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ブノア入港
朝5時過ぎに起きると、昨夜ロンボク島のレンバル港を出たノルウェージャン・サン号は、西隣のバリ島のブノア港に既に接岸していました。

ブノア港は囲まれた湾内にあり、船は写真↓の水路を通って入港したようです。

クルーズターミナルは、これまでに訪れた港のものとは全然違っていて、アジアの雰囲気がたっぷりでした。

連続クルーズの場合
今日でこれまでのクルーズが終わり新しいクルーズが始まりますが、我が家は続けて乗船するので、バリ島は1つの寄港地に過ぎず、トランジット扱いになります。
ここでクルーズを終えて荷物を持って税関を通る他の船客とは下船時の動線が違うため、トランジットの船客は、船や港の誘導スタッフが認識できるように、胸に”Still on Vacation(まだ休暇中)”と書かれたシールを目印に貼ります。
連続してクルーズを続ける船客用の寄港地ツアーは、クルーズ前から予約可能な普通の寄港地ツアーと違って、乗船した後にどのようなツアーがあるか分かり予約が可能になります。
バリ島は見どころがたくさんあるので、たった1日の寄港ではほんの一部しか見れませんが、いろんな側面をバランス良く見れそうな「ディスカバー・バリ」という寄港地ツアーがあったので、オークランド出港の翌日に予約しておきました。
船室は引っ越すので、荷物をパッキングして新しい船室番号の荷札を付けてから観光に出発しました。船室に残した荷物は、新しい船室へ運んでおいてくれます。
奇抜でゴチャゴチャな道
ツアーバスが出発し、たくさんのバイクでゴチャゴチャしている東南アジアらしい道を1時間ほどドライブする間、奇抜なモニュメントをいくつも道端で見かけました。

目を奪うのはモニュメントだけではありません。この木もすごいです。垂れ下がっている蔦と、その中を横切る電線が、ゴチャゴチャぶりを競い合っているようです。

ろうけつ染の実演
最初の目的地のトパティ村では、伝統的なバティック(ろうけつ染の布)を作っているところを見ました。

染めたくない部分(写真↓の絵では金色の部分)には溶かした蝋が塗られているので、緑の染料が弾かれているのが、見ているとよく分かりました。

聖獣と魔女の戦いの踊り
次にバロン・ダンスという伝統舞踏を鑑賞しました。
舞台の横で演奏される様々な楽器の音に合わせて踊りや劇が進んでいきます。

バリ島のヒンズー神話に登場する獅子の姿をした聖獣バロン(善の象徴)と、魔女ランダ(悪の象徴)の戦いの物語が演じられるのですが、猿役の演者の動作がとても素晴らしくて、本当の猿に見えました。

しっかりした内容で見応えのあるショーでした。写真↓は、最後に演者がそろって挨拶をしているところです。

お社が林立するヒンズー寺院
次に、シンガパドゥ村のヒンズー寺院を訪れました。ここでも寺に入る前に全員が下半身にサロンを巻かれました。

バリ島のヒンズー教は、無数の神々や精霊を祀る多神教なので、ここのヒンズー寺院では、特定の神や霊に捧げられたお社が林立しています。

道路を走っている時でも、このように整然と並んだお社をよく見かけました。

家屋が林立する伝統的な家
次に、バリ島の伝統的な中産階級の家を訪れました。ここが、このツアーの中で1番おもしろかったです。
表札(写真↓の門の黒い四角い部分)には、2種類の住所が書かれ、年代別に何人住んでいるかまで書かれています。住所の1つは通常の行政上のものですが、もう1つは村の祭礼、宗教行事、地域活動で使われる地域共同体における住所です。(説明してくれているのが、このツアーのガイドさんです。)

中に入ると、ここでもいろいろな建物が林立しています。一番神聖な北東にお墓、北に年長者の家、北西に台所と食料(米)貯蔵庫、西に新婚用兼来客用の家、南に子供用の家・・・

中央のオープンな家(写真↓)は、年長者が亡くなった後にしばらくここに安置してお詣りに来た人を迎える場だそうです。

同じアジアなのに、日本や欧米との文化の違いは想像以上だなあと感じました。
バードパークにコモドドラゴン
最後にバリ・バードパークを訪れました。

植物園的な植栽の中で、知っている鳥、知らない鳥をたくさん見ました。

手の上で餌をあげられるコーナーが楽しかったです。

なんとコモドドラゴンのベイビーまで見ました。

バスは港に戻り、トランジット客用の動線を通って乗船し、15時頃に遅いランチをいただきました。
ブノア出港〜東南アジア・クルーズの始まり
新しい船室は、8階右舷船尾寄りのバルコニー付き8253号室です。既に運ばれてきていた荷物を元通りの場所に並べ直しました。
夕食中に船が動き始めましたが、残りの出港風景を船室のバルコニーから眺めました。
ブノア港の出入り口の狭い水路を通る時には、岸辺からたくさんの人が手を振ってくれました。

今日から始まる2つ目のクルーズは、南シナ海を反時計回りにめぐる11泊の東南アジア・クルーズです。

明日の最初の寄港地は、1つ目のクルーズで昨日訪れたばかりのロンボク島です。