【桧原湖キャンプ】北極探検レポート(あとがき)

この記事は約3分でお読みいただけます。

いやー、久々にちょっとハラハラするアウトドア活動となりました。時々はこういう経験をして新しい教訓を得られるくらいの方が、予定や想定の範囲内で活動するだけでいつの間にか油断してしまうよりも、全体としてはより安全にアウトドア活動を楽しめるようになるんだと思います。

それに、チャレンジすることでアウトドア活動の幅も広がりました。例えば、これからは、世界中のどこの湖にしろ、遠くに見えるあの美しい島や滝まで行ってみたいと思った時に、現実的に行けるものかどうか、どの程度の時間がかかりそうか、判断できる材料を手に入れたことになります。

ちなみにコニストン湖(物語の湖のモデルであるイギリス湖水地方の湖)のボートセンターからピール島(ヤマネコ島のモデル)まで今調べてみたら5.5kmでした。今回のキャンプ~北極の8kmよりもずっと近いので、たとえ強風が吹いていたとしても、4~5時間あれば行って帰って来れることが分かります。

また、人に頼らず自分達で何とか出来たという自信からはより大きな自由を手に入れたことになります。開き直り的結果論(^^;ですが、真昼のふくろうさんと静かなドミノさんは、全行程の4分の3を女性2人だけで漕ぎ通したことで、より腕力のある男性に頼らなくても桧原湖程度の大きさの湖であればどこにでも自分達だけで行ける自信と自由を得たと言えるかもしれません。

なーんてエラソーに書いちゃいましたが、本当は、真昼のふくろうさんは既に冬に女性2人でスキーで北極探検を成功させているので、最初から自信と自由を持っていたのだと思います。

今回とても印象に残った言葉がありました。もうすぐ日が暮れるという頃、ようやくヤマネコ島の近くまで帰ってきた時に、そこにまだ牛乳配達くんが1人で手漕ぎボートから釣りをしていて、私は最初ちょっとビックリして、これはどうもノロマになりかけたのは自分だけじゃなかったのかなと思いました。

ところがその時、牛乳配達くんが「そろそろ帰ろうと思っていた」と言ったことで、そんな懸念はなくなり、逆に、彼ならそういう的確な状況判断を自分でできるんだな、偉いな、と思いました。その瞬間、彼は(私は彼の親ではないですが、もし親だったとすると、親からの)大きな自由を手に入れたのです。

と言うのは私が勝手に個人的にその時に思ったことで、もちろん牛乳配達くんは、既に静かなドミノさんからの信頼と自分の責任で活動する自由を得ていたからこそ、子供1人だけで日暮れ時までボートから釣りをする自由を楽しんでいたのだと思います。それこそランサムの世界の彼らと同じですよね。

オボレロノロマハノロマデナケレバオボレナイ

の意味を実感を持っていろいろと考えることができた貴重な1日でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Translate »