旧ユーゴ14: イストリア半島の中世都市と世界遺産の黄金モザイク

この記事は約6分でお読みいただけます。

半島の中世都市ロヴィニィ

モトブンのアパートを出発する際、足が悪い家主のご主人も奥さんと一緒にわざわざ下まで降りてきて、嬉しいことにハーブ入りのラキヤ(リキュール)のプレゼントもくれて、私たちを見送ってくださいました。お二人ともどうぞお元気で・・・。

小雨が降っている中、イストリア半島西岸にあるロヴィニィ(Rovinji)を目指していくと、その直前のフィヨルドのあたりはワイン街道になっていて、あちこちの屋台で農家の人が手作りのワイン、ラキヤ、チーズ、蜂蜜などの特産品を売っていました。

そのうちの一軒に入り、味見させてもらった洋梨のラキヤがとってもおいしかったので、箒に乗った魔女を模したビンに入ったのを一本、40クーナ(940円)で買いました。

売り子はとても人懐こい人で、妻が日本の駄菓子のおまけの”クマ”をあげたら、お返しに売り物の手作りのラベンダーのサシェをいただいてしまったので、それ以降、車内はいい香りがしています。

ロヴィニィは、海に突き出した岬にある中世都市です。

チトー広場からバルビ門(写真↓)をくぐって旧市街に入り、小雨の中を歩きました。

そこは、ジブリ映画の『魔女の宅急便』のような坂のある古い狭い路地だらけの世界でした。

頂上にある聖エウフェミヤ教会は、10時を過ぎても扉が開く気配がなく、残念ながら中は見学できませんでした。

ポレチュの黄金のモザイク画

海岸線を少し北上してポレチュ(Porec)に向かう途中、あちこちのレストランで子豚がグルグル回りながら焼かれていて、美味しそうなにおいが漂ってました。

これはまだ少し生々しいですが、こんがり焼けた頃にランチに食べたいものです。

ポレチュでは、世界遺産のエウフラシウス聖堂を見学しました。黄金に輝くモザイク画や精巧な石膏細工がここの見どころです。

この先はアドリア海を離れることになるので、ポレチュの市場で夕食用にイワシ、イカ、雑魚を500円分ほど買うと、イカとサザエのような貝をおまけに付けてくれました。

子豚の丸焼きに挑戦

スロベニアへ向かって走りながら子豚の丸焼きが食べられるレストランを探しましたが、なかなか見つからないので、結局後戻りしてロヴィニィ近くのお店に入りました。午前中は薄いあめ色で回っていたのが、香ばしくこんがり焼けて美味しそうになっています。

帆船の模型などがたくさん置いてあってシックなインテリアの家族経営のレストランです。雨で冷えていたので熱々のフィッシュスープと子豚の丸焼きを1人前ずつ注文したら、ものすごいボリュームでした。

赤いパプリカでつくられてるアイヴァル(Ajvar)と一緒に食べるととっても美味!

スロベニアとクロアチアを行ったり来たり

再びスロベニアへ向かい、EU加盟国に入ることになるので、国境でスタンプをもらいました。

寄りたかった海岸沿いのセチョヴリエ塩田やビーチリゾートのポルトロージュは道路標識がはっきりしていなくて行きそびれてしまいましたが、遠目に塩田が広がっている様子は見えました。

コーペル(Koper) という大都市に入り、大型スーパーがあったので夕食の買い足しに寄りました。ハムコーナーに大好物のモルタデーラが売られていましたが、こんなに巨大なのは見たことがありません。

そろそろ宿探しの時間です。スロベニアへ入って初めての宿探しで、ツーリストインフォメーションで紹介してもらう方法もありますが、直接アタックしてみることにしました。

ところが、貸部屋(Sobe)やアパート(Apartman)のサインが見つかりません。やっと見つけた宿はキッチンがない貸部屋で、今夜は魚を買ってあるのでアパートでないと困ります。疲れてきたので再びクロアチアへ戻って宿探しをすることにしました。

国境のアパートで魚を調理

ようやく国境近くの小さな村で、レストランの上にあるアパートを見つけました。キッチン付きなので朝食を無しにすると€40を€35にしてくれました。店の学生風のおにいさんは、しっかり英語ができるので便利です。

階下のレストランは、駐車場から車がはみ出すほど盛況で、おいしそうでした。

宿の斜め向かいの大きなスーパーは、国境近くのためか免税だったので、日本に持ち帰るパテの缶詰、インスタントのダルマチアンスープ、調味料など、たくさん買い込みました。

夕食は、イワシ、イカ、雑魚のから揚げにレモン、ニョッキのリコッタ&くるみのソース、それに、おまけでもらったサザエのような貝は、お腹をこわしたくないので塩茹でにしたら、磯の香りがしてとてもおいしかったです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Translate »