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七夕にヤマネコ号でウミガメ産卵観察に行きましたが、今回は、その卵がかえって子ガメが海に帰って行く様子を観察するために、ヤマネコ号で駿河湾を横断して、御前崎手前の相良港に向かいました。ARCからの参加者、真昼のふくろうさん、もものきさん、Sunriseさん(ヤマネコ号初乗船)、erica航海士、COOTの5名と、溜船長、Amiヨットクラブからカメラマンを兼ねてYさんの合計7名。ほぼARC貸切状態です。
9時半に静浦港を出港し、順風に次々とセールを上げ、横帆を除くフルセールの機帆走です。約7ノットで10時半に大瀬崎を過ぎました。
その後は徐々に風が弱まって12時頃には4ノット以下になってしまったので、推進力になっていないセールは降ろし、ほとんど機走で約7ノット出しながら駿河湾を南西へと横切っていきました。セールはちょっとさびしいけど、海賊旗を上げて景気付けしました。
6時間半の航海の後、16時に相良港に入港しました。さっそく地元の相良高校ヨット部の1年生の皆さんが集まって来ました。前回に引き続き、ヤマネコ号での体験航海です。
ヨット部員が協力してメンスル、フォアスル、フライングジブ(格好いい〜との声あり)、ロワージブを上げて、舵も取り、タックもして、港外を一回りします。
元気の良い女子部員が航海中にマストに登りたがっていましたが、港に戻ってから皆で登って登檣礼。壮観でした。
暗くなる前にウミガメの産卵場所を確認しに行くと、前の晩に孵化した子ガメの足跡(写真右側)があり、期待が高まります。
夕食は豪華な海鮮丼と、一日中好天気で9月とは思えない暑さだったので、生ビールを大ジョッキでくいーっといただきました。
ウミガメの孵化は19〜21時頃とのことで、夕食を終えてすぐ19時半頃に産卵場所に戻りましたが、じきに雨が降り出して、一旦宿に戻り雨支度を整えてから、また観察再開。3カ所の産卵場所を手分けして見張って22時頃までねばりましたが、残念ながらこの晩は砂から這い出て来る子ガメはありませんでした。
地元のAmiヨットクラブのNさんに、前の晩の孵化の様子の写真を見せてもらって、砂の上に残っていた卵の殻も見ましたが、いずれまたリベンジしたいです。
民宿でお風呂に入り、我家は今回はそのまま民宿に泊まりましたが、ヤマネコ号初乗船のSunriseさんはヤマネコ号に戻って船内泊しました。夜はそれほど暑くなくて快適だったそうで良かったです。
翌日曜日、明け方は強い雨が降り、強い北東からの風が吹いていて出航が危ぶまれましたが、ちょっと我慢して駿河湾を横断し、伊豆の西海岸沿いに北上すれば風波も避けられるだろうとのことで、9時少し前に出航。
真向かいの風で機走のみ、3mくらいの波はありましたが、前回の往路のように波しぶきを始終かぶることもなかったので、伊豆半島寄りの遠回りコースではなく、まっすぐ大瀬崎を目指すことにします。
そのうちに風も波もおさまってきて、うつらうつら居眠りするような航海になり、最後まで向かい風でセールは上げられませんでしたが、出航時がウソのような順調なクルーズで、15時過ぎに大瀬崎を通過して内浦湾に戻って来ました。
その頃から遠くに見えていたヨットに段々近づいていくと、何と、いつも乗せていただいているツバメです。ツバメとヤマネコ号のランデブーの後、16時過ぎに静浦に帰港しました。
Schooner Ami(ヤマネコ号の正式名)のFacebookのページにも今回のクルーズの写真がたくさん載っています。