ポーランド12: 聖地で苦難の巡礼路を歩き、狩猟の小城でジビエ料理を食す

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木造教会の隣に謎なオブジェを見る

スロバキアは3泊だけの短い滞在でしたが、豊かな自然に囲まれた3日間でした。一昨日摘んだ自然の恵みのサクランボを今朝の朝食でもいただきました。

8時前に出発し、何の変哲も無い国境を越えて、ポーランドに戻りました。

今日最初の目的地は、世界遺産に登録された木造教会の最後の1つ、デンブノにある「大天使ミカエル聖堂」です。

鍵がかかっていて中には入れなかったけど、鉄扉越しにのぞくことはできました。

教会の隣の草地には、不思議なものがありました。これは一体何なのか、謎なままです。

聖地カルヴァリア・ゼブジドフスカで、苦難の巡礼路を歩く

工事渋滞もあって教会から約2時間でカルヴァリア・ゼブジドフスカに着きました。世界遺産にも登録されているカトリックの巡礼地です。

大勢の信者で賑わっている様子を想像していたのですが、駐車場も大聖堂前の広場も意外にガラーンとしています。11時半なので、お昼を食べたかったけど、どこにもお店が見当たりません。

大聖堂は礼拝中なので入口から覗くだけにして、まず、巡礼路を歩くことにしました。イエス・キリストが十字架をかついでゴルゴダの丘に登った苦難の道行きに見立てた一周6kmの巡礼路です。お腹を空かせたまま歩く多少の苦難は、この道にふさわしいかもしれません。

要所に立っている赤い分かりやすい道標をたどって、時には道が無い所も歩くのは、何かゲームをしているみたいで面白かったです。

道のない草地で見晴らしの良い所を歩いていると、スタートでありゴールである大聖堂が遠く地平線に見え(下の写真の右奥)、これから歩くであろう所(写真の左奥の草地と小さな建物)が見渡せました。

同じ形をした小さな礼拝堂のようなものがいくつも建っているのをたどり、時には大きな教会があったり、川を渡ったり、始終、鳥の囀りが聞こえていて、本当に素晴らしい道でした。

最後の方は、キリストが十字架を背負っている像や絵が礼拝堂の中にあり、道も急な登りが続いて、キリストの試練を思い起こさせるものでした。

この巡礼路を歩いたのは、今回の旅行の中でも最も印象的だったことの1つで、期待や想像以上に良い体験でした。

最後に坂道を下って大聖堂の裏側にある建物に入ると、立派な中庭と修道院があり、そこにレストランやインフォメーションもあって、まず最初にここに来れば良かったです。

レストランで食事もできたけど、もう14時過ぎで夕食はご馳走なので、ケーキだけにしておきました。

最後に大聖堂の中を見学して、聖地を後にしました。

貴族の狩猟用の小城に泊まる

今日は、ちょっと贅沢に、昔の貴族の狩猟用の小城をホテルにしたNoma Residenceという宿に泊まります。

森の中の私道をしばらく走って現れた建物は、超ステキでした。

中に入ると、内装も素晴らしくて、写真を撮りまくりました。

部屋は3階で、鍵も重々しく、ベッドには赤い花びらが散らされて、枕の上にチョコレート、テーブルにはウェルカムシャンペンの小さなボトルがありました。

庭に出て、建物の周りを一通り歩いてみると、立派なバーベキュー用のスペースがあるし、湖もすぐで、桟橋があって、ヨットが数隻浮かんでいます。

まだ夕食まで1時間以上あるので、自転車を借りて、湖畔をホテルの対岸あたりまで走ってみました。

久しぶりに気持ちの良いサイクリングでした。

獲物に囲まれながら、ジビエ料理を夕食にいただく

夕食のレストランは、壁中に狩猟の成果が飾られていて、実に凄い部屋でした。

狩猟の館に泊まっているので、1番ジビエ料理らしいイノシシを含め、ウサギのスープとムース、カモのチェリーソースの料理を選び、黒ビールがないか聞くと、優しいのと強いのと2種類あるというので、1つずつ頼みました。どちらのビールも、もちろん料理も、美味しかったです。

デザートのアップルパイとチーズケーキは、バルコニーに移動して外で湖を見ながら食べました。

今回の旅行で、最高のホテルと最高の料理でした。

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