グレイシャーベイ国立公園で氷河遊覧クルーズ

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昨日ハバード氷河のあるヤクタット湾(地図↓⑥)に寄り道したコーラル・プリンセスは、今日グレイシャーベイの湾口から最奥部(地図↓⑦)まで丸一日かけて往復します。

レンジャー乗船&講演

グレイシャーベイは国立公園になっていて、そのレンジャー数名が、朝、グレイシャーベイに入る際にボートで手を振りながらやって来て乗船しました。

ちなみに船室のモニターでコーラル・プリンセスの船速を見ていると17ノットから8ノットに落ちてまた17ノットに戻ったので、海のプロの水先案内人が乗船する時よりもずっと船速を落として、レンジャーたちが乗り移りやすいように気遣っていたようでした。

さっそくレンジャーによるグレイシャーベイについての講義がありました。

今のグレイシャーベイは昔は氷河でした。氷河の先端がどこまで達していたか、今の海図を見るとそれが分かる証拠が残っているという話がとてもおもしろかったです。下の海図はグレイシャーベイの湾口辺りですが、U字型の青く水深が浅くなっている所が、昔の氷河のモレーン(氷河が削り取った岩などが末端で堆積したもの)の跡なのだそうです。

下図の右は現在で、矢印の湾口から細長く深いグレイシャーベイが左上へ延びていますが、左の1794年の地図だと同じ場所の湾はとても浅くてその先はまだ氷河でした。

レンジャーの話の中で、いろいろな地名がどのようにして決められたかのエピソード(時の権力者の好き勝手や権力者に媚びるため付けられた名前が実に多い)が無茶苦茶おもしろくて、講義が終わった後の拍手がなかなか鳴り止まなかったです。

氷河クルージング

正午頃に、船はグレーシャーベイの一番奥にある島の近くまで来ました。もうこの辺りには氷片がたくさん浮かんでいます。

最奥にあるグランド・パシフィック氷河の末端が前方遠くに見えて来ました。グレイシャーベイが氷河だった頃の本流にふさわしい壮大な名前ですが、今はもう太平洋に接してはいません。

グレイシャーベイには横からも小さな氷河が流れ込んでいて、その前をゆっくり通り過ぎながら、船は最奥部へと進みます。

黒い氷河、青い氷河

グランド・パシフィック氷河の目前まで来ました。レンジャーが聞かれるよくある質問の一つが「どうしてグランド・パシフィック氷河は汚いのですか?」なのだそうです。氷河が削り取ってきた岩屑が多くて確かに黒々としています。

右舷側の船室のバルコニーにずっといたので最初は見えなかったのですが、左舷側にあったマージョリー氷河が、船がゆっくりと180度回頭するにつれて見えてきました。

こちらは目が覚めるような青色をしていました。すぐ隣にこんなに美しい氷河があるおかげで、グランド・パシフィック氷河は「汚い」と言われてしまうのも仕方ないです。

2つの氷河を超広角で撮ると、対照的な左の青と右の黒がよく分かります。

まだまだ氷河

コーラル・プリンセスは反転してグレイシャーベイの湾口に向かって戻り始めましたが、今度は右舷側の船室からは行きに見えなかった反対側の景色を楽しめるので、まだまだ目が離せません。

さっそく、グレイシャーベイの最奥部が2股になっている分岐点に流れ込むランプラフ氷河が見えてきました。

分岐点を過ぎる辺りで振り返ると別の氷河が流れ込んでいるのも見えました。

この辺りで海面にV字型の波紋が見えて、その頂点にある黒っぽいものが移動しているようだったので、双眼鏡で見ていると、なんとラッコがお腹を上にして頭の方向へ泳いでいました。

しばらく辺りを目を凝らして見ている間に、数頭のラッコを見つけることができました。

分岐を過ぎてしばらくでリード氷河が見えて来ました。氷河らしい面構えです。この辺りで海面から頭を出して泳いでいる(たぶん)アザラシを2頭見かけたのですが、写真には撮れませんでした。

アラスカクルーズのシーズンが始まったばかりなので、グレーシャーベイに今春入ったクルーズ船は、昨日ここに来たユーロダム(ホーランドアメリカライン)が最初で、コーラル・プリンセスが2番目とのことでした。さすがにアラスカクルーズに強いと言われるホーランドとプリンセスです。

夕方、グレイシャーベイの湾口に戻って来たところでレンジャーたちが、迎えに来たボートに乗り移って下船しました。

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