フロリダ家族旅行10: マジック・キングダム〜年越しカウント・ダウン

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モノレールでマジック・キングダムへ

今日は張り切って6時に起きて、朝食も食べずに6時半に出発した。丸1日マジック・キングダムで過ごすのだ。

まだ暗い中、駐車場へのゲートを通って、広大な駐車場でどこに車を駐めたか忘れないようにメモして、モノレールの駅に向かう。朝焼けがとてもきれいだ。モノレールを待ちながらピタパンとスターフルーツをこっそり食べて朝食代わりにした。娘はお赤飯のおにぎりを食べた。

マジック・キングダムは、船かモノレールでしか行けないようになっている。キングダムの開場の時間に合わせてモノレールを動かすので、7時15分位までしばらく待った。モノレールはセブンシーズ・ラグーンという湖を半周してキングダムへ行く。途中でコンテンポラリー・リゾートというモダンなディズニー直営のホテルの中を通り抜けて行った。

入場して開場を待つ

キングダムの今日の開場時刻は8時だけど、7時半にゲートが開いた。でもシンデレラ城の前の広場に入る手前にロープが張られていて、結局8時にならないと、どのアトラクションへも行けないようになっていた。

朝早くても開いていた「メイン・ストリート・ベーク・ショップ」で、大人はコーヒー、子供はホット・チョコレート(ココア)を買って、ロープのそばで待ちながら飲んだ。とても寒かったので、熱いものを飲んで体がやっと暖まった。

待っている間、芝生の上にリスが出てきたのにエサをあげた。娘が「かわいいー、かわいいー」と感激していた。こういう時のために、子供達は飛行機やレストランで仕入れたクラッカーをポシェットに入れていつも腰につけている。

上空を熱気球が2つかなりのスピードで飛んで(流れて)いった。

ビッグサンダー・マウンテン

8時にロープがはずされると、かなりの人が走って人気のアトラクションに向かっていく。こちらも負けじと、ほとんど小走りで最初にビッグサンダー・マウンテンへ行った。回りの人は、その隣のスプラッシュ・マウンテンへ向かう人が多かった。ビッグサンダーは東京でも皆で1度乗ったけど、子供達が気に入っているので待ち時間ゼロでまた乗った。

他のジェット・コースターは怖がってあまり乗らないのに、これだけは大丈夫で、子供達の選択基準はよく分からない。とにかくこれは随分長く乗れる気分がしていい。最初から最後までビデオを回しながら乗った。

スプラッシュ・マウンテン

ビッグサンダーが終わると、まだ東京でも乗ったことのないスプラッシュ・マウンテンに本当は乗りたかったけど、子供達はウォーターシュートみたいにバッシャーンと落ちてくるところを見て、「絶対に乗らない」と言う。

一度は諦めてファンタジー・ランドへ向かい始めたけど、やっばり思いなおして、子供達がバッシャーンが見える橋の上で待っている間に、大人だけ乗ることにした。

やはり待ち時間ゼロで乗れた。最初に席に座る所からもう濡れている。平坦な所ではビデオを撮りながら進んだけど、2〜3ヶ所あるウォーターシュートの手前で急いでビデオを着ているジャンパーのお腹の所にくるんで濡れないようにした。かなり乗った後、最後のバッシャーンとなった。やっばり随分濡れた。

ボートを降りると出口にテレビモニターが並んでいて、そこに最後落ちる最中の自分たちが写っている。写真として売っているけど高いので買わなかった。子供達の所に戻るとパパ・ママの落ちる所はしっかり見たそうだ。

ファンタジー・ランド

次にキングダムを1周する汽車に乗ってファンタジー・ランドへ向かった。これは東京にもあるし、乗ったこともあるけど、降りた駅の回りは東京には無いミッキーのスターランドというミッキーサイズのかわいい街並みになっている。

子供達にはたまらない遊び場があって、すぐに遊びたがったけど、朝の混んでいない間にアトラクションを見れるだけ見ないともったいないので、後で必ず来ることを約束してファンタジー・ランドへ行った。

ここでは最初に海底20,000リーグという潜水艦に乗るアトラクションに行った。そろそろ人も増えてきて10分位待った。パパは初めての海外旅行の時にロサンジェルスのディズニーランドで1度乗ったけど、東京には無いものだ。窓から見えるいろいろな作り物やロボットの魚を、子供達は最初本物かと思っていた。

