紅葉の室堂ハイキングと立山登山

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11年前の同じ季節に同じホテルに泊まって紅葉の高原をハイキングした時の景色が、あまりにも素晴らしかったので、もう一度それを眺めたくて、立山黒部アルペンルートの最高点になる室堂平に来ました。

早起きして素晴らしい朝焼けに報われる

11年前は、人生ベスト3に入るくらいの素晴らしい夕焼けをここで眺められたのですが、この日は、立山三山の上に広がるきれいな朝焼け雲を見ることができました。

早起きして寒い中を展望の良い所まで歩いて行って、段々と空が明るくなるのを待った甲斐がありました。

宿に戻って、朝食バイキングに行き、今日はこれから山登りもするので、たっぷりいただきました。

昨晩の夕食の時に朝焼けのことを教えてくれたホテルのスタッフの方に、おかげで見ることができて良かったとお礼を言うと、その方も喜んでいました。

湖と地獄と紅葉の室堂平をハイキング

昨日はほとんど雲の中で見られなかった剱岳(標高2999m)が、今朝は、宿の向こうにその勇姿を現してくれました。

バスで10分の室堂ターミナル(標高2450m)まで行き、まずは室堂平の定番ハイキングコースを歩きました。

紅葉した山の斜面と青いみくりが池のコントラストが素敵です。

11年前に来た時は歩けた地獄谷は、その半年後に起きた東日本大地震で噴気が活性化して以来、立入禁止になってしまい、エンマ台展望台から見おろすだけにしました。

地獄谷と反対側を眺めると、日本にも氷河があったことがこれによって証明された山﨑カールを望めました。写真(↓)の上部中央の雲がかかっている所です。

みくりが池を時計回りに回って行くと、左手にみどりが池が現れました。池の向こう側に聳え立つ立山にこれから登ります。

写真(↑)の右上の一ノ越という峠までまず登って、そこから左上へと稜線を登り、立山本峰がつらなる中の一番右側にある雄山(標高3003m)を目指します。

雲の中の3000m峰に登頂

一ノ越へ登る比較的ゆるやかな登山道からは、昨日見た称名滝を有する称名川の源流部が見渡せました。またここに来ることがあれば、この谷沿いをハイキングしたいと思いました。

一ノ越から先は、急斜面の岩屑の間に付けられた登山道を登ります。

高度を上げて行くにつれて、室堂平を見渡すパノラマが楽しめました。さきほど歩いたみくりが池、みどりが池を中心に、左手に室堂ターミナル、右手に地獄谷、そのさらに右に雷鳥沢ヒュッテが見えています。

2時間ほどの登りで雄山頂上に着きました。朝は快晴だったのに、一ノ越の辺りで少し雨がぱらつき、最後は雲の中に入り、頂上からの展望がなかったのは残念でした。

頂上で持ってきたお弁当を食べてから下山しました。

紅葉スポットの雷鳥沢を望む

私が立山に登っている間、妻は、室堂随一の紅葉スポットである雷鳥沢の方へハイキングをしていました。

エンマ台展望台から先は、風向きによっては火山ガスの濃度が上がって危険な場合があるのですが、今日は大丈夫そうだったので、遊歩道に入って行くと、まず血の池と呼ばれる湿地帯がありました。

さらにその先の雷鳥荘まで行き、そこから雷鳥沢キャンプ場の方を見下ろすと、色とりどりの山肌と沢筋がきれいでした。

室堂〜天狗平ハイキング中、ヘリコプターの救助訓練を見る

下山して妻と合流し、おやつを食べた後、泊まっている立山高原ホテルまで、室堂から遊歩道を歩いて戻ることにしました。

写真(↓)の奥の山の稜線の左端の辺りにちょこんとホテルが見えています。

遊歩道の脇の紅葉したワタスゲがきれいでした。

途中で写真を撮ってくれと頼まれた人が、地元の観光ガイドの方で、しばらく立ち話をしました。

新型コロナウイルスでばったりだったのが、今週あたりからツアーが再開されつつあるそうで、日本が誇る立山黒部アルペンルートの一大観光インフラの維持のために、富山県もかなりの補助をしたとのことです。

我が家は、東日本大地震の1年後に迷いながらも被災地を訪れてみたら、地元の人が観光客の再来を心待ちにしていたこと、そういう期待に応えるのは、旅好きな我が家が直接できることだし、自分たちも楽しみながらできることなので、ささやかながらも応援したいと思いながら、密を避けつつこのように旅行していることなどを話しました。

この日は、ちょうど何かの防災訓練をやっていて、ヘリコプターがすぐそばを飛んで来て、着陸し、救助訓練をした後、また離陸するまでの一部始終を眺めることができました。

ご馳走の後、星空観察会に参加する

15時半頃にホテルに戻り、展望大浴場につかったり、明日の計画を立てたりしながらのんびりした後、お楽しみの夕食が始まりました。

本日の御献立

  • 珍味 浅利ぬた和え
  • 珍味 にしん糀漬け
  • 小鉢 とろ湯葉
  • 造り 鰆焼霜 甘海老
  • 陶板 牛肉 海老 烏賊
  • 蒸物 豆乳茶碗蒸し
  • 揚物 白魚唐揚げ
  • 酢物 スモークサーモン つの字海老
  • 御飯 富山県産こしひかり(新米)
  • 味噌汁 焼き茄子 とろろ昆布
  • 漬物 野沢菜 浅漬け大根
  • デザート マンゴープリン

19時半からホテル主催の星空観察会があったので参加すると、満点の星で、すぐに肉眼で天の川も見えるようになりました。

北斗七星もカシオペアも見えているし、真上には白鳥座があり、そのような説明から始まり、今は春の星座、夏の星座、秋の星座の全てが見えていて、それぞれの紹介がありました。

最後に木星と金星を天体望遠鏡で見せてくれました。

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