メッシーナ寄港:海峡のメッシーナ、高所のカステルモーラ、人気のタオルミーナ

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EU最多旅客数のメッシーナに入港

7時頃にシチリア島メッシーナに入港しました。

港のあちこちでたくさんのフェリーを見かけましたが、メッシーナ海峡を挟んで対岸のイタリア本土に渡るフェリーだけでなく、海峡の北西側に浮かぶエオリア諸島(世界遺産)の島々へ渡るフェリーもここから出ています。

メッシーナ港は、イタリアでフェリー・旅客船の発着が最も多いだけでなく、EU内で旅客数が最も多い港(2023年で約1130万人、クルーズ船は含まず)で、そのほとんどはシチリア島〜イタリア本土を往来する船の旅客なので、建設予定のメッシーナ海峡を渡る橋が完成した暁には、経済も物流も激変しそうです。

ちなみに、クルーズ船客の数でイタリアで一番なのは、この地中海クルーズの発着港でもあるチビタベッキア港で、2024年で約350万人でした。メッシーナの1/3ですが、クルーズ船客だけでこれほど多いというのもまたビックリです。

山の上の街カステルモーラ

シチリア島には見どころがたくさんありますが、四国より大きな島なので、メッシーナから日帰り観光できる範囲だと、一番人気なのはタオルミーナ、頑張ってもエトナ山までです。

タオルミーナだけなら個人で鉄道でも行けそうでしたが、タオルミーナの山側にあるカステルモーラという街にも行ってみたかったので、その2つの街を訪れる現地ツアーを利用することにしました。

1時間あまりバスに乗ってカステルモーラに着く寸前に、崖の上の城跡へ登るエレベーターを見かけたのですが、稼働していないようで残念でした。

カステルモーラからは、この後に訪れるタオルミーナの街の東の方が見下ろせました。右奥の丘の上には、古代ギリシャ劇場の跡も少し見えています。

小さなカステルモーラの街の細い路地をしばし散策しました。

空気が靄っていて今日は無理かと思っていたエトナ火山が見えました。ガイド(日本のアニメオタクでした)の話では、昨日も少し噴火したそうです。

街中で何度か見かけたちょっとグロテスクなのは、シチリア州旗にも使われているシンボルで、中央の顔はギリシャ神話に出てくるメデューサだそうです。インパクトあり過ぎ・・・。

崖の上に造られた街なので坂道が多いですが、道の先が突然このような階段になっていたりして、おもしろい街でした。

ほぼ食べただけのタオルミーナ

自分では運転したくないような坂道を降りて、タオルミーナの南西端にあるカターニア門でバスを降り、素敵な街並みのメインストリートを最初にガイドに連れられて街の反対側にあるメッシーナ門まで歩きました。

解散後、メッシーナ門を出てすぐ左にあるガイドが勧めていたレストランでランチにすることにしました。私はまずはメッシーナの地ビールです。

実は、船のパンが美味しかった北欧クルーズでは、寄港地毎にサンドイッチを作ってランチにしていたのですが、その習慣を地中海クルーズでも続けていたところ、ノルウェージャン・エピックのパンはそれほど美味しくないのに我慢してランチにしていたことにふと気づき、今日は地元のお店でランチにすると決めていました。

確かに料理はとても美味しかったのですが・・・

2人で$60以上もしたし、時間もかかったので、メインストリートをゆっくり歩いて戻るくらいの時間しか残らず、古代ギリシャ劇場は見に行けませんでした。

メインストリートから左右に延びる脇道も良い雰囲気のところがいくつもありましたが、一番おもしろかったのは、この極端に狭い路地でした。

途中の教会を2つのぞきました。中は素朴な感じですが、山を背に立つ外観は素敵です。

海の方を眺めると、近くに錨泊しているクルーズ船がいました。

メッシーナ港ではなく、タオルミーナの近くまで来てテンダーで上陸しているのでしょう。

メッシーナ市街観光

メッシーナに戻ってバスを降りた後、残りの時間でメッシーナ市街を個人で観光しました。

まず市庁舎に行くと、メッシーナの伝説的な創設者であるマタ(女性)とグリフォン(男性兵士)の巨像が唐突に置かれていました。

毎年8月10〜14日に行われる「巨人の行列」で、この巨像も市内を練り歩いていたそうなので、見るには2週間ちょっと来るのが遅かったです。

次に、その隣にあるメッシーナ大聖堂(ドゥオーモ)を訪れました。

写真↓の左上にその一部が写っていますが、この大聖堂のパイプオルガンは、イタリアで2番目に大きく、世界的にも有名なのだそうで、ミサの時にでも訪れてその演奏を聴いてみたかったです。

個人的には、この帆船模型に目を惹かれました。

隣に建つ鐘楼にはカラクリ時計が埋め込まれていて、階段を登る途中でその仕掛けを内側から間近に見ることができておもしろかったです。

動くのは正午なので、実際に動くところは見られませんでしたが、15分毎に鳴る鐘をすぐ目の前で大音量で聞くことはできました。

鐘楼の上からの北側の眺めです。右奥がメッシーナ海峡の一番狭くなっている辺りになります。

鐘楼からメッシーナ港の入り口の方を眺めると、ノルウェージャン・エピックの船首も見えていました。

最後にメッシーナのショッピングストリートも少し歩こうかと思いましたが、事前に調べておいた所になぜか見当たらず、船に戻りました。

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