フロリダ家族旅行06: エバーグレーズ国立公園

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朝食後、ホテルの海辺でペリカンと遊ぶ

今までで一番早く7時に起きた。朝食はドイツパン、ベーグル、ピタ、野薬スープ、ワンタンスープ、シリアル、ヨーグルト、プラム。

朝食後、ホテルのプライベート・ビーチやマリーナを散歩した。南国風のピクニック・テーブルのチキハットが感じいい。マリーナには魚がたくさん泳いでいた。

いつものカモメに加えて、ウのような鳥や、ペリカンがたくさんいる。ペリカンにはなかなか近寄れない。でもママが非常にゆっくりゆっくり近付くと50cmまで近寄れた。パンくずのような餌は、カモメは争って食べるけど、ペリカンは見向きもしない。

今日の目的地は、エバーグレーズ国立公園に決定

今日はキーウェストに行こうかエバーグレーズに行こうかと迷ったけど、天気が晴れてはいるけど雲が多いので、やっぱりキーウェストに行く日は快晴で空も海も真っ青でなくてはと思って、エバーグレーズに決定。

9時半に出発して、昨日来た道をマイルマーカー126まで戻り、そこからUS-1を離れて、エバーグレーズ国立公園の観光の拠点となる「フラミンゴ」の街ヘ、9336号線で向かう。

さっそく素敵な果物店を見つける

わりとすぐの一旦停止の交差点に「”Robert is Here” Fruit Stand」という果物店があった。ここは見るだけでも面白いほど本当にいろいろな南国のフルーツ、それを使ったジュース、ジャムがあった。

切ると断面が星形になるスターフルーツという果物を味見させてもらったところ気に入って6個買った。他にパパイヤ、マンゴー、パッション・フルーツ・ジュース、キーライム・ジュース、ジャム、ハチミツ、いろいろと買った。野菜も巨大タマネギ、新鮮なインゲン、トウモロコシを買った。

ここにはいろいろなフルーツで作るミルクシェークのスタンドもあって、ココナツ・シェークを1つ買って4人で飲んだけどすごくおいしかった。子供達は店の中にいたネコを追いかけ回して遊んでいた。

アメリカ人は面倒臭がり?

この辺りの道路の両側はフルーツ等の広大な畑が拡がっていて、水タンクを積んだ大きな車が、消防車のように勢いよく水を吹き出して撤いている。たまたま水が道路の方を向いている時にその下を車で通るのも面白いし、そういう時はたいてい虹も見える。

娘がこのスケールが大きくて合理的なアメリカらしい散水方法を見て「アメリカ人は何でも面倒臭がりだね」と言った。

エバーグレーズ国立公園のトレールを歩いて、ワニとヘビに出会う

また一旦停止の交差点があって、フラミンゴは右折。まっすぐ行くとエア・ボートに乗れるアリゲーター・ファームがあると書いてある。帰りに時間があれば面白そうだけど、まずは右へ。じきに国立公園に入るゲートがあって、ここで車1台$5の入園料を払った。ここのビジター・センターに寄って情報を仕入れてから先に進むつもりが、何故か曲り損ねてそのまま行った。

公園内にはいくつかトレール(遊歩道)があるけど、ガイドブックでお勧めだった1周0.5マイルの「Anhinga Trail」にまず行った。のんびりと川沿いのトレールを歩き出してすぐに野生のワニがいた。思ったより体の色が黒っぽい。ワニもかわいいものだ。子供達も興奮していた。ワニは次から次に見つかった。

息子がヘビも見つけた。ヘビはこの1匹だけだった。川の中にはうじょうじょと大きな魚がいる。これだけ魚がいて餌は足りているのだろうかと思うくらいいる。カメも何匹か現れた。水鳥もたくさんいて、サギやウの仲間がいろいろといた。このトレールの名前にもなっているAnhingaというのも、この辺りの環境に適応した生態を持つウの一種で、このトレールでもよく見れた。

歩いている間に気が付くと、息子の靴がまだ新しいのに壊れて、底が剥がれてペタンペタンしている。止めろと言っても息子が面白がってわざと底を剥がすように歩く。皆で「ワニの靴」と言ってからかった。

ピクニックして食べたスターフルーツに感動する

1周して駐車場に戻った所で草の上にピクニック・シートを敷いてお昼にした。他にも何家族か回りでピクニックしていた。弁当も何も持って来ていないけど、フラミンゴまで食ベれる所は無さそうだし、そこまではまだ遠いので、さっき買ったフルーツを食ベてお昼の代わりにした。パパイヤとスターフルーツにフルーツ・ジュース、牛乳、マシュマロ、クッキー。見たこともないくらい大きなパパイヤ(ラグビー・ボールのサイズ)を口いっぱいに頰張って南国の味を楽しんだ。

娘はスターフルーツが気にいってたくさん食べたけど、息子は食べようともしない。パパもこのスターフルーツは大好きだ。甘過ぎずさっばりした味がいいのもさることながら、皮ごと食ベれる、芯も種もほとんど無くて全部食ベれるのでゴミが出ない、皮が薄いわりにはしっかりしていてツルツルしているので運ぶ時にも何かに包んだり他の物を汚す心配をする必要が無い、ということでリュックにそのまま放り込んでピクニックや山登り等に持って行くのに最適なのがいい。水分が豊富なので、これを持って行けば他に飲み物が無くてもいいかもしれない。これ程手間をかけずに面倒臭くない果物も珍しい。

フラミンゴに着いて、さっそく蚊に刺される

食後にそこにあるもう一つのトレール「Gumbo Limbo Trail」を歩いたけど、これは森の中を歩くだけの単調な道でつまらなくて、ただトットコ歩いたというだけだった。

