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アムダリア川を渡ってヒヴァへ
連泊したブハラのB&Bの朝食です。今回は安宿ばかり利用していますが、朝食はどこも似たり寄ったりでした。
ブハラから435kmほど離れたヒヴァまで貸切タクシーを$55で手配して、ブハラを8時半に出発しました。
車は今度もウズベキスタンで大人気のネクシアでした。
途中で、パミール高原からアラル海に流れる内陸河川のアムダリア川を渡りました。
鉄道と共用の橋だったので、列車が来たらどうするんだろうと、何となくスリルがあります。
5時間のドライブの後、13時半にヒヴァの西門に到着しました。
ヒヴァは、今回の旅行で4つ目の世界遺産の街で、城壁に囲まれた旧市街全体が博物館都市となっています。
ウズベキスタンでこれまでタクシーのトラブルはなかったのですが、今回初めて、ドライバーが「途中、道が通行止めになっていたので迂回したから追加料金を欲しい」と言い出したものの、道中そのような様子はなかったし、もちろん最初に決めた料金だけ支払いました。
『地球の歩き方』に載っているヒヴァの宿の中で一番安いHotel Islambekという1人1泊$10のB&Bにチェックインして荷物を置いた後、街中の適当なお店で遅いランチにしました。
主だった中央アジア料理は一通り食べてみたので、特に目新しいものはなく、そろそろ飽きてくるような味です。
ヒヴァの城壁に囲まれたイチャン・カラを東西に貫くメインストリートには、カーチャという名前の観光用のラクダがいて、まるで街全体のペットみたいな感じでした。
カルタ・ミナルからの眺め
最初に、ヒヴァのシンボルと言える高さ26mの未完成のミナレット「カルタ・ミナル」に登ることにしました。
メインストリートの先にジュマ・モスクの高さ42mのミナレットがそびえています。
その右手には、ヒヴァで一番高いイスラーム・フッジャ・メドレセの高さ45mのミナレットと青いドームが、美しく印象的な姿を見せていました。
この未完成のミナレットは、ブハラの町を見張るために109mの高さにしようとしたけど、ブハラのハーンが怒って工事を止めさせたという伝説があるそうです。
ヒヴァの見所めぐり
次に向かいのクフナ・アルク(古い宮殿)を見ました。
ここにもブハラでよく見たアイヴァン様式のテラスがあり、壁や天井が色とりどりに装飾されていました。
2本の柱にも細かい模様が彫り込まれています。
その東隣のムハンマド・ラヒム・ハーン・メドレセは、今はホテルになっていました。
メインストリートから南への路地を入って行くと、絨毯工房や・・・
染色工房がありました。
絨毯やスザニ(中央アジアの遊牧民に伝わる刺繍を施した布)用の染めた糸束がたくさん干してありました。
パフラヴァン・マフムド廟の内部は、とても豪華に装飾されていました。
薄暗いジュマ・モスクの中は、彫刻されたたくさんの柱が立っていて印象的でした。
3mほどの間隔で212本の柱があるそうです。
最後に、ヒヴァで最も豪華に装飾されているというタシュ・ハウリ宮殿(新宮殿)を見ました。
ここのアイヴァンは、窪みのある赤い天井が印象的でした。
ヒヴァは小さな街なので、2時間半くらいで見たいところを全てまわることができました。
JICAボランティアと夕食
ブハラではあまり良く見られなかった民族舞踏をヒヴァでもやっていたので、今度は間近にじっくり鑑賞することができました。
昼間の観光中にヒヴァ在留のJICA青年海外協力隊の男女1名ずつの方と知り合い、夕食は、城壁の外にある美味しいレストランに連れて行ってもらいました。
ヒヴァの土産物店の商品に値札を付けるよう指導されているなどのお仕事の話も聞きながら、ウズベキスタンに来て一番美味しかった料理をいただきました。