アイスランドの最果ての地めぐり

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8時半に出発して、しばらく行くと、雲の隙間から差し込む朝日の光線と雲がとてもきれいでした。アイスランドの中でも最果ての地に来ている感が強まります。

峠越えの未舗装道路は思ったほど悪い道ではなく、フィヨルドまで降りると、ディンヤンディの滝が、10キロ近く離れた対岸に遠く見えました。そこから30分以上かかって滝に着き、それぞれ名前がついた階段状の小さい滝をたどって登って行きました。

メインの滝の滝壺の少し上の行ける所まで登りました。周辺の滝も含めてなかなか楽しめる滝です。水飛沫に備えてレインウェアを着ていったけど、濡れるところはありませんでした。

次の峠を越える途中で、路肩に落ちてしまった車があり、我が家も含め、通りがかった車が次々と停まって、皆で車を押して道路に戻しました。幸い怪我人はいませんでした。

そこから西へ西へと向かいます。途中のフィヨルドの最奥部の陸上に「アイスランドで最も古い鋼船」が鎮座していました。タイタニック号が沈んだ年(1912)にノルウェーで造られたものだそうです。

途中からは延々と未舗装道路です。小雨が降ったり晴れたりの天気の中、虹を何度も見ました。中には、二重、三重の虹もありました。黄金色の砂浜が突然現れたり、景色は予想以上に変化があって楽しめます。

ようやくアイスランド最西端のラゥトラビャルグに着きました。アゾレス諸島を除けば、ヨーロッパ最西端でもあります。天気予報では強風で雨なので、歩けないか何も見えない覚悟をしていたけど、強風だけで、天気も視界も良かったです。ハイキングトレイルを登って行くと、さっそく断崖が見えてきました。しかし、野鳥だらけのはずの崖に、鳥は1羽だけしかいません。それもたぶん死んでいるのか動きません。繁殖が終わるとさっさと皆いなくなってしまうようです。残念。途中から風が強過ぎて、前に歩くこともできず、早々に引き返しました。

そこから今晩の宿の街まで、ガソリンが乏しくてハラハラしましたが、無事に到着。アイスランドのガソリンは、約200円/Lです。総じて物価高のアイスランドでは、ガソリンだけ特に高いわけではありませんが、同じ宿に泊まっていたアメリカ人は、母国の3倍以上もするガソリン代に悲鳴をあげていました。
11日目の走行距離は270kmでしたが、未舗装道路が多かったので、それ以上に走った感じがしました。

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