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旅の計画
2018年6月にポーランドで運河クルーズをした際に借りたボートのオーナーであるウーカスから、今度はフランスで一緒にクルーズしないかとお誘いのメールが来ました。
2018年11月から翌年4月にかけて、ドイツ国境から大西洋まで往復する行程です。それを7〜10日間毎の10の区間に分けて、好きな区間を選べるとのことです。
ポーランドで借りてとても快適だったボートの姉妹艇を使うし、寒い季節ではありますが、ボートの暖房は強力だし、お得感のある料金だったので、とても魅力的です。
どの区間にするか、フランスの水路情報に詳しいサイトを参考に検討したところ、自分だけでは行けない難しい水路を含む5, 6, 10が良さそうでしたが、5, 10は先客が予約済みとのことで、6のボルドーからツールーズへの区間(1/21〜30の10日間)を7月に予約しました。
ところが、9月になって、その区間は1〜2月に修復工事のため閉鎖されることが分かり、4のモンペリエからツールーズへの区間に変更となりました。世界遺産のミディ運河を最初から最後まで航行することになるので、それはそれで楽しみです。
さらに12月になると、ミディ運河の一部区間の補修工事が2月まで続くことが分かり、またもや航路が変更となりました。
結局、ローヌ・ア・セット運河の途中にあるスタート地点(モンペリエの近く)から、一旦東へ向かい、ローヌ川の手前で折り返して、後は西へ西へと向かって、ミディ運河の途中の補修区間の手前まで行くことになりました。
折り返し区間があるのはちょっと残念ですが、前半はローヌ川の河口デルタであるカマルグ湿原を通るし、後半はミディ運河の一番おもしろい所には行けるので、変化に富んだ良い行程になりました。
旅程(2019年)
停泊地
1日目 1/21(月) カルノン→エーグ・モルト
2日目 1/22(火) エーグ・モルト→ベルガルド→サン・ジル
3日目 1/23(水) サン・ジル→ガリシアン→カルノン
4日目 1/24(木) カルノン→パラヴァ・レ・フロ→マグローヌ→フロンティニャン
5日目 1/25(金) フロンティニャン→メーズ→マルセイヤン→アグド
6日目 1/26(土) アグド→ポルティラーニュ→ベジエ
7日目 1/27(日) ベジエ→フォンセランヌ7段ロック→コロンビエール
8日目 1/28(月) コロンビエール→ポワル→カプタング→ル・ソマイユ
9日目 1/29(火) ル・ソマイユ→ヴォントナック・アン・ミネルヴォワ→パラザ→ルビア→アルジャン・ロック
旅の総括
オフシーズンの南仏運河は、補修工事で通れない区間や突然の閉鎖はありましたが、他にボートがいないので、とても走りやすく、港やロックでも混雑することがなくて良かったです。
心配していた寒さも、ちゃんと着るものを着れば平気だったし、夜もボートの暖房が効いて快適でした。
ローヌ・ア・セット運河の西半分は、ラグーンの中に水路が造られていて、まるで海の中の川のようでしたが、強風時にその価値を実感しました。
ミディ運河は、自然の土手やプラタナス並木が心地よく、カーブやロックも多くて面白かったです。ただし、ボートの全くの初心者には、思ったより難しそうでした。
上陸して街歩きする時間も予想以上に楽しいものでした。どの街にも早朝から開くベーカリーがあり、焼立てのパンが美味しかったです。また、スーパーで簡単に安く手に入る地元のワインも楽しめました。
最後に、特に印象的だった所を示します。