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去年のお花見セーリング以来、久々のヤマネコ号乗船です。今回は、駿河湾を縦断して、御前崎付近の砂浜で、ほぼ満月の夜に、野生のウミガメの産卵を観察するのが目的です。ARCから、もものきさん(ヤマネコ号初乗船)、erica航海士、COOT、Amiヨットクラブから7名、合計10名が参加しました。
9:50に出港し、内浦湾を大瀬崎に向かっていると、ケッチ型の帆船が近寄って来ました。国際信号旗で「貴船のご安航を祈る」を意味するUWを上げて、あいさつを送ります。
向かい風が強くて帆は1枚も上げられず、残念ながら機走です。大瀬崎に近づくと、ますます風が強くなって海は白波だらけ。バウネットをハンモック代わりにしていた航海士も良いタイミングで船尾に呼び戻され、そのすぐ後からは、時々船首が大きな波に突っ込むようになりました。
前日の大雨は止んだものの、御前崎のマリン天気予報では、南西の風、風速10m/s、波高3m。実際も予報通りの荒れた海を、30分毎に鐘を鳴らし、約1時間毎に舵を交替し、ひたすら御前崎を目指します。
海は荒れていますが、空は晴れ渡って来ました。でも、波しぶきを何度も浴びるのでゴアテックスの上下がありがたいです。
強い真正面からの向かい風で、3ノットくらいしかスピードが出ず、予定よりもずっと遅れています。暗くなる前に入港できるかどうかが微妙になって来ました。エンジンの回転数を上げて、4〜6ノットくらい出るようにしましたが、その分、波しぶきをほとんど常に浴びるようになって、舵を取るのも大変です。
多少は波が穏やかになるかと海岸沿いに進路を取りましたが、それほど荒れ具合は変わらず、その後は出来るだけ最短距離コースで、静岡沖、焼津沖、大井川河口の浅瀬の先を過ぎて、風力発電の風車が回っている辺りの相良港を目指します。
19時頃とうとう陽が沈み、薄暗くなる中、航海灯を点けて、防波堤の切れ目から入港し、内港の奥の岸壁に10時間の航海を終えて無事に接岸しました。
まずは、ビール、海鮮丼、岩牡蠣の夕食。ハードな航海の後に仲間の皆さんと一緒にいただく海の幸。最高でした!
往路の航跡とスピードの記録はこちらです。