フランス09: ラグーンの中の運河を航行し、島流しと可動橋を体験する

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リゾートの巨大マリーナを見学する

昨日、カルノンの大きなマリーナを見て感心していたら、ウーカスが、この先のパラヴァ・レ・フロ(Palavas-les-Flots)というリゾートタウンにもっと大きなマリーナがあると言うので、そこに寄ってみることにしました。

カルノンを9時頃に出航して、その街まで小1時間です。

マリーナはレ川(le Lez)の河口にあるので、ローヌ・ア・セット運河と川が交差する所を左折して、オラ号がくぐれない低い橋の手前まで川を下るところを早回し動画(30秒)にしてみました。

橋の近くに係留できる場所が無かったので、私と妻は岸に飛び降りて、ウーカスはオラ号を停められそうな所を探しながら船で留守番です。

川沿いに歩いてマリーナに向かう途中、川をまたぐチェアリフトがありました。ちょっと歩けば橋はありますが、川をリフトで渡るのはユニークです。乗ってみたかったけど、オフシーズンだからか、残念ながら動いていませんでした。

マリーナはさすがに巨大で、下の写真の4倍くらいの数のボートが係留してありました。

島流しされて、フラミンゴや大聖堂を見る

マリーナ見学を終えて、ウーカスに電話して橋のところまで迎えに来てもらい、次の目的地のマグローヌ大聖堂(Cathédrale de Meguelone)に向かいました。

30分ほど航行して、11時頃、大聖堂がある島に、また私と妻だけ置き去りにされました。

ここには、運河を横切る可動式の浮き歩道橋があるのですが、13時にならないと橋は閉じません。見学したい大聖堂は南岸に、ボートを係留できる場所は北岸にあるため、それまでは島流し状態なのです。

遊歩道を大聖堂に向かって歩いていると、これまでで一番近い所にフラミンゴの群れがいました。(写真は望遠です。)

たっぷり時間があるので、マグローヌ大聖堂の外も中もゆっくり見学しました。

ビーチにも歩いて行ってみましたが、砂浜の手前に湿地帯が広がっているのがおもしろかったです。先ほど立ち寄ったパラヴァ・レ・フロの街も遠くに見えています。

13時ちょっと前に戻ると、橋がちょうど閉じたところで、無事にオラ号に戻ることができました。

橋を開き、お好み焼きを食べる

橋が閉じた状態だと、オラ号は運河をこの先へと進めませんが、13〜17時の間は、橋は原則閉じられていて、船が航行する時だけオンデマンドで開くようです。

ランニングから戻って来たウーカスが、橋を開くように橋番にお願いして、すぐに出航しました。

浮き橋の可動端に船と同じように付いているエンジンとプロペラを橋番が動かして、目の前で橋が開いていきました。なるほど〜、うまい仕組みです。

走りながら、準備をしておいたお好み焼きを作って、ランチにしました。ウーカスは、日本食が大丈夫などころか、特にお好み焼きは大いに気に入ったようでした。

強い横風を受けながら、ラグーンの中の運河を進む

この辺りの運河は、ラグーン(砂州で海から隔てられた潟湖)の中に、両側の狭い土手を築いて造られていて、まるで海の中に川があるような感じです。

晴れていて天気は良いのですが、午後から風がどんどん強くなってきて、ラグーンには白波が立っています。強い横風を受けるオラ号は、舳先を少し風上側に向けて斜めに進まないと、風下側の土手に吹き寄せられてしまいます。

どうしてわざわざ湖の中に運河を造ったのか、無駄なようで不思議に思っていましたが、まさにこのような強風下でも航行できるわけで、必要性を身をもって納得しました。

開いた可動橋をくぐり、丘から運河やラグーンを眺める

2時間ほど緊張しながら操船して、15時半頃、フロンティニャン(Frontignan)の街まで来ました。ここには、1日に1回、16時にしか開かない可動橋があるのです。

下の写真のオラ号の真上の鉄道橋は、開かなくてもくぐれる高さがありますが、前方で運河を横切っている道路橋は、1.5mしかないので、3m弱の高さがあるオラ号は、16時に開くのを待って通過しました。

橋を通り抜けて岸に着け、今晩はここに停泊します。

ウーカスと1時間ほど歩いて、街の背後の丘に登りました。夕陽に染まる運河やラグーンや街のパノラマがとても印象的でした。

スーパーで買出しもして、夕食は、鴨と鶏肉の鍋でした。

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