東海道歩き30: 土山宿→水口宿→(三雲)

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昨日は逆向きに歩いたので、今日もスタート地点は昨日と同じ土山宿です。北風が強くて、これまでで一番寒い中を8時半に歩き始めました。土山宿も古い建物がよく残っていて、写真の本陣には、江戸前期からの宿帳が残っているそうです。

土山宿を抜けて、当時は渡しがあった松尾川(現、野洲川)を屋根付きの歩道橋で渡りながら、こんなに綺麗な景色に出会えました。

水口宿に入る少し手前の街道沿いに、旧東海道歩きをする人のためのお休み処として小さな無人の休憩施設がありました。そこに残された数々のメッセージを通して、色々な人がそれぞれの歩き方を楽しんでいる様子が伺えます。

水口宿に入り、水口城跡に立ち寄りました。こじんまりした城址ですが、ここでも紅葉が綺麗です。

今日は水口宿まで歩く予定でしたが、まだ時間も早いし元気もあるので、次に歩く時の交通の便を考えて、JR草津線の三雲駅まで歩くことにしました。下調べをしていない区間だったので、突然立派な当時の渡しの跡があったのは嬉しい驚きでした。「東海道十三渡し」の一つとして、軍事的な重要性からも幕府直轄だった「横田の渡し」です。3〜9月の増水期は舟渡し、10〜2月の渇水期は土橋を架けていたそうです。写真の大きな常夜燈は、夜も通行が絶えなかった当時、対岸の渡し場が分かるように目印として建てられ、東海道随一の規模とのことです。地元だけではなく大阪・京都の人も含めた万人講で建てられたそうで、昨日歩いた鈴鹿峠にも立派な万人講常夜燈がありましたが、そのような仕組みがあったことが面白いと思いました。

三雲駅からJR草津線と近江鉄道を乗り継いで、車を停めた所にちょうど日が沈む頃に戻りました。休暇を1日取って3連休で歩いた鈴鹿峠をはさむこの区間は、出発地点と到着地点を結ぶ交通の便が悪くて、そういう意味では現代人にとっての一番の東海道の難所でした。残る区間は3日間で歩ける距離なので、いよいよゴールが間近に見えてきました。

今日の歩行は、22.5kmでこれまでの旧東海道歩きの中で2番目の距離、3万2千歩でした。道が平坦だったおかげもありますが、それほどの疲れを感じないのは、やはりそれだけ足腰が鍛えられたのかなと思います。

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