ベンガル湾横断〜スリランカ抜港

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タイプーケット島を出港したノルウェージャン・スカイ号は、2日間の終日航海日にベンガル湾を横断して、スリランカに向かっています。

島の謎解き

1日目の終日航海日の朝、船室のモニターを見るとまもなく島の間を抜けるようです。

調べると、アンダマン・ニコバル諸島という島々で、

  • ミャンマーの方が近いのにインド領
  • WW2中は日本軍が占領したこともあり
  • 外部との接触を一切拒否する先住民族が住む保護区は観光禁止

と、なかなか興味深い諸島です。

左舷側に一つだけ島を視認でき、ヨット乗りの友人Pさんに写真を送るとMeroe Island(メロエ島)だろうと同定してくれました。

自分でも後で調べてみましたが間違いないと思います。直径1キロほどの小さな無人島です。

このような発見や謎解きもクルーズの楽しみの一つです。

大変なインド入国審査

インドは、ビザを申請するにも山のような質問項目(例えば過去10年に訪問した国)に答えるのが大変だったのですが、入国時には手指10本の指紋の採取と顔写真の撮影が必須で、最初のインド入港時に数千人の船客と乗組員に対してそれを妥当な時間内に終えるのは無理です。

そのためタイから数名のインド係官が船に乗船し、インドまでの3日間かけて順番に行うことになりました。我が家は4番目の組で、1日目の10時頃から始まりましたが、長い行列が遅々として進まず、最初の1時間は立ちん坊で、結局終わるまで4時間もかかりホトホト疲れました。

その日の朝食は、ばったり会った日本人のT夫妻(日本発のクルーズにたくさん乗られていて、子育ての頃はシンガポールに住んでいたそうです)とご一緒したのですが、後で聞くと、T夫妻は2日目の組でそれほど時間はかからなかったそうなので、1日目の状況を踏まえてプロセスが改善されたようです。

突然のiPhone故障

この日はもう一つ大変なことが起きました。

妻のiPhone 11 Proの画面が真っ暗なまま反応しないので、電池切れかと思い、充電してみましたが変わりません。シャーという音がして少し熱くなっているので、強制電源オフの操作をしましたが反応なしです。

そのうちに持てないくらい熱くなってきました。夕食に行く際、船室に残して発火でもするとまずいので、レストランに持って行ってテーブルの上に出しておくと、放電しきったのか音は止まり冷たくなって、完全に死にました。

幸い予備機として古いiPhone 7も持って来ていたので、LINEなどは使えないものの、最低限のことは何とかなりました。

1日目の終日航海日の夜、寝る前に時計を30分戻してスリランカ・インド時間に合わせる時差調整をしました。

終日航海日2日目のイベント

定番のイベントが多い中で、カクテル作りデモは、初めて見ました。カクテルの歴史に続き、マティーニやマルガリータを作る実演があり、なかなか面白くて最後まで見たかったですが・・・

途中退出して急いで簡単なランチをお腹に入れた後、世界のワイン試飲会の定番イベント(ロイヤルティがプラチナ以上の特典)に向かいました。でも8種類試飲した中で個人的に好みなのは無くてハズレでした。

明日のスリランカ寄港に備えて、スリランカに関するトリビアがありました。超難しくてほとんど分かりませんでしたが、答え合わせの時に少しは豆知識の勉強になりました。

今回のクルーズのピアニストは、トニーさんです。この日はビリー・ジョエル特集で、最後はハーモニカも吹きながら「ピアノ・マン」で締めくくり、盛り上がりました。

ゴール抜港

翌朝5時半に起きると、船はスリランカ南端に近いゴール(Galle)の沖に既に錨を降ろしていました。

上陸の支度をすっかり整えたところで、船長からアナウンスがあり、複数方向からのうねりが大きく安全にテンダーを運行できないため抜港とのことです。スリランカの寄港地はここだけなのにガッカリです。

歩くのを楽しみにしていた世界遺産の要塞は、双眼鏡で眺めるだけになってしまいました。

後日返却されたパスポートには、スリランカの出入国スタンプが押してありました。写真のボートは、係官がその仕事を終えて港に戻るところだったと思われます。

ゴール観光中もネットを自由に使えるようにと買ったスリランカ専用のeSIMがもったいないので、船が電波圏内にいる間にネットを使いまくりました。

ゴール抜港と、シンガポール乗船前のチェックインとインド入国審査での長い行列への補償として、このクルーズ中に使える$100分のクレジットと、来年末までのノルウェージャンでのいずれかのクルーズの料金が10%引きになるクーポンをもらいました。

ロブスター付きディナー

夕食は、特典を使ってキャグニーズ・ステーキハウスでいただきました。前菜は、お気に入りのジャンボ・シュリンプ・カクテルです。

このクルーズには、予約時に船内で使える$200分のクレジット特典が付いていて、今日さらに$100追加されたので、メインのエビの串焼き料理に、ちょっと贅沢して有料のロブスターを追加してもらいました。

美味しかったですが、日本人としては、やっぱり伊勢海老の刺身をわさび醤油で食べる方が嬉しいです。

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