異常なトレド観光後、緊急事態を認識する

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今日は、世界遺産の古都トレドを日帰り観光します。

がら空きのスペイン新幹線でトレドに向かう

朝、トレドに向かう電車に乗るために、宿からアトーチャ駅に向かって歩いていると、思ったより寒いです。

昨日マドリードに到着した時は暑かったし、今日の天気予報でも暑くなりそうだったので、薄着で出て来たのですが、強い風まで吹き出したので、1人で走って宿まで引き返し、フリースとウィンドブレーカーをリュックに入れて、また走って駅まで向かいました。

ヒヤヒヤしましたが、予約しておいたAvantと呼ばれるスペイン新幹線に、出発数分前に無事に乗車しました。

車内はガラガラでしたが、まだこの時点では、その理由が分かっていませんでした。

30分ちょっとでトレド駅に到着しました。

素敵な外観の駅舎の中は、がらーんとしていました。

古都トレドの中心まで歩いて行く

駅から歩いていくと、トレドの旧市街への入り口の橋と、丘の上にそびえるアルカサルが、素晴らしい姿で出迎えてくれました。

丘の上にある旧市街の中心地に向かって、無料エスカレーターで登って行きました。

上から眺めると、トレドの街は、旧市街とは反対の方向にも遠くまで広がっていました。

旧市街の中心のソコドベール広場まで来ましたが、ここも閑散としています。

広場に面したベーカリーのウィンドウに飾ってあったパンの剣に目を引かれました。

広場から東に少し降りた所に、ドン・キホーテが、一人寂しく立っていました。

がら空きの理由が分かり愕然とする

最初の目的地のサンタ・クルス美術館まで来ると、どうも閉まっているようです。

ドアの張り紙を見ると、新型コロナウイルス感染拡大防止のために当面の間は閉館とのことです。

またソコドベール広場に戻り、次のアルカサルに行くと、ここも閉鎖。ダメ元でカテドラルまで行って見ると、やはりここも閉まっています。

世界第4の大きさのカテドラルとのことで、ここは見たかったけど残念です。

街の人も、どこに行っても全て閉まっていると教えてくれました。

展望台からの景色に満足する

建物系の観光は諦めて、川の対岸の丘の上にある展望台から旧市街を眺めに行くことにしました。

バスを待っていると、日本人2人組が来て、少し話をしましたが、気の毒なことに、昨日日本からスペインに到着したばかりとのことです。

展望台からの景色は素晴らしくて、これでちゃんとトレドを観たという気分になれました。

バスで旧市街に戻り、数少ない開いていたレストランでランチにしました。

スペインの緊急事態に不安が募る

トレド駅まで歩いて戻る途中、FacebookつながりのイギリスのLさんから、あちらのニュースでスペインがまもなくロックダウンすると言っているとの情報が入りました。

駅で電車を待つ間にネットニュースを調べると、スペインで急速に新型コロナウイルスの感染者数が増大し、ヨーロッパでイタリアに次ぐ感染国になっていて、昨日、首相が緊急事態宣言を出したそうです。

マドリードのレストランも閉鎖とのことで、昨日、多くの店が閉まっていたのはそのせいだったのです。

さらに調べていると、ロックダウンされると、海外からのフライトも締め出されるかもしれず、明日の帰国便がちゃんと飛ぶのか心配になってきました。

改札が始まり、乗車し、発車まで、ロックダウンが発令されて電車も動かなくなったりしないかと心配しましたが、無事に定刻に発車しました。

アトーチャ駅に着き、マスクを付けて、今晩の夕食と明日の朝食を途中の肉屋とミニスーパーで買って、宿に戻りました。

宿でさらに情報収集しても、トレドで調べた以上のニュースはありません。イベリア航空のサイトでも明日の便は今のところ特に変更なしのようです。

不安な一夜となりそうです。

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