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この夏に出会い、同盟したヤマネコ号(本当の名前は帆船Ami号)で帆走できる日がいよいよやってきました。ARC創立20周年記念の大イベントです。
6時に自宅最寄駅でKIKIさんをピックアップして、7時過ぎには沼津魚市場に到着。「せきの」というお店で新鮮な地魚を使った“地アジ丼”と“なめろう丼”の朝食です。昨晩からヤマネコ号に泊まった7人(海くまさん、ぱたらんさん、leiraniさん、Foggy Scillyさん、どりすけさん、Fさん、O船長)も来ましたが、小さなお店は既に満席。前泊組は「丸天」という別のお店へ行くことになりました。朝食後にちょっと魚市場を散歩。大きなマグロや銀色の太刀魚がおいしそうです。
今日のヤマネコ号は、溜船長とAmiヨットクラブのNさん(夏の紀伊クルーズでも一緒でした)のご指導のもと、ARCから18人が乗船します。皆が出港準備をしている間、私は船室で海賊の首領になった気分で、乗組員から金貨(会費)を巻き上げ、船員雇用契約書(乗船名簿)に署名をいただきました。
10時ちょっと前に出港。港を出るとさっそくメインスルを上げます。かけ声は海星と同じ「ツー、シックス、ヒーブ!」。でも、それほど力は要らないので、どうもかけ声と手の動きが一致しません。メインスルに続いて、フォアスルを上げ、船首のフライングジブ、ロワージブ、ロワーステイスルの三角帆も次々と上げます。最後にメイントップスルとアッパーステイスルを上げて7枚の帆が全て上がりました。微風ながら、ヤマネコ号での待望の帆走が実現しました。
totoさん差し入れのジンジャービアで一息。気温も上がり、動いた後なので、ピリピリとジンジャーが効いた冷たい飲み物がおいしいです。
フルセールで帆走中のヤマネコ号をメインマストのクロストリーズから見下ろしてみました。うーん、いい気分。
上げた帆を逆の順番で全て降ろして、以前スカンジナビア号があった湾に入り、浮き桟橋につながれた漁船に接舷してヤマネコ号を係留しました。山源というお店を貸切って、海の男!という感じのヤマネコ号の前のオーナーの方も加わって、地魚を含めた特別メニューのお昼をいただきました。(予算的に魚のフライの定食の予定だったのですが、お店の方が気を利かせて同じ値段で刺身も含む特別メニューにしてくださいました。)
食後、ヤマネコ号に戻ると、「あっ、何かボトルが流れてきたぞ」と溜船長の声。棒やバケツや網を使って拾い上げると、中には宝の地図が入っていました。
皆、どよどよと集まってきて、地図を解読します。あっちかな、こっちかなと、ラム酒さんのお子さん達が走り回ります。
とうとう、発見! 宝箱を開けると、金貨(チョコ)がざくざくと、海のガラスで作られた腕輪が入っていました。皆で山分けです。
出航して、帆を上げて、今度は海賊旗も上げました。午後の帆走は、風を求めて大瀬崎を過ぎ、内浦湾を出ました。船上では、溜船長から船にまつわるいろいろな面白いお話をいただいたり、翌日の総会での演奏に備えてティンホイッスルの練習が始まったり。そしてクッキーと紅茶のティータイム。
ちょうど良い風が吹き出した頃でしたが、残念ながら帰港する時間です。帆を降ろして、それぞれのバッグに詰めます。ちょっと寒くなって、夕焼けが空を染め始める頃、静浦港に戻りました。
伊豆長岡のホテルで、源泉かけ流しの温泉につかり、男風呂ではまた溜船長を囲んでいろいろなお話を伺いました。さっぱりした後は、中華料理の夕食会です。実は、予算を抑えるために、通常は1人4500円程の中華コースのレストランなのですが、私がちょっと無理を言って、溜船長が交渉してくださって、温泉入浴と夕食を合わせて3000円にしていただいていたのです。どんな料理になるかなあと思っていたのですが、低予算ながら(^^;とっても工夫して質・量ともに満足の行く内容となっていました。(しかも、25日のクルーズ後の夕食会ではメニューが大きく変わっていて、2度参加した人もまた楽しめる内容となっていたので、ますます感心&感謝した次第です。)
食後、ヤマネコ号宿泊組は静浦港に戻りました。暗闇の中、もやい綱を引っ張って、バウスプリットを伝ってヤマネコ号に乗船します。寝棚6人分に7人(ポラリスさん、もぐり鳥君、totoさん、Fさん+急に追加でKIKIさん、航海士、COOT)の宿泊なので、私は長椅子の上にキャンプ用のマットと寝袋で寝ましたが、一晩中ストーブをたいたままで、寒いことも無く快適に過ごせました。