アスワンの「大きな物」と「ナイルに浮かぶ物」

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南エジプトのアスワンにある「大きな物」その1は、未完成(切りかけ)のオベリスクです。Wikipediaによると、パリのコンコルド広場に立つオベリスクは高さ約23m、ルクソールのカルナック神殿に立つエジプトで一番高いオベリスクは約30m。もし、これが完成していたら、高さ約40mの世界最大のオベリスクになっていたのに、途中でヒビが入ってしまい未完成のまま放置されました。約3500年も前のことです。当時の「あーあ、残念」な気持ちのスケールのでかさにも、このように水平に切り出した巨岩を垂直に立てる技術があったことにも驚かされます。

アスワンにある「大きな物」その2は、アスワン・ハイ・ダムです。完成は1970年。写真はダムの上からナイル川の下流側を眺めています。ダムが出来て、下流側にはワニがいなくなったそうで、安心してナイル川で泳ぐことができます。一方、ダムの上流側に広がるナセル湖にはワニがたんといます。

アスワンの「ナイルに浮かぶ物」その1は、フィラエ島のイシス神殿です。アブ・シンベル神殿と同様に、アスワン・ハイ・ダムの建設により水没するところを、ユネスコによって移築されました。移築のスケールの大きさにも驚嘆です。エジプトは、とにかくどこに行って何を見ても、3千年以上も前のものが目の前にくっきりと残っていることと、何もかも巨大でスケールの大きなことに驚かされっぱなしでした。

アスワンの「ナイルに浮かぶ物」その2は、ファルーカと呼ばれる伝統的な木造の帆船です。夕暮れ時にナイル川をしばらく帆走しました。日中の観光は炎天下で気温も40度くらいあって暑かったですが、日が沈む頃の川の上はとてもさわやかでした。

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