次にその向かい側の「トッド氏のでたらめ運転」、そのそばの「ティーカップ」に続けて乗った。ティーカップでは、パパは外で撮影役。(実はパパは目が回って気分が悪くなるのではないかと心配で乗れない。)

トゥモロー・ランド

トゥモロー・ランドに移動して、息子の好きなゴーカートにまたちょっと並んで乗った。2つある列のうち、並んだ方の列は、途中でエンストしたゴーカートがエンジンがかからなくなって押して移動させていたので、なかなか進まなかった。

でもおかげで乗るときには前方にほとんど車がいない状態で、最初にママ・娘、後ろからパパ・息子が、それぞれ子供の運転で出発。息子のハンドルさばきは、まるで「トッド氏のでたらめ運転」のように右に左にガクンガクンとなるので、パパはまた1つスリリングなアトラクションに乗っているような気分。ママの方の車もやっばり同じだったようだ。

次は東京にもあるけど混んでいるし、たいていの遊園地にあるそれ程たいした物でもないのでいつもパスしていた「スタージェット」に、しばらく並んで乗った。

それが終わって一息ついて、スペースバーでホットドックを買って、こっそり持ち込んだフルーツジュースと一緒に昼食にした。

屋食後は「デルタ・ドリームフライト」、「カルーセル・オブ・プログレス」というどちらも東京には無いアトラクションを見た。デルタはデルタ航空の宣伝色が強かったけど、ママはとても気に入っていた。カルーセルは子供達には退屈だったけど、生活様式の変遷をテーマにしたもので、手のこんだものだった。

これで、はや10個のアトラクションを見たことになる。開園同時に入らないとこうはいかない。もうどのアトラクションもすごい行列なので、あとは混まない所や野外ショーを中心に見ることにした。

ミッキーのスターランド

約束のミッキーのスターランドに戻って、子供達を滑り台、階段、ジャングルジム、ネット、その他いろいろ組み合わせた大きくて複雑な遊具で遊ばせた。

その間、大人は周りの散歩をして、「ダックおばあちゃんの牧場」でミッキーの頭の形の模様がお腹についている牛を見たり、いろいろな野菜を栽培している菜園を見たりした。それにしてもなぜこんな所に菜園があるのだろう。

満足するまで子供達を遊ばせて、また4人一緒に「ミッキーの家とスターランド・ショー」へ入った。立派な家具の並んだ部屋が並ぶ「ミッキーの家」を抜けると、中庭のような所にミッキーのステージ衣装が洗濯して干してあったのがおかしかった。もちろんこれは演出だ。

大きなドームの中でしばらく待って、スターランド・ショーの劇場に入った。ディスコ調のリズミックな音楽に乗せて、自ら飛んだり跳ねたりの女性のディスク・ジョッキーのリードで次から次へとディズニーのぬいぐるみを着たキャラクターが出てきて、歌ったり踊ったりする。中でもミッキーは手品のように空っぽの箱の中から出てきた。

観客ものせられて、皆で手をたたいたり、掛け声をかけたり、立ち上がったり。アメリカらしいショーで、東京で同じことをやっても、きっとしらけてしまうだろう。

ミッキーのベリー・メリー・クリスマス・パレード

さて、そろそろ2時のパレードを見るいい場所を確保しないといけない。メインストリートやシンデレラ城の前の広場は、もうほとんどいい場所は埋まっている。ストリートが広場につながる所(朝ローブが張ってあった所)がちょうど空いているのを見つけて、そこでパレードを待つことにした。

まだ1時5分前で1時間以上もあるけど、今日はなにしろ「おおみそか」、マジック・キングダムの過去最高の入場者を記録したのが何年か前のおおみそかということだから、きっと一年で一番混雑する日なのだろう。

パパ1人でメインストリートを抜けて入口の方まで偵察に行った。入口の広場はまだ結構いい場所が空いているようだ。そこのシティーホールで今日のイベントのスケジュールをもらって、広場に戻ってバレードが始まるのを待つ間に、この後どこをどう回るかじっくり検討した。

2時少し前から前座としてハイスクールのマーチングバンドが3つ通った。それに続いてクリスマス期間中しか見られない「ミッキーのベリー・メリー・クリスマス・パレード」が始まった。