車を出してさらにエバーグレーズの奥深くフラミンゴに向かう。途中で「Pa-hay-okae Overlook」という難しい名前の所でまた車を止めた。ここにもちょっとした展望台があって平坦な湿地が拡がるエバーグレーズの典型的な地形を見渡せる所だ。でもどうっていう事も無かった。

フラミンゴまでの道は、ママがすごく眠たがっていた。1時45分にようやくフラミンゴに着いた。さっそくエバーグレーズ名物の蚊に刺された。ますビジター・センターに入ると「モスキート・メーター」なる物があって、一番蚊が少ない「楽しめる」、次の「我慢できる」から蚊が多い方に向かって「不愉快」、「おぞましい」、「ヒステリカル」の5段階に蚊の量を表すようになっていた。ちなみに今日は一番下の「楽しめる」だった。夏は本当に蚊が多いらしい。

ちょっとサバ読んで、カヌーを借りる

昼食が中途半端だったので、ランチボックスを1つ買って、マリーナへ向かった。小さい子供2人を含む家族4人で乗れるようなカヌーがあれば最高だけどあるだろうか。無ければ大きな普通の観光船でフロリダ湾のクルーズでもしよう。

受付けにいろいろ書いてあるのを読むと、カヌーともう1つ別の種類のエンジン付きの船を貸しているようだ。カヌーは3人までで、子供は6才以上のみと書いてある。よし、息子は本当は5才だけど、ちょっとさば読もう。

受付けのおばさんに、
 パパ「この2人の子供を含めて4人でカヌーに乗れますか」
 おば「子供は何才ですか」
 パパ「9才と6才です」
 おば「うーむ、ちょっと待って・・・」
おばさんに代わっておじさんが出てきて
 おじ「カヌーの経験はありますか」
 パパ「少しあります」
 おじ「少しってどれくらいですか」
 パパ「ちょっと清ぎ回ったくらいです」
おじさんは何か別の人に呼ばれてどこかに行ってしまった。しばらくして、最初のおばさんが戻って来て、
 おば「えーと、カヌーでしたっけ」
と言って受付けてくれた。やった。

子供達は救命胴衣をしっかりつけさせられた。大人も救命胴衣を手渡されたけど、ビショビショに濡れていたので着なかった。ママが前、パパが後ろ、2本パドルで漕ぎ出した。

カヌーで恐る恐る野生のワニに近づく

しばらく行くと、すぐにワニを見つけた。岸辺で昼寝している。カヌーで触れる所まで近寄ることは出来るけど、やっぱり相手は野生のワニ、何が起こるか分からないので3m以上は近づかなかった。そばにもう1匹いた。


さっき買ったランチボックスを子供達に食べさせながら両岸マングロープに囲まれた真っ直ぐの水路をクネクネと進む。なかなか真っ直ぐにカヌーが進んでくれない。橋の下まで行ってそこから引き返す。息子が手を水に入れながら進んでいると、すれちがうカヌーの人に「手を水にいれちゃ駄目だ」と注意された。何故駄目なのかは教えてくれも聞きもしなかったけど、ワニがいるからだろうか。

時間より早めにカヌーを返した。返す桟橋に近づいた所で最後の写真を撮ろうとしている間に水門に衝突した。桟橋にはうまく接岸して昔ヨットに乗っていた時に覚えたやり方でロープを桟橋のクリートという金具に結ぶと、係りのおにいさんも「パーフェクト」と言ってくれた。

フラミンゴを発って、また果物店に立ち寄る

おみやげ店で絵葉書を子供達にお金を渡して買わせた。子供達は足がむきだしなので、ふくらはぎにいっぱい蚊に刺された跡があった。娘は蚊が嫌だったのか「もうフラミンゴには絶対に来ない」と言っていた。

3時20分にフラミンゴを出た。また往きのフルーツ屋に寄ってスターフルーツ等買い足して、今度はパパイヤのシェークを飲んだ。子供達はまた猫をかわいそうなくらい追いかけ回していた。

ワニの靴を買い換える

アイラモラーダの少し手前、マイルマーカー91のスーパーに買い物に寄った。息子の靴が悲惨なので、スーパーの隣に偶然あった子供靴の店にまず入った。

アメリカで使う靴のサイズが分からないので、まず測ってもらう。息子はいつも裸足で靴を履くので、靴を試し履きする前に店の人が子供サイズのストッキングの生地の靴下を息子に履かせた。いま履いている息子の靴を見て「こういうのをパンクしたと言う」と言うので、「うちはワニの靴と呼んでいる」と言うと、それはおかしいと気に入っていたようだ。

日本で買う子供の靴など千円前後なのに、ここでは一番安い靴を買ったのに2千5百円くらいした。でも後で分かったけど、これでも安い方だ。アメリカはなんでもたいてい安いけど、靴だけは日本よりも高いようだ。

娘の靴も穴が開いていて、雨だとすぐに中まで水が入ってくると言うのに、とうとうアメリカでは買ってもらえなかった。

ホテルで自炊の夕食後、子供達はプールで泳ぐ

スーパーで食料品を買い足してホテルに戻った。タ食は部屋でステーキ、インゲン、コーンスープ、ブロッコリスープ、御飯、のり、梅干し、ふりかけ。フォート・ウィルダネスで買っておいたフルーツの入ったビールも開けて飲んだ。

タ食後、子供達はホテルのプールで泳いだ。息子は寒くなってじきに出たけど、娘はずいぶん長いこと入っていた。思ったより冷たくないようだ。今日もコイン・ランドリーで洗濯した。

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