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タキーレ島にお別れ
6時前に朝焼けが見えると妻が起こしに来たので、日の出を見ようと外に出たけど、雲で見えなくて残念です。意外に寒くはありません。
朝食前に、娘と2人で昨日とは別の方向に散歩に行くと、隣の島には雨が降っているようで、虹が見えました。曇っているので、湖は青灰色です。
朝食はパンケーキとコーヒーが出ました。それほど量はなかったけど、ようやくちゃんとした食事にありつけました。
午前中は、島の上へ上へと歩いて行って、島でたぶん2番目に高い丘の頂上に登り、そこにある遺跡を見ました。島を歩いているとあちこちに石で出来たアーチがあって、道はそれをくぐるようになっています。
宿に戻ると、おじさんが宿泊料を集めに来ました。これでやっとすっきりします。1人10ソル(350円)でした。ドルで払ったので、計算がややこしくてお釣りがなかなか戻ってきませんでした。おじさんが紙に計算したのを見ると、割り算の代わりに同じ数を何度も何度も引いた跡がありました。ペルーではあちこちで、お釣りをもらうのには苦労しました。
帰りの船は12時半と14時半に出るので、どちらに乗ってもいいとのことでした。まだオフィスが開いてる時間に港に戻って明日乗る飛行機の予約の再確認をしたかったので、12時半ので行くことにします。そうすると、昼食をゆっくり食べる暇がないので、島のお店でバナナとトマトを買って、それをお昼の代わりにすることにします。他にも持って来たブドウやマンゴーがあるのですが、宿には水がないので、まだ洗ってなくて食べられません。
水がないのも不便でしたが、トイレも穴があいてるだけの所にしゃがむようになっていて、これもなかなか大変でした。しかも、私と息子が今日はお腹をこわしてしまって、余計に大変です。
また石段を港まで降りて行くと、ガイドらしき人が「インカ・トラベルのツァーか?」と聞いてきました。「違うと思うけど」と言いながら船の切符を見ると「インカ・トラベル」と書いてありました。「12時半の船は今日は出ないことになったので、悪いけど14時半ね。」とのこと。ガックリ。また石段を登る気はしないので、港で2時間も待つことになります。
湖の水で果物を洗って、昼食代わりに食べました。お腹をこわしてる人が食べる食べ物ではないけど、他に食べる物がないのでしょうがありません。
娘はちょっと石段を登って来ると言って、しばらく帰ってこないと思ったら、何とまた頂上まで行って来たそうです。元気~!
港には他のツァーの船もたくさんあって、1つまた1つと出港して行きました。自分達が乗る船がまだどれか分からないので、14時半が近づくとちょっと心配になって、いくつかの船のそばに行って「インカ・トラベル?」と聞いてみました。どれも違うと首を振って、中にはあっちのボートだと指差して教えてくれる人もいました。
14時半を過ぎてガイドらしき人が「さあ、乗れ~」みたいなことを言ったので、うちもドヤドヤと乗りこみましたが、昨日同じボートで来た人は誰もいないようです。ひょっとしたら違うボートなのかもしれないけど、今日島を出られないと困るので、じっと静かにボートの中に座って出港を待ちます。
島の民族衣装を着たおばさんも1人ボートに乗ってきました。出港。ホッとしました。帰りの3時間は、うつらうつらしたり、時々お腹が痛くなるのをじっと我慢したり、ほとんど座ったままでした。島のおばさんは、もくもくと手編みでカラフルな布を作っていました。
暗くなる頃プーノの港に着いてまずトイレ。(ボートにトイレはありません。)ホテルまではタクシーを1ドルで乗って行き、顔を覚えてくれてたホテルの人は、すぐに前と同じ部屋の鍵をくれました。
ホテルで教えてもらった両替店はもう閉まっていましたが、道端に札束を持って立っていた両替屋に普通のレートでドルを両替してもらって、底をついていたペルーのお金も補充できました。
夕食は、ガイドブックでお勧めの所に行って、久しぶりにおいしい食事にたっぷりとありつけました。
予約の再確認と翌日のツァーの手配
翌日はプーノから1時間くらいのフリアカという町からリマまで飛行機で飛ぶ予定です。この航空券は旅行に出発する前にニューヨークからメールでペルーの旅行エージェント(ここなら信頼できるとペルーに行った多くのアメリカ人がお勧めのRaymi Travel)に手配を頼んでおいて、アメリカからリマに到着した時に、リマの空港まで航空券を持って来てもらってそこで料金と引き換えに受け取ったものです。
その時にも念を押されたし、ガイドブックにも強調して書いてあるのですが、ペルーの国内線は、出発の1~3日前に予約の再確認をしないと乗れなくなる可能性大です。
出発3日前にあたるのはクスコからプーノまで高原列車で来た日ですが、列車が遅れて、航空会社の電話受付が開いてる時間にはプーノに着きませんでした。そこで、その晩、ホテルの向かいにある旅行エージェントで、予約の再確認を頼んでおきました。その時は、翌日しておくから金曜日にタキーレ島から戻ってきた時にでも手数料を払ってくれと言われてました。でも、目の前でやってくれるわけではないので、手数料だけ取ってやってない可能性もなきにしもあらずです。
だから自分でもちゃんとしておきたかったのですが、出発2日前は早朝からタキーレ島へのボートに乗ったし、島には電話なんてないし、出発前日は、12時半の船が出なかったので、やっぱりオフィスが開いてる時間にはプーノに戻れませんでした。
翌日の飛行機の出発は15時40分なので、午前中はどこか観光する時間があります。プーノの近くではシユスターニ遺跡というのがガイドブックによると面白そうなので、そこに行くことにしました。公共交通機関ではそこまで行けません。観光客用のツァーは午前中ウロス島で午後にシユスターニ遺跡というのが一般的なので、午後のツァーしかないようです。それでは飛行機に間に合いません。
ペルーに来て旅行エージェントはまだ一度も使わなかったのですが、この際しかたありません。ガイドブックで信頼できるプーノの旅行エージェントというのを調べると、なんと宿の向かいの最初に予約の再確認を頼んだところの名前が載っていました。
そこに行って、再確認してくれたか聞くとちゃんとしたと言います。明日の朝シユスターニ遺跡に行って、その後、余裕を持って13時くらいにフリアカの空港に着きたいと言うと、やっぱり都合のいいツァーはなくて、我が家専用に1台ミニバンと運転手を用意して、うちがシユスターニ遺跡を見学してる間はそこでずっと待ってて、その後空港まで送ることになるそうです。ガイドも付けられるけど、我家はガイドのペースで回るのは嫌いなので、ガイドはなしにしてその分安くします。4人で120ソルと言うのを90ソル(3150円)まで値切って手をうちました。朝9時にホテルにミニバンが迎えに来てくれるそうです。
予約再確認の手数料(1人2ソル)と合わせて98ソル払いました。また100ソルから2ソルのお釣りをもらうのに、事務所のあっちこっちで2ソルを探しまくっていて時間がかかりました。
どこに行っても信じられないくらいお釣り用の小銭がないのです。だから小銭は貴重なので、お釣りをもらえそうなお店では、わざと大きな札を出して小銭をもらっておくのですが、その度にまた小銭を探し回ったりするので、本当に時間がかかります。