キーム湖に浮かぶ狂王の城と楽園の島

この記事は約4分で読めます。

今日は、宿から車で40分で行けるバイエルン州最大のキーム湖に出かけました。

男島の旧宮殿で日本人画家を発見

まず遊覧船で世界遺産の城があるヘレン島(男島)に渡りました。桟橋の周りの水は驚くほど澄んでいます。

船着場から城まで20分ほど歩くのですが、その途中にあったアウグスティヌス修道院(旧宮殿)を先に見学しました。

こちらは、世界遺産の城(新宮殿)のオマケくらいに思っていたら、見どころが少なからずありました。

皇帝の間のフレスコ画は、立体的に見える「だまし絵」になっていておもしろいです。

なんと日本人の写真が展示されていました。キーム湖を何度も訪れて絵を描いていた原田直次郎という明治時代の洋画家で、森鴎外の小説『うたかたの記』の主人公(絵画修行中の留学生)のモデルだそうです。

そもそもキーム湖周辺は、18世紀末から「画家の聖地」としてヨーロッパ中で有名だったそうで、旧宮殿の一部はアトリエを再現したものになっていました。

ヴェルサイユ宮殿を模した新宮殿

さらに島の奥へ歩き、世界遺産のへレンキームゼー城(新宮殿)が見えて来ました。

ヘレンキームゼー城は、建物も庭園もヴェルサイユ宮殿を模していて、幾何学模様の花壇も美しいし・・・

彫刻噴水も壮麗です。(この写真を撮る寸前に噴水の水が止まってしまいました。)

狂王ルートヴィヒ2世は名王だった?

10時半に予約をしておいたガイドツアーでヘレンキームゼー城の中を見て回りました。

残念ながら内部は撮影禁止なので、こちら↓は船着場にあったパネルを撮ったものですが、右上の鏡の間は、本場ヴェルサイユ宮殿のものより長いそうです。

狂王と呼ばれたバイエルン国王ルートヴィヒ2世(写真↖︎)は、このへレンキームゼー城の前にノイシュバンシュタイン城リンダーホフ城にも着工しており、唯一リンダーホフ城だけが完成しました。

ヘレンキームゼー城内のルートヴィヒ2世博物館にはノイシュバンシュタイン城の模型が展示されていましたが、本当によくこんな場所にこんなお城を建てたものだと改めて驚きます。(写真↓は1986年に本物を訪れた時のもの)

こんなお城の総工費は大変なものだったと思いますが、ヘレンキームゼー城の総工費はその2.7倍もかかったそうで、ヴェルサイユの再現を目指した内部の各部屋のすごい装飾にもたっぷりお金をかけたのでしょう。

そんな豪華な宮殿内部なのに、ヘレンキームゼー城は客を招いたりせずルートヴィヒ2世が1人で過ごすための城だったという話には驚きました。

ルートヴィヒ2世は、3つの城の建設のため莫大な借金をして王室が破産寸前になり、さらなる借金をバイエルン政府に保証させようとしたことが幽閉される原因となりましたが、今は3つの城が世界中から毎年数百万人の観光客を集めているので、彼はこの上なく素晴らしい投資をした名王だったとも言えそうです。

2人目の日本人

ヘレンキームゼー城の見学を終えて船着場に戻るのに馬車を利用したところ、なんと隣に座ったのは、この近くに3週間のホームステイに来ている日本人の男子学生とドイツ人のホストマザーでした。

ホストマザーからどうして我が家がシュナイトゼーのような小さな街に長く滞在するのか聞かれたので、日本が暑過ぎるから来たのにこっちも暑いと言うと、隣で聞いていた人も吹き出していました。

ちょうど良い大きさの女島へ

午前中でヘレン島(男島)の観光を終えて、隣のフラウエン島(女島)に遊覧船で向かいました。

途中、のんびり泳いで過ごすには素敵な小さな無人島を通り過ぎましたが、今日は泳ぐ用意はしてません。

フラウエン島が正面に見えてきました。大きな建物はドイツ最古級の女子修道院であるフラウエンヴェルト修道院です。

フラウエン島は一周30分で歩ける大きさなので、のんびり散歩するのにピッタリです。

ランチに名物のレンケ

上陸すると、色とりどりの花に出迎えられ、島の印象がぐんと上がりました。

島を反時計回りに歩き出して最初のパブでランチにしました。

食べたかった名物のレンケというスモークした魚は売り切れとのことで、トラウトのサンドイッチとビール(私は運転があるのでノンアル)にしたところ、ちょっと食べ足りないので・・・

後で島を歩いている途中で燻製魚の専門店を見つけ、レンケのサンドイッチを食べ足しました。スモークした魚は期待に応える美味しさでした。

そのお店で売っていたウナギの燻製のようなのも美味しそうでした。

芸術家の島

フラウエン島は、その素朴な風景に魅了された画家たちが1790年頃から次々と移り住んで「芸術家の島」になっています。

島にはたくさんの工房や作品を展示販売しているお店があり、それらを見て歩くのはおもしろかったです。

島の家々には、専用の桟橋や堀割、中には船を陸上の艇庫から湖に出し入れするための線路まで持っているところが少なからずあって、羨ましいことでした。

そのような家をバケーションレンタルホームとして貸し出しているところもありました。1泊€150で楽園気分を味わえそうです。

フラウエン島にすっかり満足して帰路につきました。

夏休みの天気の良い週末なので、湖にはたくさんのヨットが出ていました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました