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すごく遠回りして、アヴィニョンの橋にたどり着く
ルシヨンを朝8時に発って、渋滞なしで、アヴィニョンの街に1時間ほどで着きました。
観光に一番便利な法王庁そばの駐車場に空きがあると電光掲示板に出ていたので、そこにナビをセットして向かいました。
しかし、どうも道が変です。ナビどおりに行くと、旧市街の一方通行や石畳の狭い道ばかりクネクネ走ったあげく、最後のところで駐車場に届いていません!
またセットしなおして、大きく遠回りしてようやく駐車場に着き、すぐ近くのアヴィニョンの橋まで歩いて行きましたが、今度は橋を見学するための入り口が、なかなか見つかりません。
橋の写真を撮るのに気を取られていたせいか、入り口を通り過ぎてしまっていて、結局無駄に1周歩いちゃいました。
橋はローヌ川の途中まで突き出していて、対岸までは届いていません。その先端から振り返ると、城壁に囲まれた旧市街が格好良く見えています。
昔の橋は、下の写真(展示パネル)のように、曲がりながら対岸に届いていましたが、♬アヴィニョンの橋で、踊ろよ、踊ろよ♬ の歌にあるように踊ったのは、狭い橋の上ではなく、橋の下だったらしいです。
法王庁宮殿の各部屋でタイムワープする
法王庁広場まで歩いて行くと、何かダンスの練習をしているグループがいました。
まず左のノートルダム・デ・ドン大聖堂を見て、次に右の法王庁宮殿に入りました。
タブレット型のオーディオガイド付きで、各部屋であちこちにタブレットを向けると、タイムワープして仮想現実風に当時の部屋の様子が見られるようになっていました。
ローマにずっと法王庁があったのではなく、14世紀には、フランス王の傀儡となった法王庁がここアヴィニョンに移されていたのでした。
世界遺産のローマ水道橋を歩いて渡る
アヴィニョンの橋も法王庁宮殿も世界遺産でしたが、次に訪れたローマ時代の水道橋、ポン・デュ・ガールも世界遺産です。
じっくりと橋を眺めながらピクニックランチをした後、橋を渡ったり、丘に登ったりしながら橋の美しさを楽しみました。
アルルでゴッホゆかりの地をめぐる
次は、「アルルの女」をカーステレオで聴きながらアルルに向かい、最初にその郊外にあるゴッホの跳ね橋を見ました。作品のモデルとなった元々の橋はこの運河の数km上流にあったので、これはその復元です。
次に「夜のカフェテラス」に描かれたカフェ・ヴァン・ゴッホを見に行きました。これは作品の雰囲気が、今もそのまま残っていました。
最後に、ゴッホが入院していた病院で、現在のエスパス・ヴァン・ゴッホを訪れました。「アルルの病院の庭」に描かれた中庭は、今もここだと分かるほどよく似ています。
アルルの世界遺産のローマ遺跡を見る
残りの時間は普通に観光して、世界遺産のサン・トロフィーム教会とその回廊、古代フォーロム地下回廊、古代劇場、円形闘技場を見てまわりました。
特に円形闘技場が印象的でした。ローマのコロッセオよりは小規模ですが、むしろその分、隅々まで歩いて、その複雑な構造を見ることができました。
古代ローマ人は、よくもまあこんなに複雑で巨大な石造りの建築を設計したものです。
ここでうっかり隠れんぼの鬼にでもなったら、一生、鬼から抜け出せないのではないかと思いました。
設備の良い民泊で明日からのクルーズに備える
今晩の宿は、アルルの民泊です。明日からは10日間の運河クルーズでボートに寝泊まりすることになるので、その前に洗濯機や乾燥機まである設備の良いアパートを予約しておきました。
チェックインすると、予想以上に広々として清潔で、設備も豊富で、おまけに冷蔵庫の中にもたっぷり食料が入れてあって、好きに食べて良いとのことです。
チョコ、マドレーヌ、お菓子、コーヒー、ビールなどさっそくいただきましたが、今回の旅行で、この宿が快適さ一番でした。