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カナリア諸島で最後の寄港地となるグラン・カナリア島では、午前中はビーチリゾートと砂丘を訪れる寄港地ツアーに参加し、午後は個人で市街観光をする計画です。
ラス・パルマス港
6時頃、パイロットボートが近づいて来て水先案内人が本船に乗り移る瞬間を目撃しました。

まもなくラス・パルマスに入港です。
ここまで船はカナリア諸島間を行ったり来たりしながら4つの島に寄港しましたが、各港で船が接岸するバースの空き具合などによって寄港順序が決まるのかもしれません。

この港でもさっそくスカイ・プリンセス号(14.5万トン)が、港の入り口で反転して後進で埠頭の反対側に入港して来ました。

8時半に寄港地ツアーのバスが出発すると、港の入り口付近にたくさんの石油掘削船が寄港しているのが見えました。

ラス・パルマスは、西アフリカ沖の石油開発の重要な中継地なので、多くの石油掘削船が修理やメンテナンスのために訪れる港となっているようです。
ビーチリゾート散策
グラン・カナリア島の乾燥した南部には、いくつものビーチリゾートがあります。

その一つ、プラヤ・デ・モーガンでの1時間半のフリータイムに、まずリゾートタウンらしい街並みの中を散策しました。

マリーナの海中をのぞくと、澄んだ水の中を釣って食べたくなるような魚が泳いでいます。

展望台への坂道を登って行く途中、派手な装飾のリゾートハウスに目を奪われました。

とても暑い日で、展望台まで登る人は少なかったですが、来た甲斐がある景色です。

妻は、展望台はパスして、ビーチで足だけ大西洋につかりました。

最後にかなり大規模な青空マーケットを見てまわりましたが、バス出発の時刻が迫っていたので、何も買わないままでした。

美しい砂丘
次に、島の最南端付近に広がるマスパロマス砂丘を訪れました。
砂の表面の風紋が美しいです。

風に吹かれて斜面の一部がサラサラーと崩れ落ちていく様子も素敵でした。

ツアーガイドの説明によると、砂丘の中はそこに住む微生物の保護のために立入禁止とのことでしたが、かなり遠くの方まで砂丘の中を歩いている人が少なからずいました。

砂丘は、想像以上に広くて変化に富んでいて美しかったです。
市場のフルーツ詰合せ
予定通りの13時にツアーが終わり、船でランチを済ませた後、路線バスでベゲタ市場を目指しました。
14時半に市場が閉まる5分前でしたが、華やかにいろんな果物が並んでいるお店で、種々の果物を切った€8.9の詰合せを買って・・・

市場の外の座れる所で食べると、いろんな味を楽しめて美味しかったです。

あまり見慣れない初めて食べるかもしれない果物もありました。
コロンブスの航路図
次に、そこから歩いてすぐのコロンブスの家(博物館)を見学しました。

ここも期待以上で、最初にサンタ・マリア号か何かの内部を再現したのがリアルで良かったし・・・

コロンブスの計4回の新大陸への航海のそれぞれの航路図の展示も良かったです。
第1回航海では、コロンブスが大西洋を横断する前に、このグラン・カナリア島に寄港したことが分かります。

第3回航海では、カナリア諸島に加えて、マデイラ諸島、カーボベルデ諸島にも寄ったことが分かりました。

続、市街観光
次に、サンタ・アナ大聖堂(別名:カナリア諸島大聖堂)を見に行きました。

中は広々としていて、小さな博物館もあり、ちょっとだけバルセロナのサグラダ・ファミリアの雰囲気も感じました。

船に戻るバスを少し手前で降りて、港がある半島の反対側にあるビーチ(プラヤ・デ・ラス・カンテラス)に立ち寄ると、賑やかで景色も良かったです。

夜の出港
船に戻ってくると、スカイ・プリンセス号の隣に、丸っこい船首が特徴的なMSアンビエンス号(7万トン)が入港していました。

定刻の19時にノルウェージャン・スカイ号が出港する際、この2隻のイルミネーションがとてもきれいでした。

港の出口まで来ると、石油掘削船もまた美しく輝いていました。

これでカナリア諸島4島めぐりの完了です。
それぞれの島で異なる側面を見ることができるように選んだ寄港地ツアーでしたが、結果的にどれも良くて満足できました。
カナリア諸島全体としては、変化に富んだ自然の美しさ、旅行のしやすさが印象に残り、期待以上に良かったです。