレストランしか見つかりません。

ホテルへ戻って受付で聞いても、今日はこの辺ではイタリアンしかないと言われました。

チュニジア最後の夕食がイタリアンだなんて許せないので、夕方カフェに入ったフランス門近くへ行くことにしました。もちろんタクシーで。

タクシーを捕まえる間、浮浪者が近寄ってきて、イヤになるほどしつこくまとわりつかれました。お金を恵んでほしいのです。断り続けてもいつまでも付いてきます。

やっとタクシーを捕まえて乗り込んでホッとしていると、その浮浪者はタクシードライバーに何か話しかけて小銭をもらっていました。

メディナの東門に通じるハビブ・ブルギバ通りの目指すレストランの近くでタクシーを降りると、ドライバーが何だかかんだか言っています。チュニジアのタクシーは特にチップは払わなくてもいいので、メーター通りの金額(1.2ディナール、88円)だけを払って降りました。

でも、後で考えてみると、さっきの浮浪者が、私たちが後で払うからみたいに言葉巧みにドライバーから小銭をせしめていたのかもしれません。油断も隙も無い。これもちょっとした災難なんだろうけれど、実害は無かったし、レンタカーを紛失した直後なので、なんとチッポケなこと!

チュニスのタクシーはメーター制なのでとっても助かります。いちいち交渉して××までいくらと決めてから乗らなくて済むので使いやすいです。

タクシーを降りたハビブ・ブルギバ通りは、デパート、国立劇場、大聖堂など、植民地時代を思わせるステキな建物が立ち並んでいます。

チュニジア料理がお手軽料金で楽しめるキャピトルという「地球の歩き方」に載っているレストランに入りました。

前菜、メイン、デザートから好きなものを1つずつ選べます。

前菜にメシュイーヤ(野菜の焼きサラダ)、

ショルバ(魚のスープ)、

メインは魚のグリル(ツナ)、

タジン(チュニジアオリジナルの玉子料理)、

デザートはフルーツを頼んだら嬉しいことによ~く冷えたスイカでした。lovely

ミントティーがサービスで付いてきました。happy01

とてもじゃないけれど食べきれない大盛り料理でした。今回の旅は暑さと疲れでこの1人分も2人で食べていなかったなぁ。

チップをはずんで15ディナール(1100円)。最後にチュニジア料理で締めくくれて良かったです。

夕食後にとどめを刺される

帰り道もタクシーでと当然のように考えていたのに、銀座通りに当たる繁華街で、タクシーが満車だらけでつかまりません。

場所を変えてもつかまらない。

遅くなってしまうので、ホテルに向かって歩きながら、時々後ろを向いてタクシーを停めようとするけれど、たまにやって来る空車は地元っ子に先取りされてしまいます。

疲れで1歩も歩けなくなり、何度も休憩しながら、1時間ほどかけて、結局ホテルまで歩くはめになりました。

思いもしないレンタカー紛失なんていうハプニングと歩き疲れで、体力的にも精神的にもホトホト疲れ果ててしまった1日でした。

今日1日のルートです。

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