帆船Amiで下関→博多クルージング

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愛読書に出てくるスクーナー「ヤマネコ号」にそっくりな「帆船Ami」が、この夏、麗水(韓国)〜ウラジオストク(ロシア)の帆船レースに参加します。

母港の沼津を6/23に発ったAmiは、「海フェスタにいがた」に参加した後、博多で最後の整備をして、8/21に韓国に向けて出航します。

日本を半周する大航海の最後の区間となる下関〜博多を、溜キャプテン、アーサー・ランサム・クラブ(ARC)の仲間3人(Nさん、Fさん、Mさん)、レースに参加するクルーのSさんと一緒にクルージングしてきました。

他の5名は前の晩から下関漁港に接岸したAmiに泊まっていましたが、私は当日朝5時半に合流し、Sさん、Nさんが用意してくれた美味しい朝食を皆と一緒にいただきました。

Amiに乗船するのは6年ぶりですが、その頃より食事がグレードアップしたのは、Sさんのおかげのようです。

キャプテンがナビゲーションをまかせてくれたので、北九州と福岡の海図上に、進路とその方位を鉛筆で書き入れて、転進ポイントの目印を決めました。楽しい作業です。

今日は人手もそろっているので、全てのセールを上げて帆走する予定です。そのため、マストに登って横帆を展げる準備などをした後、7時にもやい綱を解いて出航しました。

最初は、関門海峡と日本海を近道で結ぶ小瀬戸という狭い水路を進み、前方の橋をくぐると日本海です。

次々と8枚全部の帆を上げて、エンジンを止めて、穏やかな横風を受けながら帆走しました。

ずっと帆走していたいところですが、18時半の飛行機で東京に戻らなくてはならないので、16時頃までに博多に着くために、途中からはエンジンも使った機帆走で7ノットくらいで進みました。

ほぼ中間点となる大島の沖を過ぎてからは、博多湾の入り口に浮かぶ玄海島をまっすぐ目指しました。

私が最初に帆走を覚えたのは博多湾です。高校生の頃、クルーザーに乗せてもらって、この玄海島を往復するレースに何度か参加しました。久しぶりに海から見る玄海島、懐かしかったです。

博多湾の真ん中に浮かぶ能古島と糸島半島の間を抜ける最後の進路に乗ってから、セールを次々と降ろしました。酷暑の中で身体を動かすので、この時が一番暑かったです。

今日の目的地の小戸ヨットハーバーは、私が生まれて初めてヨットに乗った思い出の地です。帆船Amiは、無事に航海を終えて、15時半にビジター用の浮桟橋に接岸しました。

久しぶりに帆船Ami(ヤマネコ号)に乗って、改めてこの船の素晴らしさを実感しました。日本のどこにでも行きたい所に自由に行けて、帆走やナビゲーションの基礎から応用まで学べて、学んだことを自ら実践できる、ちょうど良い大きさの船なのです。

Amiがロシアから戻って来たら、またARCの仲間を誘って乗りに行こうと思いました。

帆船Ami(ヤマネコ号)の航海日誌へ

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