クリスマスのデコレーションに覆われたいろいろな馬車、車、バンドやキャラクターが通って行った。ちょうど曲がり角に陣取っていたのでよく見られた。

アドベンチャー・ランド

バレードが終わるとアドベンチャー・ランドへ急いで、東京では出来たばかりでまだ見ていない「スイス・ファミリー・トリーハウス」へ行った。大木の上に家を作ったもので、下から水車を利用して水を汲み上げて上の部屋でも不自由なく生活できるようになっている。大技から大技へ、部屋から部屋へと階段と橋を渡って行った。

ここでママだけショッピングに行っている間に、パパと子供達は「トム・ソーヤーの島」へ渡ることにした。でもどこへ行くにもすごい人並みで、まっすぐ早く歩けないくらい混んでいる。なかなか船の乗り場が見つからなくて、結局ずっと遠回りしてやっといかだに乗って島に渡れた。

東京と大体同じだけど違う所もある。浮橋を渡ったり洞窟を通り抜けたりして島を探検した。島の端っこにある砦に行くと、ここは迷子になる心配も無いので子供達だけで好きなように探検させておいた。息子は自分でさっさと好きな所に行っている。娘は息子を見失って探していた。

島に渡るのに時間を食ったので、バタバタして全部見終わらないままにママとの待合わせの時間に合わせて島を出なくてはならない。急いでいかだ乗り場に向かう途中、また別の洞窟の入口があった。子供達は入りたがったけど、時間が無いので「ここはさっき洞窟に入って出てきた所」と言ってさっさと行くと、娘は納得していたけど、わりと土地勘のある息子は、さっきのとは違うと言って納得していなかった。

ファンタジー・ランド

3時半にちょっと遅れてリバティー・スクエアのトイレの前でママと落ち合って、ファンタジー・ランドに行った。

娘のクラスメートに日本を出る前にもらっていたディズニー・ワールドの中だけで使えるお金「ディズニー・ダラー」が$3あったので、それでアイスクリームを買った。いつもの娘はストロベリー、息子はチョコレートだ。息子のはミッキーの形をしていた。ちょうど$3くらいだった。

回転木馬の横で、4時の「ソード・イン・ザ・ストーン」の野外ショーを少し待って、一番前で見た。これは出演者1人の他は、数十人集まった観客の中から2人が参加する小さなショーだ。イギリスの「アーサー王伝説」の中の一場面を再現した内容で、本当の出演者が「魔法使いメルリン」を演じる。

岩に刺さった名剣エクスカリバーを抜いた人が王様になれるとのことで、観客の中から勇士を募った。最初に太った大男が挑戦したけど剣はびくともせず、次に小さな男の子(エステバン君)が挑戦すると、スルッと剣が持ち上がった。ショーの前にパパも剣が抜けないかやってみたけど、やっばりびくともしなかった。

子供達だけで回転木馬に乗った後、次に4時半の「ミス・ミニーのカントリー・クリスマス」のショーを見にいった。これはちゃんとしたステージになっていたけど、ファースト・フードを食べるための丸テーブルが並んでいる以外は特に観客席もなくて、テーブルはすでに満席だったので、4人とも立ったまま見た。

これもディズニーのいろいろなキャラクターが出てきて、踊ったり歌ったりするクリスマスらしいショーだった。子供達には楽しいショーだった。ママもこのショーがー番気に入っていた。

そろそろ子供達も疲れてきた。リバティー・スクエアの「コロンビア・ハーバー・ハウス」でフライド・チキン、フライド・フィッシュ、フレンチ・フライ、コール・スロー、ぶどう、ミルク、ティーのタ食にした。日が暮れてだんだん寒くなってきた。

トゥモロー・ランド

しばらくショーも無いので、混んでいるけど息子がずっと乗りたがっていたスカイ・ウェイ(ロープ・ウェイ)に30分位並んで乗って、トゥモロー・ランドまで行った。

そこにある「どんなに混んでいてもここだけは並ばなくて乗れる」とガイドブックに書いてあった「ピープル・ムーバー」に行った。確かに次から次へと乗り物がやってくるので、並んでいる暇がないのかガラガラですぐに乗れた。これはスペース・マウンテンを含めて付近のいくつかのアトラクションの中を覗けるようになっていて、アトラクションからアトラクションへと、右に左にモノレールのように高架になった所をスピードを出したりゆっくりになったりしながら、かなり長い間乗れた。

スペース・マウンテンは、子供達は絶対に怖いから乗らないと言うので行けなかったけど、中を覗ける所では、2人ともどんな所かと必死に見ていた。息子はこのピープル・ムーバーが気に入って、終わったすぐ後にまた乗りたいと言っていた。

