旧ユーゴ15: ポストイナ鍾乳洞&洞窟城〜激戦地コバリドのソチャ渓谷

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ポストイナ鍾乳洞でJerusalemのコーラスを聴く

スロベニアに入って最初の目的地は、ヨーロッパ最大の大きさを誇るポストイナ鍾乳洞です。

最初に2kmほどトロッコ列車に乗って洞窟に入って行くのですが、10時の始発列車には、数百人の行列ができていて、イタリアからの中学生の遠足も一緒でこの上ない賑やかさでした。

トロッコ終点からは、英語、スロベニア語、イタリア語、ドイツ語のツアーに分かれて、ガイドの説明とともに洞窟内を歩きます。英語のツアーは200人以上で、その中には日本人の団体ツアー客もいました。

一番の見どころは「ブリリアント」と呼ばれる白い大きな石筍です。

コース最後の広く天井の高い「コンサートホール」では、自由に声を出したり歌っていいと言われ、イギリス人数名がJerusalemを歌い出しました。

コーラスが素晴らしくきれいに響いて感動ものでした。ここでは時々コンサートも催されるそうです。

雰囲気抜群の洞窟城

次に10kmほど離れた所にある洞窟城を訪れました。

今にも甲冑を身に着けた騎士が黒馬にまたがって城から出てきそうな雰囲気があります。

15世紀にここの城主は、オーストリア帝国軍に城を包囲され兵糧攻めにされていた際、裏の鍾乳洞を通って隣の谷から食料を難なく確保していたので半年〜1年もの間持ちこたえたという伝説があるそうです。

WW1激戦地コバリドの欧州最良の博物館

2時間ほどのドライブでイタリア国境に近いコバリド(Kobarid)まで来て、€45のアパートもすんなり見つかりました。まだ新しくて、オーナーの若いご夫婦は英語が通じて便利です。

L字型のキッチンは今までで一番使い勝手が良さそう。

チェックインするや否や、宿のご主人が「明日はメーデーでお店が全て閉まってしまうから今日のうちに買い物をしておくように」とアドバイスしてくれたので、さっそく食料の買出しに出かけました。

その後、コバリド博物館を見ました。コバリドは、イタリア軍約30万人、オーストリア軍2万人の兵力が失われた第1次世界大戦の激戦地で、その戦いの様子を詳しく展示してありました。

コバリドの戦いにおけるイタリア軍の大敗北は、ヘミングウェイの『武器よさらば』の中でも描かれています。

この博物館は、1993年にヨーロッパのBest Museumと評されただけあって、山岳地帯での厳しい戦争から庶民の暮らしぶりまで、ありのままの歴史を分かりやすく伝えていました。 

ソチャ渓谷を歩き養蜂家に会う

コバリドの街の東側を流れるソチャ川に架かるナポレオン橋から、渓谷沿いの遊歩道を歩きました。

深い谷の急流をカヤックが下って行きます。戦争の元激戦地も現在はカヤックのメッカです。

水の色が信じられないほど美しいです。

草原の隅っこに、色とりどりの箱がたくさん並んでいました。

何だろう?

近くへ行ってみると、なんと、蜂の巣箱でした。

養蜂家のご夫婦が蜂蜜を取りに来ていたので、見学させてもらえました。右端の人差し指の頭くらいのが女王蜂だそうです。


夕食は、昨日スーパーでで仕入れた燻製ベーコン、玉ねぎ、キャベツ、ポテトのスープ煮と、パスタ&きのこのトマトソース、へーゼルナッツ&チョコレートムースケーキ、赤ワイン、ビールでした。

アパートは教会のすぐ裏にあるので3階の部屋には教会の鐘の音がダイレクトに響いてきていい感じでした。

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