ヤマネコ号の航海4日目:下田→伊東

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5時頃に起きて、公園のきれいなトイレで洗面してヤマネコ号に戻ると、K船長が最新の天気予報を教えてくれました。昨日から10メートルを超える強い風が三宅島や新島のあたりでは吹いていて心配だったのですが、まだ強い南西の風は続いているようです。結局、今日は、風がさえぎられる伊豆の東海岸沿いに伊東に行き、明日、天候が許せば新島か大島を目指すことになりました。

P8152124 アミヨットクラブのHご夫妻がここから乗船して、予定通り7時過ぎに出港。K船長も今日は伊東に行くので、ずっと伴走することになります。そういうのも初めてで面白そうです。実際、ヤマネコ号より沖を走っていたK船長の艇が黒潮の流れに乗ったのか、こちらよりすーっと前に出たことがあって、そういうことからこちらの走りっぷりも分かりやすかったです。

P8152129下田から北の東海岸は、まだツバメでも行ったことが無かったので、目新しい景色を眺めながら、フルセールのクルージングを楽しみました。波もあまり無くて風も強すぎず、予定変更して伊東に向かったのは正解でした。

海から見ても形の良い大室山を眺めながら、城ヶ崎の灯台と吊り橋のすぐ沖を通ります。陸からフルセールのヤマネコ号を眺めるのもきっと美しいことと思います。途中ですれ違った貨物船のブリッジからも手を振ってもらいました。

P8152132ほぼ真後ろからの風なので、2度ほどジャイブして北上し、手石島を回って最後はタックして伊東に近づきます。後ろには初島のホテルがよく見えます。時々吹き下ろしの風が強く吹くようになってきました。強い風の中、伊東の港外でフルセールを降ろすのは大変でしたが何とかやりとげ、風で飛ばされて落とした座布団マット2枚を網ですくって拾う海難救助訓練(笑)までやった後、入港しました。

P8152134強い風の中で風上側の岸壁に出来るだけ寄せて、もやい綱を受け取ってくれる人に投げますが何度か失敗した後、ようやく無事に係留することができました。いつも以上に念入りに2重にもやい綱を張って、風が強くなっても切れて流されることがないようにします。

P8152135まずは遅くなった昼食をT船長おすすめのお店に食べに行くと、行列していて30分ほど待つとのことで、先にコンビ二でアイスをゲット。私は、ご飯の上にたたきが乗ったのに最初はショウガ醤油、途中から出汁をかけて味噌を混ぜて二味楽しめるという「ねごめし」をいただきました。

P8152136航行中からT船長が知り合いを通して宿を探していたのですが、伊豆高原のペンションでキャンセルが出たばかりのところをすぐに押さえたので、今晩はようやく宿に泊まれます。伊東駅まで歩く途中で冷たいジュースを飲んで、電車で伊豆高原まで行って、宿の送迎バンで17時頃にチェックイン。すぐにお風呂に入って、18時から宿の夕食をいただきました。

天気予報によると、紀伊半島沖の熱帯低気圧が台風に変わり、明日午後には伊豆諸島に向かってくるし、本州上の前線で大雨の恐れもあるとのことで、残念ながら新島・大島行きは断念することとなりました。

P8162139翌朝、空には気持ちの良い青空が広がっています。天気予報では、台風はいくぶん南にそれ、前線は北よりに停滞していたため、セールをあまり上げずに海岸沿いに下田に向かうことになりましたが、我が家はここで下船することにしました。

宿の送迎で駅まで一緒に行って、我が家を含めて3人は伊東で下船、3人は電車で下田へ移動、真昼のふくろうさんを含めた残る5人が下田へヤマネコ号で向かいます。今回は充実した4日間のクルーズで、フルセールでたっぷり帆走できたのが嬉しかったです。三宅島、式根島、新島にもいずれまたの機会にぜひ行きたいと思います。

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コメント

  1. sugachan2 より:

    東伊豆は良く行くところですが、海からの眺めは興味深いです。岸近くにはところどころで行った事がありますが。天気がよさそうで、いい航海だったようですね。

  2. COOT より:

    西伊豆は、荒々しい手付かずの自然という感じのところが多いけど、東伊豆は、リゾートホテルが点々と建っていたり、白壁に赤茶色の屋根の家が密集して建っているところがあったりで、ちょっと地中海風の感じのところもありました。T船長も、東海岸は西に比べてリッチな感じでしょう(笑)とおっしゃっていました。
    今回は結果的に伊豆半島を丸々一周巡る航海になったので、東西両海岸をじっくり見比べることができて面白かったです。

  3. 大森 より:

    今、見ました。16日でお帰りになっていたのですね。風が強かった日もありますが、今年はセイリング、恵まれた年のようでした。三宅島目指せなかったのは残念でしたね。

  4. COOT ‎ より:

    先週のツバメの航海はいかがでしたか? 理想的には何年もかけて島を一度に1つずつじっくり訪れたいと思いました。ツバメでもいずれ行きたいです。

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