多摩川歩き10: 和泉多摩川駅→多摩川駅

この記事は約4分でお読みいただけます。

今回は、小田急線の和泉多摩川駅から東急東横線の多摩川駅まで(狛江市から世田谷区を横断して大田区まで)多摩川の左岸を歩きます。

46年前に堤防を決壊させた堰

スタート地点の小田急線ガード下から1kmほど堤防道路は工事で閉鎖されていたので、河川敷に降りて、その中の未舗装道路を歩きました。

すぐに二ヶ領宿河原堰がありました。近くに多摩川決壊の碑があるはずなのですが、工事で閉鎖されている中にあるのか、見当たりませんでした。

1974年にここで堤防が決壊して、19戸の民家が多摩川の濁流に呑み込まれました。

その原因となったのが、当時の二ヶ領宿河原堰で、この堰に妨げられた水流が堤防を直撃し、堰を爆破したものの、決壊してしまったのです。

現在の二ヶ領宿河原堰は、その悲劇を踏まえ、改修されたものです。

白バイ隊の訓練

工事区間が終わり、また堤防の上の道を歩いて東名高速の橋の近くまで来ると、警視庁交通安全教育センターがありました。

たくさん並んだ白バイが、順番に加速、蛇行、停止して、訓練でもしているようでした。

多摩川歩きは最終ステージへ

東名高速を過ぎると、川幅が広いだけでなく、遠くのさらに下流の方まで広々と見渡せて、多摩川の下流域に来たなあという感じがしました。

ここはもう世田谷区で、奥多摩町から始めた多摩川歩きは、九つの市を横断し、とうとう東京23区内に入りました。

交通の要所でランチ

今日のコースのほぼ中央にある二子玉川でランチにしました。

写真の右は国道246号、左は東急田園都市線、手前はここで多摩川に合流する野川で、二子玉川はいかにも交通の要所という感じがします。

昔は、ここに二子の渡しがありました。

船が通行できる堰に最大水位の印

今日のゴールの多摩川駅のある東急東横線の鉄橋が近づいてきました。

東横線のすぐ上流には、調布取水堰があり、その左岸側には、堰の段差を越えて船を通すための閘門(こうもん)があります。

閘門(英語ではロック)とは、2枚の水門にはさまれたスペースに船を入れ、水門を操作して水位を調整し、水位差のある2つの水路の間で船を通す仕組みです。

実は、私と数名の友人の間で、現在、閘門ブームが湧き起こっていて、つい先日、友人のTさんがここに閘門があることを教えてくれたので、今回それを見るのを楽しみにしていました。

そこの壁には、過去に多摩川が大増水した際、どこまで水位が上がったかを示す印が書かれていました。

右上に「平成19.9.7洪水位+8.6M」と書かれているのが読み取れましたが、去年の台風19号による増水時の水位は(まだ?)書かれていませんでした。


今日の歩行距離は12km強、歩行時間は3時間40分でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Translate »