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早起きは三文の徳
今朝の出発は、昨日よりさらに早く、6時に(あまり食べたいものが無かった)朝食ビュフェ、7時に出発でした。
自由旅行でも朝早く行動開始することはよくあるので、早起きするのは全く平気だし、混む前に観光地をみたり、そこで過ごす時間が長くなるのは大歓迎なのですが、集合時刻に遅れないように、朝食後から出発までが慌ただしくなるのが、パッケージツアーのデメリットの1つです。
そうは言っても、早く出発したおかげで、バスの車窓から美しい日の出を見られました。「早起きは三文の徳」です。
エフェソス遺跡でローマ時代の文化に触れる
3時間ほどバスに乗ってエフェソス遺跡に着きました。今回の旅行では、3つ目の世界遺産であり、妻が一番楽しみにしていた所です。
広大な遺跡のほとんどの見どころを、ガイドの説明付きで一通り歩いて見てまわることができて、十分に満足しました。
一番印象に残ったのは、古代の世界三大図書館の1つであるケルスス図書館です。当時の世界最大の図書館は、エジプトのアレクサンドリア図書館で、蔵書はパピルスに書かれていました。ローマ帝国下のここケルスス図書館はそのライバルだから、パピルスをまわしてもらえず、代わりに羊皮紙が発達したそうです。
図書館の手前にあった、とても分かりやすい古代の公衆トイレもおもしろかったです。
最後に見た大劇場は、その大きさに驚きました。当時2万4千人を収容できたそうです。これまでにヨーロッパや中東でいくつものローマ円形劇場の遺跡を見て来ましたが、たぶんここがこれまでに見た中で最大です。
観客席の上の方は危険なため封鎖されていましたが、この劇場は今でもコンサートに使われているそうです。どこかの団体観光客が、観客席に座って歌っているのを舞台側から聞きました。どうせなら、舞台側で歌ってくれるのを、観客席に座って聞きたかったです。
お腹を空かせてトルコ名物のランチをいただく
遺跡をたっぷり歩いてお腹を空かした後の昼食は、トルコ名物料理のシシケバブで、量は少なめでしたが美味しかったです。ビーフに羊の油を付けて焼いてあり、それぞれの串の最後の肉片は羊の脂身になっていました。我が家は羊肉は好きな方ですが、さすがに脂身は食べ過ぎるとウッとくるので、半分くらい残しました。
トルコの飲み物であるアイランと言う飲むヨーグルトも頼んで味見してみましたが、ちょっとしょっぱくて、あまり好みの味ではありませんでした。
高級レザージャケット店に連れて行かれる
今回のパッケージツアーが自由旅行より安いのは、ツアー料金の一部をスポンサーが負担しているからで、旅程にはいくつかの土産物店が組み込まれています。
その1軒目として、高級レザージャケット店に有無を言わさず連れて行かれました。
最初にファッションショーがあり、ツアー客の中から男女1人ずつご指名されて(私は幸い免れました)、レザージャケットを着せられ、モデルと一緒に歩いたりします。
このショーはまだ見ていて面白かったけど、その後の売り場での時間は、特に買いたいものは無い(と言うか、さすがに良い品でしたが、1着でこのツアー代くらいもする高級品はとても買えない)ので、座るところも無く立ったまま待つのは、手持ち無沙汰で疲れました。
お店にほぼ1時間もいて、結局ツアー客10人中たぶん1人だけ買ったようで、ようやく解放されました。
パムッカレの絶景の中で温泉と戯れる
またバスに2時間弱乗って、今日の最終目的地であるパムッカレに到着しました。今回の旅行で4番目の世界遺産であり、私がカッパドキアと並んで一番楽しみにしていた所です。
ここまで来る途中で一時雨が降り、また晴れたけど、空模様が怪しいので、急いで一番の見どころである石灰棚まで歩いて行きました。
ガイドの一通りの説明が終わるのをムズムズしながら待ち、自由時間が始まるや否や、裸足になって、石灰棚の上を流れる温泉の中にジャブジャブと歩いて入って行きました。
ずっと前にここの写真を何かで見て以来、トルコに行ったらこれをやりたくてたまらなかったのです。
お湯は思ったよりぬるく、プールの中はヌルヌルして滑りやすい所もありましたが、パムッカレならではのユニークな体験は、とても楽しかったです。
また靴を履いて、展望ポイントまで行って全体を眺め渡しました。以前は、手前の石灰棚にも温泉が流れていて、水着を着て入浴もできたそうですが、今は、一番奥の一列だけお湯が流れていて、入るのも足だけしか許されていません。
すぐ近くに、古代遺跡の中で泳げる有料の野外温泉プールがあり、楽しそうでしたが、我々はお湯に手を触れてみるだけでした。
幸い天気は最後まで保ち、ヒエラポリス遺跡の中を歩いてバスに戻りました。写真の白い石は温泉を流していた導水坑の跡で、当時は、頭より高い空中をお湯が流れていたそうです。
温泉リゾートホテルを堪能する
パムッカレで泊まったホテルは最高でした。
部屋を出て目の前が室内温水プール、一歩外に出るとトンネルドームみたいなのが付いた野外温泉、屋内にも別の温泉があり、チェックインするなり水着に着替えて、他の客はいなかったので貸切状態で一通り入って泳いで楽しみました。
石灰棚を流れていた温泉は青っぽく見えたのに、このホテルの温泉は鉄分があるのか赤っぽくて不思議でした。
温泉ざんまいした後で夕食のビュフェに行くと、昨日のホテルよりもはるかに良い品揃えと味でした。
自由旅行だと、たぶんここまで良いホテルには泊まらなかったでしょうから、良いホテルに泊まって楽しめるのも今回のパッケージツアーの良い点でした。