フロリダ家族旅行07: キーウェスト

この記事は約12分でお読みいただけます。

快晴の中、キーウェストに向けて出発

朝7時に起きた時は曇り空だったけど、段々晴れて来ているようだ。朝食にポピー付きパン、コーンフレーク、ハム、コーヒー、プラム、ゆで玉子を食ベて、9時に出発する時にはほとんど快晴。海が青くてとても気持ちがいい。

小さな橋をいくつか渡って島から島へと西へ向かう。マイルマイカー(MM)72くらいの所でちょっと長い橋があった。下を船が通れるように真ん中が高くなっている。頂上からは青い海が右も左も見渡せて気持ちいい。

MM66で2番目に長い橋を渡るけど、まだまだ全長3.6kmだ。MM53のマラソンという町でガソリンと牛乳を補給。鉄道建設時代に労働者たちが暑さと蚊の大群と戦いながら働いたのが、まるでマラソンのように忍耐力を試されたというのが町の名前の由来だそうだ。

セブンマイル・ブリッジをドライブして海を渡る

そこを過ぎるといよいよセブンマイル・ブリッジが始まった。最初はまっすぐ平坦で、途中から向きを左に変えて航路をまたぐアーチ型になっている。橋の終りははるかに先で島がかすんでいる。

右側に昔の鉄道橋が平行して海を渡っているけど、こちらは所々昔のハリケーンで壊れたまま途切れている。この壊れた橋のマラソン側は途中の島にある海洋科学センターの関係者専用の道、反対側は1kmもある世界一長い釣り桟橋として使われているけど、その間の10km近くは使いようも行きようも無い。

橋を渡ってすぐの駐車場に車を入れて、橋の下に海をさわりに行った。小さなヤドカリがたくさんいて子供達も「かわいいー」と喜んでいた。
キャンプ場もたくさんある。島中がキャンプ場という島もあった。トレーラーも何台もすれちがう。

犬くらいの鹿「キーディア」を探す

MM31のビッグパイン・キーで、この辺りにしかいない犬くらいの大きさの鹿「キーディア」を見ようと、ブルー・ホールという所に行った。でもワニとカメは見たけど、キーディアはいない。

その先のビッグパイン・キー・ウォーキング・トレールにも行って、そこでも探すことにした。カメラを車に忘れたので取りに戻ったママは、ループ状のトレールを時計回りに、パパと子供達は半時計回りに歩く。

なるべく静かに歩いたけど、結局パパチームは何の動物にも会わなかった。ところがママとようやく出会うと「しー」と口に手をあてて、ゆっくり来るように手招きしている。そーっと行くとこの先でキーディアを見たばかりだそうだ。

皆でその場所まで行ったけど、もう見つからなかった。シャッターチャンスを狙っている間にどこかに行ってしまったそうだ。ママも大きなカメラを持ったアメリカ人の夫婦にそーっと手招きされて見ることが出来たけど、子供がワイワイしていたら見れなかったかもしれない。カメラを取りに戻ってラッキーだった。

結局パパと子供達は見られなかった。この辺りのもう一つの珍しい鳥、オオシラサギも見られなかった。

キーウェストの海辺のレストランで、カモメも一緒に昼食

ビックパイン・キーを出発してしばらくでキーウェストに入った。もうお昼を過ぎている。島の北側の海沿いの道路の途中で「食べ放題」の看板にひかれて、シーフードのレストランに入った。

海に突き出たようなレストランで、子供達は窓からカモメに餌をやりながらの食事。窓側は陽があたって暑くてたまらないので、別のテーブルに移ろうと言っても、カモメと遊びたい娘が頑として譲らなかった。

パパは、味付けしたライスの上にエビの串刺しを乗せたケイジャン風の料理。このメニューは出張中にテキサス州オースティンのレストランで食べたのが、今までにレストランで食べた料理の中で5本指に入る美味しさだったけど、やはりレストランが違うと味も全然違った。ママは「魚のフライとゆでエビの食べ放題」とレモネード。子供達はコーラ、ミルクに2人で1つのハンバーガーとここの名物のコンク・チャウダー。このせっかくのスープも子供達はあまり食べずに結局パパがかなり食べた。ママは魚もエビもおかわりした。

窓の外の入江をジェットボートが通ったり、カモメが窓のすぐ外を飛んだりして、まさに海辺のレストランという雰囲気だった。

ニセモノのアメリカ本土最南端で気分にひたる

車を出して、最初にアメリカ本土最南端に向かった。道端のパーキングメーターに車を止めて25セント硬貨を1枚いれる。10分くらいしか駐められない。最南端の記念撮影だけならこれで十分だろう。でも近くに砂浜のビーチもあっていい感じだ。ちょっとゆっくりしたくなったので、また車に戻って25セント2枚追加。

最南端の標識は実は本当の最南端ではない。本当の場所は軍用地で自由に入れないので、観光客が簡単にこれる場所に「ここ最南端ですよ」というモニュメントを建てたインチキだけど、それはアメリカ、誰もそんな細かい事は気にせずに、皆記念写真を撮っている。キューバまで何マイルと書いた標識もあって、最南端の気分を盛り上げるのを手伝っている。

ビーチに戻って子供達は裸足になって砂を掘ったり貝を捨ったりして遊んだ。その間に公衆電話から帰国便の予約の再確認もしておいた。大人も子供も水着を着て泳いでいて、とても感じのいいビーチだったので、もっと時間があれば着替えて海に入りたかったけど、キーディアを探したり昼食にレストランに入ったりしてもうすぐ3時になってしまう。

