ヤマネコ号の冒険2日目: 清水→松崎

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P91422786時前に起きて顔を洗って、6時からの朝食バイキングに行きました。ほぼ全種類を少しずつ取ると写真のような朝食になります(^^;。

また少し雨が降っていましたが、O船長の車で航海士、どりすけさんと、スーパー1軒、コンビニ2軒を回り、今日の昼食のおにぎり・パンと飲み物を買い出ししてヤマネコ号に戻る頃には、雨も上がっていました。

一晩ヤマネコ号に泊まったsugachanご夫妻は残念ながらここで下船します。清水からは、Tea Bayさんとカモノハシ族のシーホッパーさん、AmiヨットクラブのHさん、T船長のご家族の皆さんが乗船されて、今日は定員いっぱいの総勢20名となりました。

P9142286出航前に、海賊旗とカモノハシ族の旗を上げて、海賊の船らしくします。O船長、sugachanご夫妻、Hさんのご家族(ワンちゃんも)の皆さんに見送られて、8時半過ぎにエスパルスドリームプラザの岸壁を離れて出航しました。

P9142296嬉しいことに船長役を仰せつかり、号令をかけながら、7枚の帆を次々と上げました。メンスル、フォアスルをまず上げます。

次に、バウスプリットの先に行って帆を束ねているガスケットをほどいてから、フライングジブ、ロワージブ、ロワーステイスルを上げます。これらのヘッドスルを上げる時は、左右のシートに1人ずつ、ハリヤードに1人です。

最後に、メイントップスル、アッパーステイスルの順に上げます。この2枚を上げるのはちょっと複雑で、それぞれ5人がかりです。

  1. まず、ハリヤード、エンドクリュー、2本のタックシート全てをゆるめて、風下側のタックシートを引っ張ります。
  2. 降りて来たハリヤードの先端を帆のヘッド(上端)に付けて、ハリヤードを少し引きます。
  3. エンドクリューの先端をメイントップスルのクリュー(後端)、アッパーステイスルのタック(前端)に付けて、ハリヤードとエンドクリューを少し引きます。
  4. 最後にタックシートをメイントップスルのタック(前端)、アッパーステイスルのクリュー(後端)に付けますが、この時にエンドクリューやハリヤードとの関係を気をつけて付けないと帆を上げた時にねじれてしまいます。一度これを間違ってやり直しをしました。
  5. ハリヤードとエンドクリューを引っ張りきって、帆を一番上まで上げて、ビレイします。
  6. 風下側のタックシートを引いて、帆に風をはらませて、ビレイします。

複雑なだけに面白いし、この最後の2枚が上がると、ヤマネコ号が格段に美しくなります。

全ての帆を上げて、エンジンを切って純粋な帆走が始まると、拍手がわき起こりました。機走から帆走に移って風と波の音だけになるこの瞬間が大好きです。皆でお茶を飲んで一息つきました。

P9142306その後、風が落ちてまたエンジンもかけましたが、フルセールの機帆走で、駿河湾を横断します。その間、ロープの結び方の練習をしたり(泥棒結びというのを初めて覚えました)、ラム酒の配給があったり、地図を広げてカモノハシ族の皆さんのノーフォーク旅行のお話を聞いたり、マストに登ったり、楽しい時間を過ごしました。

P9142310ちょっと予定変更で、岩地の代わりに黄金崎でアンカリングしてスノーケリングをすることになりました。黄金崎に近づいたので、また号令をかけて、さっきと逆の順序で帆を下ろします。

Imgp0165_2湾に入り、アンカーに鎖とアンカーロープをつないで用意して(写真撮影:どりすけさん)、T船長の号令に従って、アンカーを降ろしました。海底が砂地なのでなかなかアンカーが効かず、一度やり直しました。ヤマネコ号でアンカリングするのはこれが初めてです。

Img_0021すると、先に湾でアンカリングしていたクルーザー(マムシ号?)が寄って来て、その首領(ブラック・ジェイク?)がヤマネコ号に乗り込んで来ました(写真撮影:どりすけさん)。T船長のお知り合いだったようですが、誰かそっとビレイピンを手にしていた人はいませんでしたか?(笑)

まずは、おにぎりとパンとお茶でお昼にします。その後、ダックフードさん、オプティーさん、Aちゃん、COOTが海に入り、船の周りを泳ぎました。ここはまだ深くて魚も海底も見えません。陸までちょっと距離があるので少し迷いましたが、一番近い岩場まで泳いで行ってみると、波が岩に打ち付けているし、残念ながら魚もあまり見えなかったので、船に戻りました。景色は黄金崎の方がきれいなのですが、スノーケリングで魚を見るには、やはり岩地の方が良いみたいです。

Img_0026アンカーを上げて、ツバメの母港の安良里沖を南下して、15時頃に松崎に入港(写真撮影:どりすけさん)。O船長も車で先回りして松崎で出迎えてくださいました。ここで下船するTitmouseさんと、ダックフードさんとお別れして、ヤマネコ号宿泊組と網元の宿に民泊する組に分かれて、宿に荷物を置いて、まずは温泉につかりに行きます。18時の夕食までは自由行動ですが、結局ほとんど皆が同じ頃に温泉に来たので、人数の多い女性の方は一度に入りきれず、喫茶「侘助」に行く人と、入浴組に分かれました。

P9142320温泉宿の2階には、昔の部屋が残されていて、そこには江戸時代の松崎出身の芸術家「入江長八」の作品が残されていました。

Img_0031_2しばし芸術鑑賞をして、温泉を出て、ノーフォーク気分が味わえる喫茶「侘助」に行くと、ここの2階もギャラリーになっていて、またまた絵の鑑賞。絵もさることながら、貝殻などをあしらった手作りの額縁が凝っていておもしろかったです。私はかき氷を食べて、裏庭(写真撮影:どりすけさん)をのぞいて、18時からの「さくら」での夕食に急ぎました。

P9142328T船長が予約してくださっていたので、何とか皆で入れて、食べ放題のところてん、生ビール、サラダ、あしたばとタマネギの天ぷら、トビウオの塩焼き、釜で炊いたご飯のおいしい夕食をたっぷりいただき満腹です。

陸からサポートしてくださったO船長とお別れして、航海士、leiraniさんと、ヤオハンで明日の食糧を買い出ししてから宿に戻ります。マットとシュラフで眠るつもりでしたが、アミヨットクラブの皆さんが別の宿に泊まってくださって、宿の寝具が少し余ったのも利用して、おかげ様で快適に眠れそうです。我が家の聖地巡礼の写真をオプティーさんに見てもらったりした後、お休みなさいとなりました。

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コメント

  1. ケルン より:

    すごい! すごい!!
    このクロストリーズ上からの写真!!!
    私にはとても登れませんが、これはすごい!!

  2. COOT より:

    これも帆船ならではの体験ですよね。普段の生活の中ではなかなか味わえないことです。港にいる時にはほとんど揺れることもないので、最初はそういう時に途中まででも登ってみると、気分が味わえると思います。この写真を撮った時は、上に登っている間に貨物船と行き交って、その航跡でヤマネコ号が大きく揺れたので、力をこめてしっかりつかまっていました。

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