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私にしてはちょっと寝坊気味の7時前に起きると、天気は晴れ、気温も昨晩より暖かく、今日も気持ちのいい1日になりそうです。
朝食は、浮き桟橋の上でコーヒー、なめこ汁、鮭、ご飯、リンゴ、ナシ。ご飯は「日本のノーフォーク」イベントでお世話になっている中川さん主宰のTKOもてぎで作られたおいしいお米です。
9時前に出航。重須は2回目なのですが、去年5月に初めて来た時にとても印象的だったクルーザーが今回もちゃんといました。艇体に描かれた絵がとてもリアルで、前回は思わずあいさつしそうになったのです(笑)。
航海士が子供の時によく遊びに来ていた三津シーパラダイスの近くを通るようにわざと遠回りして、港を出て、淡島を過ぎて、開けた海に出ました。昨日と同じ良い東風が吹いています。今日はそれが追い風になるので、スピンネーカーを上げて走りました。
スピン(追い風で走る時に使うカラフルで薄くて丸っこい帆)を上げて帆走するのは手間がかかりますが、そもそもモーターボートよりもヨットが好きな者にとっては、それだけセーリング気分が盛り上がるというものです。Mさんがヘルムス(舵を取る人)、O船長がアフターガイ(スピンの風上側)のトリム(調整)、私がスピンシート(スピンの風下側)のトリムをします。皆、スピンとマストヘッドにある風見を見上げながらなので、首が疲れます(笑)。大瀬崎をかわすにはほぼ真後ろからの風になるので、ワイルドジャイブをしないようにヘルムスは気を抜けません。
昨日よりも鳥をよく見かけます。前方には漁船が何隻も集まっていて、鳥の群れもあり、今日こそ魚が釣れそうな気がします。今度は潜行板タイプのタックルを流してトローリングしながら、魚がいそうなところを通ります。大瀬崎はどうもかわせそうにないし、スピンを上げたままジャイブするのはこのメンバーでは難しいので、スピンを降ろして魚釣りに集中することにしました。
メンスルだけで何度かジャイブしたりタックしたりしながら、漁船の間をぬって走り、鳥が群れているところに向かいます。帆走しながらですが、いい風が吹いているので、漁船よりも機動力良く鳥の群れに一番乗りです。カツオのような魚の群れが一斉に海面からジャンプして泳いでいくのも見ました。小さなウルメイワシのような魚の群れにカモメが襲いかかっていくのも見ました。こちらも潜在的な狩りの本能が刺激されるのか興奮します。結局人間の我々も魚の群れに対しては鳥と同じ立場なわけです。
しばらくうろうろした後、とうとう近くに鳥の群れもいなくなったので、あきらめてまた大瀬崎に向かって走っていると、何と魚がかかりました! が、糸をたぐり寄せている間に逃げられてしまいました。うーん、残念。
大瀬崎を回り、No.2ジェノア(2番目に大きな前の帆)を上げたけど、風が陸にさえぎられて落ちてきたので、ジェノアをまた降ろし、そのうちにメンスルも降ろして、エンジンでの機走となりました。
少しでも釣れるチャンスを増やすために、糸がからまる危険をおかして、船尾の両舷からそれぞれトローリングします。そのかいあって、とうとうシイラを1匹釣り上げました! ピーターダックの紋章に描いてある魚です。
前に釣れた時にはムニエルにしたのですが、その後ウェブ上で刺身もおいしいと書いてあるのを読んだので、今回はその場で刺身にして食べました。ウェブにも書いてありましたが鯛のような風味で、おいしかったです!
一度バケツを海に落としてしまい、それを拾うために何度かUターンしましたが、2本のトローリングの釣り糸がからまることもなかったので、これからもトローリングはダブルで出来そうです。
予報よりも早く雨が降り出した中、14時に安良里に帰港して、遅めの昼食にホットドッグやサンドイッチを船上で食べて、セーリングもトローリングも堪能できて大満足のツバメ合宿が終わりました。
天気:晴後雨
風向:東
風力:3→1