キーウェストの観光拠点「マロリー・スクエア」で駐車に苦労する

また車を出して島の北西側に集中している見どころになるベく近い所で車を駐める場所を探す。途中でUS-1の起点(かつ終点)があった。ここからはるか力ナダ国境まで2000マイル以上も延々と続く国道1号線の出発点だ。

見どころの中心の「マロリー・スクエア」のそばの駐車場は満車で、そこでママと子供達は先に降りて、パパだけ車を駐める場所を探すことにした。車を駐める場所にはまず困らないアメリカだけど、さすがに小さな島の中心地ではそうも行かない。

結局また道端のパーキングメーターでやっと空いている所を見つけて駐めた。しばらく駐めたいのに今度は25セント硬貨があまり無い。丁度通りがかった人に10セントと5セント硬貨を見せて25セントと両替できないか聞くと、1枚ならあると替えてくれた。

でももう少し欲しい。近くの建物から出てきた女の人に「25セント持ってませんか」と聞くと「ごめんなさい、お金は持っていません」と言われてさっさと行ってしまった。あっ、しまった。パーキングメーターのそばで10セント、5セント硬資を見せながら25セント持っていないか聞くのと、いきなり25セント持っていないか聞くのとではえらい違いだ。アメリカの治安の悪そうな所でプラプラしている人が通行人にかけるのとまったく同じ台詞を言ってしまったのだ。もう諦めて気を取り直してスクエアに向かった。

貝殻と服をショッピング

待ち合わせの貝殻専門店に入ると、ありとあらゆる貝殻を展示販売していた。博物館のようだ。これが貝かと思うようなものもある。

子供達にも少し買ってあげることにしていたので、2人とも一生懸命選んでいる。娘が真珠のように光ってきれいだけど値の張る貝を選んだので「それはちょっと」と、他の貝にかえてもらった。息子はタツノオトシゴを選んでいた。自分がタツ年なので何か思い入れがあるようだ。

他にもいくつかア・ラ・カルトで選んで、それに加えて貝の詰合わせも1つずつ買ってあげた。この貝は旅行中、特にホテルの部屋で、貝を使った「ままごと」遊びをしてずいぶん2人で遊んでいた。放っておくとベッドの上、床の上に貝が散乱して片付けるのが大変だった。

次にママのお目当ての服地の店に行った。パステル調のハンドプリントの生地の工場兼販売店で、ママが生地を選んでいる間に工場の方を覗いてきた。工場といってもハンドプリントだから広いフロアにたくさん台が並んでいて、その上に描きかけの生地が広げてあるという感じだ。気に入った生地も見つかって買った。

今回の旅行に長袖、トレーナー、Gパンしか持ってこなかったので、さすがにフロリダ・キーズでは暑くて場違いだったパパは、Tシャツと短パンを買った。

たくさんの見どころを残してキーウェストを後にする

マロリー・スクエアに戻ってソフトクリームを買って食べた。実はロングパイン・キーでキーディアを一番に見つけた人にアイスクリームを買ってあげる約束をしていたのに、ママだけというわけにもいかず、娘はストロベリー、息子はチョコレートといつもの定番に、大人は名物のキーライム・シャーベットを食ベた。

そうこうしているうちに、そろそろ5時だ。車に戻るとパーキングメーターももうすぐ終わる頃で、車を出してヘミングウェイの家に向かった。ところがもう5時5分前で今日は終わりで入れなかった。外から堀越しに家を眺めただけ。

キーウェストにはまだまだ見所はあるけど、まあヘミングウェイの家も含めてどれもガイドブックに書いてあるから行こうかという所だから結局どれもパス。いつも長い旅行をしていると、最初は精力的に見所をどんどんこなしていくけど、そのうちにもっとのんびりしたくなってくる。今日、最南端のそばで見たビーチで本当はもっとゆっくりしたかったのに出来なかったのがきっかけとなって、今回の旅行でもその転機が訪れたようだ。明日はのんびりしよう。

キーウェストは日没頃のマロリー・スクエアが大道芸人などが集まって面白いらしいけど、車を駐めるのも大変だし、ホテルに帰ることにした。セブンマイル・ブリッジを渡って戻るころには暗くなっていて、満月がとてもきれいだ。

夕食は、またまたメキシコ料理

途中のスーパーで買い物した。ポリ容器に入った1ガロン入りの巨大な牛乳を買った。それなのに子供達にせがまれてイチゴ入り牛乳とチョコレート入り牛乳も買った。

部屋に冷蔵庫もあるのでクアーズ・ライトというビールも半ダース買ってある。そのおつまみに、メキシ力ン・レストランで前菜にというかサービスで出てくる三角形のオレンジ色のポテトチップスみたいなトルティラ・チップスと、それに付けるサルサというスパイシーなソースも買った。

トルティラ・チップスは子供達もとても気に入った。息子はそのまま食べるけど、娘はサルサをつけて食べる。とてもスパイシーなのにパパよりもどっぷりつけて食べる。何かにつけ娘はいろいろな食べ物に果敢に挑戦するけど、息子は見慣れないものは味見しようともしない。

夕食はメキシコ料理でトルティラとサルサの他に、ローストポーク・レタス・黄色ピーマンを入れたタコス、とうもろこし、マンゴー、いんげん、御飯(お茶漬け海苔)。だけど息子だけカレーライス。自分達で作るタコスもおいしかった。暑くてクーラーをつけて食ベた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Translate »