前身は日本初の原子力船「むつ」であった海洋地球研究船「みらい」の退役を記念して行われた一般公開に行きました。
ポートマーケットに集合
アーサー・ランサム・クラブの船好きの仲間9名で見学することになり、後発組7名は12:20に「いちご よこすかポートマーケット」に集合しランチを済ませてから乗船見学をする計画です。
海鮮丼を食べたかったのですが、先発組からすごい行列という連絡があり、マーケット内も人でごった返しているので、外のフードトラックで売っていたカオマンガイを買って、手早く食べてから行列に向かうことにしました。

ところが、後発組のPさんが先に行列を偵察に行ったところ、希望者多数のため乗船見学の受付は中止とアナウンスされているとのこと。がっくりです。
仕方ないのでとりあえず、慌てる必要がなくなったランチを皆でゆっくり食べました。
一般公開は10〜15時(14時受付終了)ですが、先発組のNさんに後で聞くと、9時半に来た時には既に長蛇の列で、乗船まで2時間以上並んだそうです。
私が午前中に辰巳で用事があったため、朝一番ではなく12:20の集合にしたのですが、そのため乗船見学できなくなった後発組の皆さんには申し訳ないことをしました。
みらい vs みらいII
ランチを終えて、ポートマーケット内に展示してあった退役する「みらい」(8.7千トン、129m)と・・・

建造中の後継船「みらいII」(1.3万トン、128m)それぞれの1/100モデルをじっくり眺めました。

みらいは耐氷性能を持ち、これらの船を所有する海洋研究開発機構(JAMSTEC)初の北極航海を実現したのですが、みらいIIには加えて砕氷性能が備わり、極地のさらなる研究が期待されています。
研究船には優れた定点保持能力が求められますが、みらいIIには昇降式(格納可能)で360°推進方向を変えられるアジマススラスターが前後に1つずつ備わります。

みらいは、ディーゼルエンジンがプロペラを回す従来の推進方式ですが、みらいIIは、ディーゼルとLNGで発電した電気でプロペラを回す電気推進方式になり、よりエコであるだけでなく研究船として大切な静粛性も向上します。
そのようなお話を、モデルの横にいた関係者の方からじっくり伺うことができて良かったです。
外観見学
幸い、乗船見学に漏れた人でも船のすぐ側まで近寄れるようになっていました。

1つ目のチェックポイントは、「MIRAI」の下に薄ら見える旧名の「MUTSU」です。「みらい」の下にも「むつ」と書かれていたはずですが、それは判別できませんでした。

2つ目のチェックポイントは、船体の継ぎ目(写真↓中央やや左の縦線)です。「むつ」から「みらい」に大改造された際に、船の中央部分にあった原子炉周辺を切り離した後に溶接された痕跡が見られました。

船尾側の黒いマストは、調査測定用の機器をできるだけ船の影響を受けない所に設置するために通常の船よりも高くなっているそうです。その右側に見える丸い展望台のような場所には、ドップラーレーダーの白い球体があったのですが、みらいIIに移設するために既に取り外されていました。

みらいには、通常の船首側のブリッジに加えて・・・

船尾側にもブリッジが設けられているのが特徴的でした。観測の主戦場となる船尾での作業を見ながら船の動きを制御するためのものです。

船尾側ブリッジのすぐ下には、船尾甲板での作業員に見やすい位置に、船位(緯度、軽度)、風向、風速、船速、船首方位、目的地迄の距離が電光表示されていました。

船尾甲板には研究船ならではの設備として、観測機器などを海に出し入れするためのAフレームクレーン(青)と、格納倉庫とAフレームの間で機器を受け渡しするためのデッキクレーン(黄)がありました。

船の外観だけでしたが、船首から船尾まで歩きながらじっくり眺められて、関係者からいろいろなお話もゆっくり伺えたので、乗船は叶わなくても十分に船見学をした気になれました。

東京九州フェリーターミナル
最後にフェリーターミナルに寄りました。みらいが接岸中の岸壁は、横須賀〜新門司を結ぶ東京九州フェリーが発着する場所で、20:45にフェリーが到着する前にみらいは出航する予定です。

ポートマーケット、みらいが接岸している岸壁、フェリーターミナルの3ヶ所をめぐるスタンプラリーを完成させて記念のスティッカーをもらいました。

フェリーターミナルにもみらいに関する展示パネルがいくつもありましたが、みらいが国内外のあちこちで初入港するたびにもらった入港記念盾の写真を見ると、清水港の盾(写真↓の右下2番目)が一番格好良かったです。

一般公開が残り1時間となった14時の時点で乗船待ちの行列はまだこんなに長かったです。関係者の方も、これほど大勢の人が見学に来るとは思っていなかったそうです。

早目の時間に乗船見学を果たした先発組のNさんでも、船内見学の順路から船尾ブリッジが目の前で割愛されてしまったそうで、後になるほど見学できる場所も時間も減っていったのではないかと思われます。
でも、たくさんの人が船に興味を持って見に来てくれたことは、船好きの1人としては満更でもない気分でした。

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