この記事は約4分でお読みいただけます。
指輪の幽鬼の鳴き声
朝、泊まっているロッジのすぐ裏の斜面で、オスのElk(アメリカアカシカ)が、歩きながら何度も何度も大きな鳴き声をあげていました。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』の指輪の幽鬼があげる不気味な叫び声にそっくりな、甲高く物悲しい鳴き声で、発情期のオスが、近くにいるメスやライバルのオスにアピールするためと考えられているそうです。
ちょっとお高いけど、やはり公園内の宿に泊まった甲斐はありました。
テラスマウンテン
イエローストーン5日目(公園を観光できる最終日)の朝は、マンモス・ホットスプリングス(地図A)の宿から歩けるテラスマウンテンに向かいました。
昨日、この上部となるアッパーテラスを歩きましたが、今朝はその下半分を歩くことになります。
入り口にそびえ立つリバティキャップは、昔は温泉が吹き出していたそうです。
朝早い斜光線を受けて、真っ白な石灰棚がいっそう印象的に輝いています。
トレイルを奥の方まで歩いて行き、昨日反対側から見た石灰の塊を別の角度から眺めました。
今まさに噴出している温泉に含まれる石灰がさらに積もりつつある所もあれば、温泉が止まってもうすっかり乾燥している所もあって、まるで石灰にも生き死にがあるように見えました。
タワー滝と奇岩の渓谷
次に、イエローストーン国立公園の北東部にあたるルーズベルトカントリーを目指しました。
最初の目的地は、タワー滝(地図B)です。周りの岩峰も印象的でした。
滝まで来る途中にいくつか景色が良さそうな展望台(地図C)があったので、戻りながら一つ一つに寄ってみると、どこも期待以上の景色です。
岩峰を巻くように馬蹄型に蛇行して流れる急流が・・・
その少し下流では、奇岩だらけの崖のふもとを流れ・・・
少し開けた所では、温泉が湧いて白い石灰が広がっている下を流れていました。
公式の国立公園の地図にも『地球の歩き方』にも載っていない展望台でしたが、良い景色に出会えました。
野生動物探し
次にラマーバレーに向い、適当な所(地図D)で車を停めて、ピクニックランチにしました。
小型のシカ系の動物を1頭見かけたので、食事中もずっと他にいないか探しましたが、小型のワシタカ類を1羽見かけただけでした。
さらにラマーバレーの上流に向かうと、途中で片側交互通行の工事渋滞があったので、そこで引き返すことにして、来る時にうっかり入り口を通り過ぎてしまった一方通行のブラックテール・プラトー・ドライブ(地図E)に入りました。
未舗装路の高原ドライブで、ちょっと期待したのですが、特に野生動物も現れず、景色も特にすごいというほどではありませんでした。
そこのけ、そこのけ、エルクが通る
14時頃にロッジに戻り、明日・明後日の計画を立てて宿も予約した後、またテラスマウンテンの方へ歩いて行くと、エルクの大きな群れがいて、今朝歩いたトレイルの一部はレンジャーによって閉鎖されていました。
エルクの群れがだんだんとこちらに向かって来たので、レンジャーの指示で、観光客は駐車場の車の中や後ろに退避しました。
ここではエルク様さまで、おもしろい体験ができました。
夕食は、この旅行で初めての外食で、バイソンの肉のホットドッグを食べてみました。
ちょっと野生味を感じるかなという味で、美味しく食べられました。
ロッジに戻ってくつろいでいると、その目の前にもエルクがやって来て、草を食べていました。