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日本に初寄港した中南米最大の帆船「ペルー海軍練習船BAP Unión(以下、ウニオン号)」の一般公開を見に行きました。
東京国際クルーズターミナル
ウニオン号が着岸したのは、お台場にある東京国際クルーズターミナルです。
ベイブリッジやレインボーブリッジをくぐれない大型クルーズ船でも寄港できるように、外洋からここまで一つも橋をくぐらずに入港できる場所に造られ2020年に開業した新しいクルーズターミナルです。
11時受付開始の1時間前に着くと、まだほとんど行列もなかったので、新しいターミナルビル内をあちこち見学しました。
まず、4階の展望デッキからウニオン号の全貌を眺めました。
ウニオン号は、船長115.5m、船幅13.5m、高さ53.5m、3200トン、4本マストのバーク型帆船で、同型の日本最大の帆船「日本丸」(船長110m、2570トン)より大きいです。
バウスプリットの先端から吊り下げられている4枚の国際信号旗「OBAA」は、ウニオン号のコールサインです。(ヨット乗りの友人Pさんから後で教えてもらいました。)
よく見ると、クルーが船首デッキで真鍮のキャプスタンを磨いたり、船首像の手入れをしていました。
ウニオン号は、練習船であると同時にペルーのアンバサダーの役割ももっているので、ビルの2階には、ペルーの特産品や民芸品が並び、民族衣装を着てそれらを紹介する人たちもいました。
ターミナルビルを一通り見学した後、行列に並び、一緒に見学する3人の友人ともここで合流しました。
ウニオン号乗船見学
15人ずつ呼ばれて下の階に移動し、そこでまたしばらく待ち時間がありましたが、いよいよ順番が来て船尾側のタラップから乗船です。
乗船して目の前のミズンマストのふもとに束ねられたロープには、ペルーの国旗をあしらった赤白赤の末端処理がしてあります。(私は気づかなかったのですが、前日乗船見学した帆船好きの友人Tさんに後で教えてもらいました。)
そのすぐ後ろには、大砲が置いてありました。ウニオン号は、東京湾に入ってくる際に観音崎沖で登檣礼で21発の礼砲を撃ち、観音崎礼砲台と礼砲交換をしたそうです。
ブリッジのあるデッキに上がると、インカ皇帝の衣装をまとった乗組員が記念写真に応じてくれました。前日はもっと貫禄のある人がしていたそうですが、今日は若い人でした。
ロープで丸く作られた救命ボート用のフェンダー(防舷物)が素敵でした。
船鐘は、よく磨かれてピカピカ気持ちよく光っていました。
ブリッジは立入禁止だったので窓越しの撮影です。右端にあるのは、船長と守護神の像だとか。
ウニオン号の今回の世界一周の予定航路と、ペルーを出港してからタヒチ、グアムを経て東京に来るまでの48時間ごとの実際の船位が記されたチャートが掲示されていました。
6/17のペルー出港から2ヶ月半かけて日本まで来て、ペルーに帰港するのは来年4/22の予定です。
船首デッキに移動すると、先ほど乗組員が磨いていたピカピカのキャプスタンが目を惹きます。
各マストに横帆が6枚ずつなのは日本丸と同じです。
最後に物産展として使われている船室を見ました。
いろいろな種類の豆の一部は、お土産にもらいました。
帽子だらけの民芸品は素敵でした。
下船して船首像をチェック。
右手で太陽を支えているように見えました。
TOKYOミナトリエ
近くのタイムズ24ビル11階にあるスカイレストラン「シーガル」でコスパの良いランチを済ませ、その隣の青海フロンティアビル20階(最上階)のTOKYOミナトリエを訪れました。
「東京臨海部の歴史や現在の姿、そして未来」を紹介する無料展示があり、まず入ってすぐの江戸古地図だけでも10分くらい眺めちゃいました。
展示物、図書室の船関係の蔵書、港の眺めのどれもが楽しめて、期待以上に良かったです。
帰宅後に、お土産にもらったペルー特産品を並べてみました。しばらく楽しめそうです。