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いよいよ今日から10泊11日の地中海クルーズに出航です。
地中海クルーズ概要
このクルーズの一番の楽しみは、ノルウェージャン・クルーズラインの(現時点で就航中の)全19隻の中で最も新しいノルウェージャン・ビバ号に乗れることです。
終日航海日が全くない、毎日が寄港日のクルーズを初めて体験するので、それがどんな感じなのかも興味津々です。
行ってみたい場所の一つであるジブラルタルに寄港するのも楽しみです。
ローマからチビタベッキア港へ
船が出航するチビタベッキア港は、ローマ市街から90kmほど離れたところにあります。
バス〜鉄道〜バスを乗り継いで2時間半ほどかけて行くのが一番安上がりなのですが、リュック以外に車輪が壊れたスーツケースを含む荷物が4つもあるので、泣く泣く€150も払ってタクシーで行くことにしました。
港内に入る許可を得たタクシーなので、宿の前から船のすぐ横のクルーズターミナルまで1時間20分で行ってくれて楽ちんでした。
ノルウェージャン・ビバ号に乗船
まだ11時過ぎの早い時間なので、荷物預け、保安検査、チェックインは並ばずにすぐに済み・・・
11時半前に、もう船に向かいました。ワクワクする時間です。
食料などの物資も船にどんどん積み込まれていました。
新タイプのレストランでランチ
乗船してまず最初にやるべきこと:
- 緊急時の避難集合場所の確認
- 有料レストラン(特典で無料)の予約(事前予約で遅い21時半からしか取れなかったのを18時に変更)
- 特典無料イベント(船の舞台裏ツアー、世界のワイン・テイスティング)の予約
- 寄港地ツアーの予約(事前にモトリル寄港時のみ予約済みでしたがジブラルタル寄港時を追加)
を終えると、ちょうどお昼の時間になりました。
新造船のノルウェージャン・ビバで加わった新タイプの無料レストラン「インダルジ・フードホール」に行ってみました。
今風にタブレットから注文すると、その料理が運ばれてきました。
メニューには、エスニック料理がいろいろあったので、クルーズ中にまた来て楽しめそうです。
船内を探検
次は、最新船に新たに加わったおもしろい仕掛けをチェックすべく、船内の探検です。
18階から8階まで服を着たままエレベーターよりも早く移動できるチューブ「ザ・ラッシュ」(写真)と「ザ・ドロップ」が両舷あわせて3本あります。
8階デッキの回廊「オーシャン・ブルバード」の一部は、外に張り出したガラスの床になっていて、海の上を歩く体験ができます。(今はまだ接岸中なので、海面ではなく岸壁が見えています。)
オーシャン・ブルバードには、プールに入ると海にそのままつながる感覚が味わえるインフィニティ・プールや水辺でベッドに寝転がれるスペースもありました。
一方、船の中心にある3階分吹抜けの公共スペース「アトリウム」は、これまでの船によくあった展望エレベーター、宮殿のような階段、大型のシャンデリアなどがなくて、むしろシンプルになった感じです。
プールデッキの真ん中で大きな場所を占めている3階建のレーストラックは、カートに乗らない限りちょっと邪魔で、以前に乗ったノルウェージャンのブリス号にあったウォーターシュートやエスケープ号にあったロープワークの方が嬉しいと思いました。
港内の他の船
船の外に目を転じると、チビタベッキア港は、コルシカ島、サルディーニャ島、シチリア島へ行くフェリーの基地でもあるようです。
もちろん多くのクルーズ船が寄港する港なので、今日は、船首側にはスカーレット・レディ号(11万トン)が・・・
船尾側にはコスタ・パシフィカ号(11.45万トン)が接岸していました。
並んだ3隻の中で、ノルウェージャン・ビバ号(14.25万トン)が、一番大きかったです。
広くて嬉しい船室
14時過ぎに船室に入れるとのアナウンスがあったので、13階左舷船首にある我が家に向かいました。
新造船では船室それぞれを従来より大きくしたそうですが、本当にはっきり分かるほど広くなっていて嬉しいです。
収納場所がこれまでの船とかなり変わっていましたが、これはこれで使いやすく、スーツケースはベッド下ではなく、中の物を出し入れしやすい専用スペースに置けるようになっていました。
洗面台もシャワーブースも今までより広くなっていて使いやすそうです。
バルコニーも少し広めで、椅子とテーブルもこれまでと違うものでした。
事故発生、クルーズ中止の危機
船内探検の続きに8階のオーシャン・ブルバードを歩いている時にその事故は起こりました。
底が平らなサンダルを履いていた妻が、デッキがちょっと濡れていた所で滑って、腰、両手の掌、後頭部を強打して、しばらく動けなくなってしまいました。
心配した周りの人が呼んでくれた船のスタッフが来て、メディカルスタッフを呼ぶか聞かれましたが、意識はあるし吐き気はないので、しばらく様子を見ることにして、それは取りあえず断りました。
しばらくして近くのベンチまで運んで休ませましたが、どうも短期記憶を失ったようで、自分がどこにいるのか、滑って転んだことも、ローマに来ていることも、これから地中海クルーズに出ることも、今朝まで泊まっていた宿のことも覚えていません。
スタッフが用意してくれた車椅子で船室に戻りましたが、その移動中は何度も同じことを聞いてきて、今しゃべったことも覚えていない状態でした。
ベッドに横になって休んでいるうちに段々と記憶は戻って来て、車椅子で部屋まで戻ったこと以外は思い出したようです。
船に医務室はありますが、その評判の悪さをさんざん聞いていたし、もし連れて行けば、下船して病院で頭のCTスキャンや腰のレントゲンを撮ることを勧められそうな気がします。
もちろん医療的にはそれが正しいことだろうとは思いますが、おそらく出港には間に合わず、クルーズ取り止めにつながる可能性が大きそうです。
もし容態が悪化するようなことがあれば、しばらくは毎日大都市の近くに寄港するので、その時に病院に行くことも可能と考え、リスクはありますが、本人とも相談した上で、このまま様子を見ながらクルーズを続けることにしました。
出港後、美味しいシーフードの夕食
船は、定刻の17時にチビタベッキア港を出航しました。
18時から予約していたシーフードの有料レストラン(特典で無料)「パロマー」での夕食は、本人が「大丈夫、食べたい」と言うので、予定通り行くことにしました。
ノルウェージャンの有料レストランで食べたシーフードの中では、1, 2を争う美味しさでした。