東海道歩き29: 関宿←坂下宿←土山宿

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旧東海道で、箱根に次ぐ陸の難所が鈴鹿峠越えです。ここは鉄道やバスの便も悪いので、今でも旧東海道歩きをする人にとって交通の難所です。しかも、今日は一日中雨。悪コンディションを少しでも緩和するために、ここは逆方向に歩くことにしました。
車で鈴鹿峠を越えて少し下った土山宿まで行き、そこに車を置いて、昨日のゴールの関宿まで歩き、鉄道とバスを乗り継いで土山宿まで戻って来る計画です。
全身ゴアテックスに身を包んで、雨の中を歩き始めました。まず、土山宿にある大きな田村神社に立ち寄りました。散った紅葉で赤く染まった参道が目を引きます。他に誰もいない広大な境内を朝早く雨の中歩くのは、とても清々しい気分でした。

土山宿から鈴鹿峠まではゆるやかな上り坂で歩きやすく、登りきった所に万人講常夜燈と言うのが建っていました。東屋もあったので、雨宿りをしながら休憩です。

鈴鹿峠は、伊勢国(三重県)と近江国(滋賀県)の境です。峠の伊勢側は急坂で、雨の中ここを登りたくなかったのが、今日逆方向に歩いている理由です。峠には、絶世の美女にも化ける鬼が住んでいて、それを坂上田村麿が退治した伝説があるようです。写真は、その鬼が自分の姿を映すのに使った鏡岩という所から撮ったものです。残念ながらもう退治されていないのか、鬼には出会いませんでした。

峠からの急坂を慎重に降りて行くと、突然真っ赤な紅葉が現れて、何かご褒美をもらったようでした。

急坂の後、なだらかな下り坂をさらに降りて行くと、坂下宿です。今はひっそりした村ですが、昔はとても大きな宿だったそうです。それが大洪水で壊滅し、今の場所に移転されました。この辺りでお昼を食べられればと思っていたのですが、お店は一軒もありませんでした。関宿もそうですが、古い家屋がよく残っていて、写真のように、ちょっとした絵を飾った洒落た家が多いです。

雨で身体が冷え切って、お腹も空かせたまま、関宿まで歩いて、写真の風情のあるお店で美味しい山菜おこわと温まるうどん(そばは苦手)をいただきました。その後、古い街並みが東海道ナンバー1の関宿を散策し、汽車とバスを2時間かけて乗り継いで、車を置いてきた出発点の土山宿に戻りました。

今日の歩行は17km、2万8千歩でした。

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