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やっぱり早起きして、奇岩群の中を散歩する
2日連続で7時出発の慌ただしい朝が続きましたが、今日は8時15分の集合までゆとりがあります。
自由時間に飢えている我が家は、やっぱり早起きして、1時間くらい散歩に出かけました。素晴らしい景色の中にいるのに、じっとはしておられません。
奇岩群の中に歩いて入っていくと、そこが地元の人が生活の場であることに、あらためて気付かされます。
ギョレメ野外博物館で最古の教会を見る
今日は1日中カッパドキアのあちこちを見てまわる予定ですが、最初にギョレメ野外博物館をゆっくり歩いて一通り見ました。
鮮やかな壁画もよく残っています。ここに世界初の教会があったそうで、ビックリです。(おそらく「教会」をどのように定義するかによって、世界初はあちこちあるのかと。)
教会の中に何故イスラム風のアーチ模様が描かれているのかをガイドに尋ねると、トルコ人は他宗教に寛容で、キリスト教徒がモスクに入って祈ることもできるので、モスク内の装飾を真似したのかもとのことでした。(聞いたことの記憶で書いているので、どこまで正しいか分かりません。)
住み心地抜群の洞穴住居を家庭訪問する
洞穴住居に今でも住んでいるのは、ほんの十数世帯だそうで、その1つに家庭訪問しました。家の外観と玄関へのアプローチは、写真のようになっています。
中は、思った以上に広くて、少なくとも3階建になっているうちの、LDKに相当するフロアを拝見しました。
世界遺産のこんなにユニークな家にお住まいのご夫妻からお茶をいただき、Q&Aタイムもありました。一年中快適な気温で住み心地は抜群だそうです。
絨毯屋の個別攻撃をかわし、珍品を見せてもらう
次は、ツアーの旅程に組み込まれてしまっているトルコ絨毯のお店に連れて行かれました。
絨毯織りや繭から絹糸を作る実演を見た後、大部屋でワインやチャイ付きで絨毯の一通りの説明がありました。
その後、ツアー客はそれぞれ個別の部屋に連れていかれて、コーヒーをいただきながら、マンツーマンで絨毯の売り込みがありました。
我が家は、「特に買いたい絨毯はないけど、美術館に来た気分で、柄が素敵な絨毯を見るのは楽しい」と言うと、それ以上しつこくせずに付き合ってくれて、ユーフラテス川に近い一部の地域でのみ咲く絶滅危惧種の黒い薔薇で染めた黒い絨毯というものを見せてくれました。
ちなみに、この絨毯は4千万円もするそうです。
1時間40分もお店にいましたが、退屈はせず思ったより楽しめました。
鳩の谷を眺めつつ、名物「壷焼き」のランチを楽しむ
昼食は、鳩の谷を望むレストランで、トルコ名物料理の壷焼きとマスのグリルのどちらかを選べましたが、我が家は1つずつ注文しました。ちょっとしたショーのような壷の開け方が楽しめたけど、味はマスの方が美味しかったです。
鳩の谷は、上から俯瞰するだけでしたが、明るくこじんまりした良い感じの谷でした。
洞穴住居に開けた小さな穴から鳩を出入りさせて、その糞を肥料にしていたそうです。
迷路のような地下都市を探検する
午後最初の目的地は、カイマクルの地下都市です。かなりアップダウンがあり、迷路のようで、しばらくしゃがんで歩く狭い通路もいくつかありました。
見どころはなかなかバラエティーに富んでいて、ブドウ酒を作っていた所、小麦粉を挽いていた所、貯蔵庫、敵の侵入を防ぐインディ・ジョーンズ張りの仕掛け、底なしに見える換気用の縦穴など、楽しめました。
トルコ石店でひたすら退屈する
雨が降り出したこともあって、今度はトルコ石店に連れて行かれました。
無色なのに見る角度によっては緑になったり紫になったりする何とかという石や、ひとつひとつ模様が違うクラシックトルコ石は面白かったけど、一度そういうのを見た後は、ひたすら退屈でした。
座って待つ場所もなく、我が家に限らず、ほとんどの人が、早く行こうよオーラを出していました。
幸い、旅程に組み込まれたお土産物屋はこれで最後です。旅程に書かれていた予定時間の50分ぴったり滞在し、出発する時には晴れ間も出ていました。
一番カッパドキアらしい風景の数々に触れる
パシャバーのキノコ岩はとっても面白く、周りを歩けるようになっているのも良かったです。
奇岩がたくさん連なるデヴレントは、ラクダ石の所でバスを降りて下の写真を撮りましたが、少し手前のもっと景色の良い所は、バスの反対側の席に座っていたので写撮りそこねました。
三姉妹では、ちょうど来ていたトルコの新郎新婦を見ることができてラッキー。
ガイドの好判断で後回しになっていたミニハイキングは、雨が上がり乾いた地面を歩いて、突然現れたローソクのような奇岩や、地元の農家が飼っている七面鳥などの家畜を見ることができました。
最後のローズバレーは、日没を迎えるのに良い所です。曇り空で無理かと思っていたのに、最後は晴れてくれてラッキーでした。丘に登る自由時間もあって大パノラマを見られて良かったけど、もう30分長く居られたら、もっと夕陽に染まった絶景を見られたのに、ちょっと残念でした。
夕食後、民族舞踊とベリーダンスのショーを観る
20時頃に、ツアーに含まれている民族舞踊とベリーダンスのショーを観に行きました。
いかにも新人という踊り手が混ざった民族舞踊もあれば、観客が何人か引っ張り出されて、おもしろおかしく仕立てたショーもありました。
最後に登場したベリーダンスも良かったけど、その前のトルコならではの旋回舞踏(セマー)の方が印象的でした。
カッパドキアを満喫した1日でした。