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朝4時頃、周りでいっせいに野鳥達が鳴いていました。5時頃起き出して、コーヒーをいれて、至福の時をゆったりと過ごします。
なんと、小ツバメ号のおかげで、昨日は生粋のアウトドア派ランサマイトとの「もう知りあった」が実現したのです。
小ツバメ号の艤装を始めたとたんに、同年代の男性が1人声をかけてきました。子供の頃から本栖湖はボーイスカウト活動のフィールドで、自作した木製のミラーディンギーに乗っていたこともあるそうです。今回も仲間とディンギーを2艇持ち込んでいて帆走していました。
カヌーもやるそうです。カヌーとディンギーがあれば、風があっても無くても楽しめると言っていましたが、今回はまさにその通りでした。
私:「ある物語に出てくるヨットにちなんでこの艇は作られているんです。」
彼:「もしかしてツバメ号ですか?」
やったー! 子供の頃からランサムサガは、何十回も読んだそうです。
それからは、アーサー・ランサム・クラブのこと、先週末まで銀座で写真展をやっていたことも話しました。現在は北海道の夕張にお住まいの方で、先週末からこちらに来ていたのに、写真展のことはご存知なかったそうで、とても残念なことでした。
その後、キャンプ中に何度かお話する機会がありました。本栖湖でもよく帆走されているので、聞くと、昨日のあの時間にあの方向(北西)に小ツバメ号で出て行ったのを見て、ああこれはたぶん戻って来れないだろうなと思っていたそうです(^^;。夕方は、南に向かえば戻ってこれる風が吹く可能性があるそうです。本栖湖は風が巻くので、このキャンプ場の湾をなかなか出られないこともあるとのことで、それはまさに昨日小ツバメ号で経験したことでした。
朝8時前に、早起きしたシンバッドさんご一家が到着しました。
天気は予報通り曇り空です。まだ風が無くて小ツバメ号は帆走できないので、まずはシンバッドさんとCOOTでベックフット号に乗って、昨日とは反対方向の湖の東岸沿いに南に向かうことにしました。
キャンプ場からも見えている溶岩の岬の所までは、真っ直ぐに湾を横切って行って、そこからは、岩場の複雑な湖岸線に沿って探検モードです。
狭い入り江の奥へ奥へと行くと、行き止まりだったり、先に抜けられたり。カヌーが進むに連れて、澄んだ水の底に見える溶岩の湖底が、迫ってきて座礁しそうだったり、また沈んだり。
まるで「ひみつの海」のマンゴー諸島の探検をしているようで、すっかり夢中になって奥へ奥へと探検しているうちに、とうとう湖の南東端の大きな駐車場がある所(本栖湖バス停や遊覧船発着所もある所)まで来てしまいました。東岸に沿って本栖湖を縦断したわけです。その間ずっと、目の前には富士山の雄姿がドーンとありました。
NPさんから携帯で、マリア大おばさんが到着したとの連絡もあり、帰りはひたすら真っ直ぐ漕いで帰りました。途中からパラパラと少し雨が降り出しました。予報よりも早い雨の到来です。休み無くずっと漕ぎっぱなしでキャンプ場に到着。
雨がひどくなる前にテントをたたみ、タープ代わりの備え付けの屋根のある所にキャンプを張っていたのが大正解で、その後はそこで雨を避けながら休むことができました。
次は、マリア大おばさんとお子さんが、小ツバメ号で出航です。さすがに元ディンギー選手。何のためらいもなく格好良く小ツバメ号を湖上に連れ出して、弱い風の中でも艇のバランスを調整して滑るように帆走しています。
小ツバメ号も良い乗り手に恵まれて喜んでいるようです。後で戻ってきたマリア大おばさんに聞くと、自転車と同じで、とっても久しぶりに乗っても体が覚えているものだそうです。
いよいよシンバッドさんの初ヨットです。小4の彼女は今月が誕生日で、プレゼントに何が欲しいか聞かれて「ヨットに乗りたい」と答えたそうです。この若さで、自分の好きなもの・やりたいことがはっきり分かっていて、それに向けて回りの人に働きかけて、行動を起こせるのは、本当に素晴らしいことだと思います。
初めてのヨットを、本栖湖、小ツバメ号、マリア大おばさんのご指導という勢ぞろいした豪華な役者と共に体験できたのもラッキーなことだと思います。
シンバッドさん、初めての帆走はいかがでしたか?
最初はためらいがちに降り出した雨が、もうしっかり降り続いています。
11時過ぎに、新宿→本栖湖直通バスでやって来たMinnowさん+お子さんたちとFoggy Scillyさんが本栖湖バス停に到着したのを車で迎えに行きました。
Minnowさんがさっそくまずは1人で小ツバメ号を帆走してみます。昨日とは逆に、風は岸から沖に向かって吹いているので、帰りは間切りながら戻ってくることになります。沖に出すぎると、風が弱いので、帰りが大変かもしれません。
最初だけ、岸のマリア大おばさんから「そこでジャイブ~!」と、ご指導の声が飛んでいましたが、すぐに勘を取り戻して、ひとしきり帆走してレベルアップした後、間切りながら戻ってきました。
今度はMinnowさんとFoggy Scillyさんで出航です。Minnowさんは、自分が誰かを乗せるのは初めてとのことで、ますますレベルアップです。
湖岸に立って、小ツバメ号の帆走を眺めながら、シンバッドさんのお母さんのサッフォーさん(お父さんはホーマーさん)のアウトドア武勇伝や、マリア大おばさんの小ツバメ号の感想をお聞きするのも楽しかったです。
お昼と、マリア大おばさん手作りのおいしいティーケーキと、いろいろなお菓子やスイカをいただき、ちょっと肌寒い中、熱い紅茶を何倍も沸かして飲みながら、15時頃までのんびりとおしゃべりして、集合写真を撮って解散です。
Minnow家とFoggy Scillyさんを乗せたドレッドノート号(我が家の車)は、事故で中央高速が大渋滞しているようなので、大月からは山道を抜けて、相模湖駅まで皆さんを送り、19時半頃に帰宅しました。
木曜日までには、びしょ濡れだったベックフット号もテント等のキャンプ道具も全てすっかり乾かしてたたんで、7月の桧原湖キャンプに向けて準備万端(^^)です。
コメント
> プレゼントに何が欲しいか聞かれて「ヨットに乗りたい」と答えたそうです。
「ヨットがほしい」でないところが控えめでいいですね。ヾ(^ ^;)
控えめというより正しいですよね。宇宙旅行に行くことが夢だとしたら、ロケットをもらっても困るけど、ロケットに乗せてもらえたら行ける、みたいな(^^)。
ほんと、何度見ても素敵な写真です。うっとりしちゃいますね~♪
いずれ是非、帆走する小ツバメの現物を見たいです。(乗れれば最高だけど、見るだけでもいいの・・・)
ナルニアホールでは天井の高さの制限で帆が上げられなくて残念でしたが、やっぱり帆船の美しさは、帆をいっぱいに上げて走ってこそですよね。