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最後の寄港地ジブラルタルは、6時から12時までの半日の寄港なので、入港してすぐ下船して、9時からの寄港地ツアーの前に個人で街歩きをすることにしました。
未明の散歩
でもまだ真っ暗です。
街の方へ歩いて行くと、ジブラルタルがイギリス領であることが分かる横断歩道がありました。
横断歩道手前のジグザグ線や「LOOK LEFT」「LOOK RIGHT」と書かれているのは、イギリス本土と同じですが、イギリス本土では車は日本と同じ左側通行なのに、ジブラルタルでは隣国スペインと同じ右側通行なので、よく見ると「LEFT 」と「RIGHT」が入れ替わっています。
写真の左上に見えているムーア城まで、できれば行きたかったのですが、かなりの登りになるし、時間的に厳しいので止めておきました。
代わりにオーシャン・ビレッジというマリン・リゾート風のエリアを散歩しました。
明るくなれば見えるだろうと期待していたジブラルタルのシンボル「ザ・ロック」は、残念ながら雲がかかっていて、その頂上はまだ見えません。
クルーズターミナルに戻って、そこのショップでTシャツを買うのに、以前のイギリス旅行で余っていたポンドを持って来たので支払おうとすると、エリザベス女王の古い紙幣はダメと言われてしまいました。
ジブラルタル最南端
9時からの寄港地ツアーにミニバスに乗って出発し、まずは南の方を目指しましたが、途中の狭いトンネルの中をかなりのスピードで通り抜けるので迫力がありました。
通りすがりに見たエウローパ滝は、なかなか立派でしたが、人工の滝だそうです
ジブラルタル最南端のエウローパ岬まで来ましたが、空気がもやっていて、残念ながら対岸のアフリカは見えませんでした。
ここにはモスクもあり、そのミナレットのてっぺんの月は、普通は三日月なのに、ここのは珍しく満月になっています。
猿が大騒ぎ
狭くて急な坂道をミニバスは器用に登って、ザ・ロックの中腹にあるエイプス・デンに来ました。
人馴れした野生の猿が、バスの屋根に登って来て、追いかけっこしたり毛繕いしたり、大騒ぎです。
すぐ近くをロープウェイが登って来ました。本当はこれに乗ってザ・ロックの上に行きたかったのですが、ロープウェイ付きの寄港地ツアーは既に満席でした。
ここからの景色は素晴らしくて、すぐ下にジブラルタルの市街地、その先にノルウェージャン・ビバ号、その向こうにスペインのアルヘシラスの街も見えています。
人や車が横断する滑走路
次に、バスが停まった所から坂道を歩いて登って行った展望台からジブラルタル空港が見えました。空港まではイギリス、その向こうはスペインです。
この空港は、人や車が通る一般道が、なんと滑走路を横切っています。写真にもちゃんと写っていますが、この時は離発着のために一般道の両側のゲートが閉まっています。
グレート・シージ・トンネル
展望台のそばから、この寄港地ツアーの一番の目的地であるグレート・シージ・トンネル内に入り、一番奥まで歩きながら、ザ・ロックの中に掘られたトンネル沿いにいくつもの大砲が置いてあるのを見ました。
アメリカ独立戦争の際に、ジブラルタルを占領しようと攻め込んで来るフランスとスペインを迎え撃つため、死角となっていたザ・ロックの北東面にイギリス側が作ったのがこのトンネルです。
岩の中の街
最後に、ザ・ロックの中に掘られた別の第二次世界大戦トンネルを見学しました。
WW2中に、戦略的に重要なジブラルタルを守るため、16,000人もの兵士が16ヶ月間もたてこもれる全長50km以上のトンネルが掘られたのです。
トンネルの穴から見えたジブラルタル空港の滑走路の手前の墓地は印象的でした。
ツアーバスは、11時半の門限ぎりぎりに船に戻りました。
アフリカ視認
予定通り12時にノルウェージャン・ビバ号はジブラルタルを出港しましたが、最後までザ・ロックの頂上には雲がかかったままでした。
でも、ジブラルタル海峡を通過する時に、うっすらとアフリカ大陸を望むことができて良かったです。
最後のショー
午後のイベントに参加するために船のシアターに行くと、またまた観客席のレイアウトが変わっていました。
よく変身するシアターです。
夜はシアターでビートルズのコピーバンドのショーがあり、ステージ際の椅子に座って観ましたが、ショーの後に船のスタッフが勢揃いして、最後の挨拶がありました。
明朝はとうとう下船日です。スーツケースに荷物をまとめて、20時半までに廊下に出しました。