三鷹の天文台見学

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東京三鷹にある国立天文台の「三鷹・星と宇宙の日」に行ってきました。このイベントの事を教えてくださったランサム&ヨット仲間のPetrelさんは、朝から来てほぼ一通り見たとのこと。14時頃着いた航海士と私に、見どころや早めに整理券をゲットする方が良い所を教えてもらえて助かりました。

Img_0483_2Img_0485_2アドバイス通りに最初にドームシアターの整理券をもらった後、まずは日本最大の口径65cm屈折望遠鏡を見学。ファインダーまでもが本体に比例したように大きいです。(そんな必要があるのかな?)

Img_0486ここは天文台歴史館になっていて、本日限定公開の江戸時代の書「天文分野之図」が面白かったです。当時は、中国の星図をもとに、日本名を追加したりいていたようです。今の星座の区切りや星座名は西洋から来たものでしょうが、世界を見渡せば、今でもいろいろな所でいろいろな人が、星の並びを何かに例えて名前を付けたものがあるのかもしれません。自分でやるとすると、楽しそうでもあり、途方にくれそうでもあります(笑)。

Img_0488Img_0490次は、内部を今回初公開する「太陽塔望遠鏡」(別名アインシュタイン塔)です。今回初めてこの天文台キャンパスに入ったのですが、緑が多くて、広くて、自然が豊かなのにビックリしました。その緑の森の奥にひっそりとたたずんでいるという感じの塔でした。

今回一番印象に残ったのは、整理券をゲットして入った4D2Uドームシアターで、特殊メガネをかけて立体映像を見た「銀河のダイナミックな一生」の講演でした。地球と月から太陽系、銀河系、そして宇宙の果てまで、自在にズームイン/ズームアウトできて、視点も公転面から上がったり下がったり、銀河の雲の中を突き抜けたり、講演者が手元でコントロールする意のままに大宇宙を旅して回れるのはすごかったです。プラネタリウムは何度か見たことがありますが、こんなのは初めてで、視点が地球に固定されているプラネタリウムよりもずっとダイナミックで面白い体験が出来ました。

Img_0500_2Img_0498_2次に印象に残ったのは重力波望遠鏡です。地下に直行する2本の長いトンネルを掘って、真空のパイプを通し、地面の揺れが伝わらないように吊るされた鏡にレーザー光を反射させています。重力波が来た時に2本のトンネルを光が往復する時間にほんのわずかの差が生じるのを検出しようというもので、それでも望遠鏡と言うのですね。年に数度来ているであろう遠い宇宙からの重力波をいつか捉えてやろうとじっと気長に静かに耳をすませている健気さがいい感じ。

16時、17時、19時まで公開の施設があって、空いてる間に一通り見ようとしたので、かなり慌ただしかったです。暗くなって50cm反射望遠鏡で実際に星を見るための整理券は、並んだけど大人気でゲットできませんでした。(雲がかなり広がっていたから、本当に見れたかどうかは不明です。)もっとゆったり見るためには、朝から行くことをオススメします。

今回は施設を2つ見たところで航海士とはぐれてしまい、航海士が携帯を家に忘れて来ていたので、結局帰宅するまでお互いにどこにいるやら分からないままでした。今や突然携帯がないと本当にどうしようもないですね(^^;

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コメント

  1. Petrel より:

    楽しんでいただけたようで、よかったです。
    三鷹の観測装置の多くは、65cm 屈折望遠鏡や太陽塔望遠鏡、3つの子午儀(環)のように、今は役目を終えて歴史的記念物になっているようです。その一方で地下に 300m もの直交トンネルのある最新の重力波望遠鏡があるなど、新旧の装置が混在していて見学でき、観測装置の歴史が実感できて、大変興味深かったです。
    またどこかでご一緒したいですね。

  2. COOT より:

    今年はおかげ様でJAMSTEC, JAXA, 今回の天文台と、普段は見られない研究施設を見学できて、子供の頃はディックだった血が騒ぎました。毎回思ったのですが、大勢の子供連れの見学者が来ていて、日本の将来の科学の裾野に根強いものがありそうなのがちょっとした安心材料です。
    またぜひご一緒しましょう。

  3. かおる より:

    長年ほとんど地元民だったのに、一度も行ったことがありません。
    これでも小学生のときは星の本を読んで、「宇宙の不思議」にドキドキしたこともあるのに。

  4. COOT より:

    近くに住んでいて、いつでも行けると思うと、なかなか行かないものですよね。
    年一回の今回のようなイベントの時しか中に入れないのかと思っていたけど、普段でも主な施設は見学できるようです。今回一番気に入ったドームシアターも、時々公開しているみたいです。

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