エプコットセンターで息子が気に入った360度の映画を見に「アメリカン・ジャーニー」に入った。ここは東京にもあったと思うけど混んでいても大丈夫な所だ。シアターに入ると息子がさっそく「なんだ、ここ僕チンが好きなところじゃん」と言った。でもやっばり疲れているのか、床に座ったままじっとして、エプコットの時のように立ってくるくる回りながら見てはいなかった。

子供達は、先にホテルに帰って休む

子供達は限界に近い。最後に回転木馬に乗せて、一度ホテルに戻ることにした。子供達を寝かせて大人は深夜のカウント・ダウンのためにまた戻ってくるのだ。

7時半にキングダムを出て、モノレールに乗って駐車場に戻った。車を駐めた所まで駐車場バスに乗って連れていってもらう。たぶん歩いた方が早いだろうけど、歩いている人もいないし、バスの通る道を歩いて行くとおこられそうな気がしてバスで行った。

急いでホテルに帰って、子供達は着替え、はみがきの後、すぐに寝た。

また急いでキングダムに戻って、車を駐めて、モノレールに乗って、8時50分に再入場した。再入場のための手の甲に押してもらったスタンプは、目で見ても何も見えないのに特殊な光をあてると鮮やかに光って浮き出て見えて驚いた。

大人達は、年が明けるまで遊びまくる

最初に東京には無い「ザ・ホール・オブ・プレジデント」に入った。ここは子供達には退屈だろうから一緒には入らなかったところだ。ショーの最後に、初代アメリカ大統領ワシントンから現役のクリントンまで、全大統領の実物大の動くロボットが順番にあいさつしていくのが面白かった。最近の大統領しか知らないけど、何となくそれらしい格好やしぐさをしている。

次にシンデレラ城の前のステージで10時の「ザ・ベスト・オブ・ディズニー・ショー」をなるベく前で見るために、ちょっと早めに行ってしばらく待って見た。と言ってもすごい混雑でかなり後ろの方だ。

胸にミッキーの絵をつけた赤いトレーナーと、白いズボン・ミニスカートを着た男女が数人ずつ踊りながら、次々とディズニー映画の有名な歌を歌う。シンデレラ、メアリー・ポピンズ、白雪姫、ピノキオ、3匹の小豚などのちよっと昔のディズニー映画のキャラクターが出てきて、一緒に踊りながら歌うミュージカルだった。最後は「星に願いを」の歌をバックに白い鳩が空に放たれた。

その後、同じ場所である次のショーまでまだ時間がありすぎるので、おなじみの「カリブの海賊」に入った。ちょっと並ぶくらいで乗れた。ここは東京ディズニーランドに行く度に入っているので、もうしばらくは入らなくていいかな、という感じ。でもボートに乗るまで行列する所は東京と全く違っていた。

年越しカウント・ダウンの始まりを待つ

また城の前のステージ「キャッスル・フォアコート」に戻って、人並みの中を少しでも空いている所を歩いて、なるベく前の方に、中央の方にと行って、次のショーが始まるのを待った。今度はずいぶん待たなくてはならない。

そのうちにビーチボールがどこからともなく数個出てきて、待っている人達がポーン、ポーンと空に上げて、人から人へとパスが始まった。待つ間の退屈しのぎに最適だ。ディズニーの心憎いサービスの1つだろう。

なかなかこっちに来ない。来たかと思うと2〜3人隣に落ちる。近くで小さな女の子がおとうさんに肩車されていて、その近くにボールが来ると、回りの人がワーッとわく。その子がボールを捕まえたり、すぐ近くの人が捕まえたボールをその子がさっと上から手を伸ばして横取りした時は、皆で大喝来だ。落ちてきたボールを打ち返さずに捕まえる人がいると、それが大人でしかもすぐに打ち上げなければ、ブーッという抗議の声が回りから上がる。

パパの所にも何度か来て3〜4回ボールに触れた。ママは1回だけ触った。たわいもないことだけど、皆なんとかして触ろうと必死になる。触ると何かいいことでもあるような気が段々としてくるから不思議だ。

ショーが始まる11時半に近づくと、いつのまにかボールが1つ、2つと減って、そのうちに1つも無くなった。結局誰かが自分の物にしてしまったのだろう。近くに落ちたボールをどこかの家族が隠してしまう現行犯を見た。ムッと来た。

