本栖湖キャンプ1日目

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朝5時前に起きて、8時前には本栖湖レークサイド(LS)キャンプ場に到着。最高の天気です。

ベックフット号(我が家の折りたたみ式カヤック)で湖に乗り出して、湖北東端のLSキャンプ場のある小さな湾を出ると、ドーンと雄大な富士山が現れました。空気が澄んでいて、頂上付近に残っている雪もくっきりと見えます。

Pict9640湖の北西端にある浩庵キャンプ場の浜に上陸して、千円札の逆さ富士と同じアングルから富士山をしばし眺めました。

NP家も到着し、午後は、小ツバメ号とベックフット号に交替で分乗して、湖上を走り回りました・・・と書きたいけど、走り回っていたのはベックフット号で、小ツバメ号は、向きも強さもくるくる変わる風に翻弄されておりました(^^;。

風が回っていてなかなかLSキャンプ場の湾を出ることが出来ません。朝は、時々突風も吹いたりしていたので、風が強過ぎないかなあと思っていたのがウソのように、風はあるのになかなか進まなかったり、風がばったり止まったりです。

NPさん・Tくん・COOTが乗ってノロノロ進む小ツバメ号に、アスリートさん・Rちゃんの乗った快速海賊船ベックフット号が襲いかかってきて、接舷し、カットラス片手に乗り込んで…は来ませんでしたが、見るに見かねて押したり引いたりしてくれました。

Pict9652_1最後はぐいぐいと後ろから押してくれて(今までに、カヤックに押されるヨットなんてあったのでしょうか?)ようやく湖北西端の浩庵キャンプ場に到着。残念ながら午後は富士山の大半が雲に覆われていましたが、時々山頂付近が顔を出していました。

湖の浩庵キャンプ場の浜からLSキャンプ場までの帰りは、RちゃんとTくんが交替して、アスリートさん・Tくんのベックフット号がぐんぐんと差をつけて先行しました。NPさん・Rちゃん・COOTの小ツバメ号は、横風を受けて追いかけます。

Tくんは早くLSキャンプ場に帰って釣りをしたくてたまらないので、あっと言う間にベックフット号は点のようになってしまいました。

行きがほぼ向かい風の中を間切りながら来たので、帰りは追い風のはずだったのに、なぜか帰りも向かい風です。ヨットではよくある話なのですが、それにしても風が弱々しくて、なかなか小ツバメ号は進みません。いつまでたっても湖岸の「赤壁」と呼ぶことになった所が横に見えたままです。

まだ日が暮れるまでには3時間くらいあるけれど、どうもこれではLSキャンプ場にたどり着けるかどうか怪しいです。秒速10cmくらいでノロノロと這っている感じです。

小ツバメ号にはまだオールが無くて、カヌー用のパドルは2本ともベックフット号と共に先にLSキャンプ場に戻ってしまったし、漕ぐものと言えば、舵を右左と動かすか、センターボードを抜いて舷側からそれで漕ぐしかありません。どちらも試してみたけど、うまく進みません。

ベックフット号は、LSキャンプに着いて、釣りをして、30分くらい釣れなければきっと飽きて(^^;小ツバメ号がまだ見えないので様子を見に来てくれるだろうとNPさんが予測しました(後でそれがピッタリだったことが分かりました)が、それよりもこちらから救助を依頼に行く方が早そうです。

私は携帯を持っていたけどアスリートさんの番号が分からず、NPさんは携帯を置いてきたし番号を覚えていなかった(普通覚えないですよね)し、伝書バトもいません。

そこで、湖岸に小ツバメ号を着けて、NPさんとRちゃんが、LSキャンプ場まで道路を歩いて行き、NP号に来てもらってカートップで小ツバメ号をキャンプ場まで運ぶことにしました。ちょうど一番近い湖岸は出発した浩庵キャンプ場から続いているビーチの最後の所で、道路にも上がれそうに見えます。

2人が降りた後、私は1人でビーチ沿いに出発点の浩庵キャンプ場まで追い風を受けて帆走して戻って、上陸し、艤装を片付けました。そのキャンプ場には車も水際まで何台か来ているので、どこから降りられるのか確認しに道路まで歩いて登りました。

かなり歩いて登って道路に出たところには、チェーンが張ってあって車が進入できないようになっています。うーむ、これだけの坂道を小ツバメ号を運ぶのは大変そう。地図を見ると、ちょうどNPさん達が降りたあたりからもそのビーチにアクセスできる道路があるようです。

それを確認するために延々と道路を歩いている途中でNPさんから携帯に電話があり、ようやくキャンプ場に到着したとのことです。地図にあった道路は実際には存在しなかったので、結局アスリートさんがNP号で来るのをそのあたりの道路際で待つことにしました。

降り口のチェーンは、浩庵キャンプ場の受付でお願いしたら開けてくれたので、小ツバメ号のそばまでNP号で行けて、カートップして小ツバメ号を無事に回収することができました。

後で聞くと、NPさんとRちゃんは、何と降りたビーチからは道路に上がれなくて、結局ずっと湖岸沿いに、がけのようになったところも越えて、水にも入りながら、道なき道を進んでLSキャンプ場にたどり着いたそうです。

うーむ、これは本物だ(^^)。「小ツバメ号遭難騒ぎ」を堪能した後、おいしいカレーライスの夕食をいただき、温泉に入って、バタンキューしました。

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