コーラル・プリンセスは、今日から4日間連続でアラスカのインサイド・パッセージと呼ばれる複雑な水域の4つの街(地図↓8〜11)に寄港します。

スキャグウェイ入港
その最初の寄港地スキャグウェイには、先に入港していたカーニバルの2隻と合わせて9万トン前後のクルーズ船3隻が同時寄港となりました。

カーニバルが街の中心に近い埠頭を占めていたので、コーラル・プリンセスは少し離れた埠頭に接岸し、ほんの数百mですが無料シャトルによる送迎がありました。

ホワイトパス&ユーコン鉄道
ここの一番の目玉は、ホワイトパス&ユーコン鉄道と言うゴールドラッシュ時代に山師を運ぶために作られた山岳鉄道です。

その鉄道でカナダとの国境のホワイトパス(標高880m)まで登り、帰りはバスでクロンダイク・ハイウェイ沿いの見所をめぐりながら戻ってくる寄港地ツアーを予約しておいたのですが、昨晩になって急に理由は分からないままツアーがキャンセルになったとの連絡をもらい、慌ててまだ空席が残っていた鉄道で往復するツアーに変更しました。
出発して川沿いを登りながら、支流が流れ込む所ではその谷側に大きくカーブするので、シャッターチャンスです。

さらに登ったところで振り返ると一瞬だけ街とクルーズ船が望めるポイントがありました。

どんどん谷が深くなり、対岸にクロンダイク・ハイウェイが見えました。登って行くバスもあるので、この道が通れなくてツアーがキャンセルになったわけではなさそうです。

窓ガラスはきれいなので客席からでも十分に写真は撮れますが、車両の連結部分に出てより良い写真を撮ることもできます。

そのようにして半分凍った滝の写真が撮れました。

大きな支流の谷の対岸の崖の上の方に、これから通るトンネルや橋が見えてきました。ワクワクする景色です。

ところがここで列車が止まりました。なんと昨日の雪崩の復旧工事中のためこの先は通れずここで引き返すとのことです。対岸に見えていた線路に停まっていた列車は工事用のものとのこと。
おそらくこれがその雪崩の跡ではないかと思われます。

結局ホワイトパスまで20.4kmある線路を12.3km進んだヒーニー駅で列車を降りないまま折り返しとなりました。アラスカ観光シーズンが始まったばかりなので、こんなことがあるのも仕方ありません。行程が短縮されたことで$40の払い戻しがありました。
スキャグウェー市街観光
一度船に戻ってランチを済ませ、午後は市街観光に出かけました。
まず、観光案内所に寄ってスキャグウェイを紹介するショートムービーを観たのが結果的に大正解。ゴールドラッシュの大枠が頭に入ったので、この日の観光ポイントをそれぞれの位置付けを踏まえて見ることができ、凄まじい狂気に突き動かされた人間の馬力や絶望を感じられました。
馬力・・・金が見つかったクロンダイクへ行くには、船でスキャグウェイまで来た後、峠を越えてカナダに入るのに写真↓の2つのどちらも過酷なルートがあり、鉄道ができるまでは、1トンもの物資を何度も往復して担ぎ上げる必要がありました。

絶望・・・ようやく物資と共に峠を越え終わり、その先の水路を進むためのボートを造るのですが、川は氷結してしまい通れず、厳しい越冬を強いられます。春になってやっとこさ金が採れるドーソンシティに着いた時には、めぼしい採掘地は一つも残っていませんでした。
ゴールドラッシュで本当に儲かったのは、何も知らずに一攫千金を夢見て大量に押し寄せて来た鉱夫相手のビジネスで、その一つの売春宿レッド・オニオン・サルーンは、今はパブ兼博物館になっていました。

もう1人ボロ儲けして当時の街を牛耳っていたのは詐欺師のソーピー・スミスで、彼を主人公にしたミュージカルを観ました。なんとこの小さな街で100年以上続いている超ロングランです。

とても小さなスキャグウェイの街ですが、クロンダイク・ゴールドラッシュ国立歴史公園に指定されていて、そのビジターセンターの建物は、流木を集めて装飾されていました。

博物館兼土産物店で目を惹かれたのは、掘り出したマンモスの牙の化石にマンモス狩の物語を緻密に彫った作品で、ここでは合法で伝統的なアートなのだそうです。

最後に、この日は無料になっていたスキャグウェイ博物館を見学して、興味が尽きないゴールドラッシュについてさらに学びました。

スキャグウェイ出港
20時半頃に2隻のクルーズ船に続いてコーラル・プリンセスも出港し、満足な1日を終えました。


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