11時半を過ぎてもすぐに始まらないので、今度は「ミッキーを出せ、ミッキーを出せ(We Want Micky!  We Want Micky!)」の大合唱になった。おおみそかの晩、もうすぐミッドナイト、場所はマジック・キングダムのきれいにイルミネートされたシンデレラ城の前、もう誰も彼も気分が高揚しているから、ちよっとした刺激でワーッと盛り上がる。

ステージに舞台裏の人や準備のための人が出てきただけでも拍手や口笛が鳴り響いて、その人がやれやれという感じでもいいから手でも上げて応えると、さらにオクターブが上がる。

ディズニーマニア〜カウント・ダウン〜ファンタジー・イン・ザ・スカイ

突然「ディズニーマニア」ショーが始まった。いきなりミッキーとミニーが出てきて、今度は一緒に踊る男女のコスチュームもさっきのショーよりきらびやかだ。アラジン、リトル・マーメイドのセバスチャンと、最近の大ヒットのディズニー・クラシックのキャラクターが出てきて、お馴染みの歌を歌うので、いやがおうにも盛り上がった。

続いてメアリー・ポピンズや他のディズニーのキャラクターが前のショーに続いて出てきて歌のメドレーだ。最後に美女と野獣のベルとビーストが出て来て「Beauty and the Beast」の歌に合わせて2人で踊った。これは本当にいい歌だ。このようにステージで見るとなおさらいい。

歌の最後にまた白い鳩が放たれて、それに続いてまたミッキーとミニーが元気に飛び出してきた。ミッキー達が1曲歌い踊り終わると、さあいよいよだ。カウント・ダウンが始まった。

10, 9, …と1つ数える度に花火が空にパーン、パーン、…と打ち上げられる。…, 3, 2, 1, 0, 大きな花火が続けて空に上がって、シンデレラ城に「1994」の文字が浮かび、一斉にプー、プーとラッパを持った人達が吹きならし、回りの人は抱き合ったりキスしたりしている。

日本では大晦日の最後の最後に歌う「蛍の光」が、こちらではゼロになってから新年の最初の最初に歌が始まった。

続いて「ファンタジー・イン・ザ・スカイ」が始まった。最初にシンデレラ城の頂上から張られたピアノ線を伝ってティンカーベルが空を滑るように飛んでいった。その後は本格的な花火がどんどん夜空に花開いた。花火はシンデレラ城の裏側の空と、キングダムの入り口の方の空に同時に上がるので、キャッスル・フォアコートからではちょっと見にくかった。しめくくりに特大の花火が前と後ろの空に上がった。

さあ12時を回って少しは行列も減ったかなと、スペース・マウンテンに行くと、まだまだ昼間と同じくらい行列が続いている。一番奥のファンタジー・ランドに行って、行列があまりない所に入ろうかと思うと、ここもまだまだ混んでいる。

ママが回転木馬に乗りたがったけど、パパは抵抗があって乗ろうとしなかったので、ママをがっかりさせてしまった。かわりに近くのワゴンでシナモン・シュガー(ママ)と塩味(パパ)のプレッツェルを買って、近くのレストランに入って座って食べた。

大行列してマジック・キングダムを出る

結局どこもまだ混んでいるので、午前2時の閉園までねばらずに出ることにした。またトゥモローランドの方を通ってメインストリートに向かっていると、ディズニーのキャストの1人がママをつかまえてパパに一緒に写真をとれと、おどけられた。

メインストリートのお店をいくつか覗いておみやげを少し買ったり、ペニーアーケードで1セントで見られる手動短編映画を見たり、ぶらぶら歩きながらゲートに向かって外に出た。

ところがここからが大変。帰る客でモノレールに乗るのに大行列だ。ディズニーの人に他に方法は無いか聞いたけど、モノレールしかないといわれた。でも並び方にコツがあって、モノレール駅に遠い右の方から並ぶと逆に左より流れがよくて、ずいぶん得した。見た目よりもそう時間はかからずにモノレールに乗れた。

でも今度は駐車場で車の所まで連れていってくれるバスがまた大行列。こちらはモノレールよりも流れが悪く、並んだ後ろにもどんどん行列が伸びていく。絶対歩いた方が早いはずだけど、子供達をホテルに送ったあと急いで戻って車を駐めてきたので、バスで行かないと場所がよく分からない。本当にようやくという感じで番が回ってきて、バスに乗れたはいいけれど、自分達がとめた場所へはずいぶん遠回りして最後に連れて行かれた。その間とても寒かった。

ホテルには午前3時半に戻った。でも楽しかった。

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