ポーランド航海日誌04: 初めてロックを通過して、世界遺産のマルボルク城へ

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鏡のようなノガトゥ川を上る

朝、ポーランドに来て初めて雨が降りました。ずっと真夏のような暑さだったのが、長袖を着るくらいに気温も下がり、朝食に暖かいマッシュルームスープが加わりました。

雨が止むのを少し待って、8時半頃にエルブロンクのマリーナを出港。またヤギエルロンスキ運河を通ってノガトゥ川まで戻りました。

広い川幅の真ん中を進みます。風が無くて川面が鏡のようです。

初めてロックを通過する

最初のロックの4kmくらい手前で電話して、教えてもらった通りのポーランド語でロックを開けてもらうための呪文を唱えると、通じたみたいでした。

前の方にチラホラ見えていた別の船が先にロックに入っていたので、その後ろに船を停めることになります。水位が低い方から高い方に進むので、ロックに進入すると、両側の壁がそびえ立っています。

その壁を登るためのハシゴに船を寄せようとしますが、これが思ったよりなかなか難しいです。

やっと捕まえたハシゴを私が船尾のもやい綱を持って登り、航海士が投げて寄こした船首のもやい綱をボラードに掛けてまた航海士に渡し、船尾のもやい綱も同じボラードに掛けて、船を支えます。

上の写真では、撮影のために船尾のもやい綱をボラードに一時的に結びつけてますが、実際は、ロックの水位が上がるのに合わせて、もやい綱がたるまないように手で持って引き込んでいきます。

既に後ろの水門は閉まっていて、前から注水が始まっています。ロックキーパーが集金に来たので、用意しておいた小銭で払いました。どのロックもインクラインの片道と同じ7.2ズウォティ(ポーランドの通貨、1ズウォティ=30円)です。

水門の開け閉めも自分でやってみたかったけど、今回のクルーズで通過するロックは、全てロックキーパーがいてやってくれます。

2番目のロックであたふたする

次のロックの手前でまた電話すると、「ハロー」と言われたので英語が通じたのかもしれませんが、習った通りのポーランド語の呪文を唱えていたら、途中で電話を切られました。前を走っているボートが既に連絡していたのかもしれません。

今度も同じように開いている左側の水門から入り、左の岸壁のハシゴに船を寄せます。ハシゴを捕まえて、私だけ船尾のもやい綱を持って上がったけど、船首が岸壁から離れてしまい、航海士が船首のもやい綱を投げたけど届きません。

船尾まで持って来てもらったもやい綱をハシゴの上から受け取り、引っ張って、離れてしまった船首を岸壁に引き寄せて、何とかなりました。

ちなみに、先にロックに入っていた船は、船の中央付近でもやい綱1本だけをハシゴに掛けて、それを船の上で持っているだけでした。最初に説明を聞いた時に、ロックによってはそれでも十分そうなことをウーカスさんも言っていたので、明日、ロックを通る時にはその方法を試してみようと思います。

マルボルクに着き、期待のマリーナに裏切られる

そこからまもなくで、今日の停泊地となるマルボルクの城の手前のマリーナが見えてきました。浮き桟橋で唯一空いていたバースに進入しようとしましたが、横風が強くて流されてしまったので、もう一度やり直して、マリーナの人にも手伝ってもらって、無事に船を着けました。

1週間のクルーズ中、どこかで1度は洗濯をしたかったので、事前に送られてきた航路ガイドで洗濯機のあるマリーナを探しておいたところ、ここが唯一のその場所だったのです。

ところが、停泊料と電気代を支払う時に「洗濯機はどこ?」と聞いたら、「そんなの無いよ」との返事です。ガーン。

それだったら、マルボルク城から離れたこのマリーナではなく、城の真向かいの絶好のロケーションにある停泊場所でも良かったですが、ちょっと苦労して着岸した後だったので、今さら船を移動させる気はしません。

仕方ないので、船の洗面台で必要な分だけ洗って干してから、観光に出発しました。

世界遺産のマルボルク城を再びじっくり眺める

マルボルク城は、クルーズを始める前に、グダニスクから日帰りで内部の見学をして、大変気に入ったところです。今日は、城壁沿いに一周したり、堀の中に降りて歩いたり、四方八方から城の外観の写真を撮ったりしました。

城壁の一周は期待以上に良かったです。本当に色々な表情を見せる城です。

街で外食にしようと思ったけど、良さそうなレストランが無くて、スーパーで買出しして船に戻ってから夕食にしました。

食事中、ちょうどハッチ越しに船尾方向に沈む夕日が綺麗でした。

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