アフリカクルーズ1〜2日目:リスボン出港〜モロッコ沖終日航海

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いよいよ3週間のアフリカクルーズが始まります。

航程変更

4月にこのクルーズを予約した時点では、カナリア諸島(スペイン)の2つの島とアフリカ大陸の8つの国を訪れる航路でした。

10月に航程変更のお知らせが来て、モロッコ2都市とガンビアへの寄港がなくなり、マデイラ島(ポルトガル)とカナリア諸島の追加2島への寄港に代わりました。

モロッコ寄港取り止めは残念でしたが、魅力たっぷりのモロッコのほんの一部をカサブランカアガディールに寄港するだけで中途半端に見るより、行きたかったマデイラ島に行けて、カナリア諸島をじっくり見るのも良さそうです。

乗船手続き

アパートの近くでリスボン土産の最後のショッピングをした後、11時頃にUberでクルーズターミナルに向かい、ロイヤルティ・ステータスがプラチナなので、その特典で長い行列に並ばずにチェックインできました。

今回のクルーズでは、アフリカの黄熱リスク国に寄港するため、黄熱予防接種国際証明書(通称イエローカード)の提示が必須でした。2015年夏にケニアへ旅行する前に予防接種を受けて取得したイエローカードが、10年間の有効期限内ぎりぎりだったのでラッキーと思いましたが、現在は「生涯有効」となっているようです。

パスポートは、いつもは提示するだけなのですが、今回はチェックイン時に船に預ける形になっていました。

必要な手続きがスムーズに終わり、11時半過ぎに乗船しました。

ノルウェージャン・スカイ号

今回乗るノルウェージャン・スカイ号(7.7万トン)は、地中海クルーズで乗ったノルウェージャン・ビバ号(14万トン)に比べるとかなり小さく、3〜4月の南太平洋〜ハワイクルーズで乗ったノルウェージャン・スピリット号(7.6万トン)とほぼ同じ大きさです。

乗船して最初に緊急時の集合場所を確認し、プラチナ特典の「クルーズの舞台裏体験ツアー」と「世界のワインテイスティング」の予約をした後、一通り船の探検をしました。

これまでに乗ったクルーズ船に比べて、ライブラリーがとても充実して豪華な感じでした。とは言っても、クルーズ中は何かと忙しくて、意外と本を読む時間はありません。

吹き抜けのアトリウムは展望エレベーターもあって良い感じでした。地中海クルーズで乗ったばかりの最新船のノルウェージャン・ビバ号のは、思いのほかシンプルでちょっと物足りない感じだったので、やっぱりクルーズ船のアトリウムはこうでなきゃと思いました。

プールデッキ(11階)には、大型クルーズ船にあるようなウォータースライダーはありませんが、中央に4つまとまってあるジャグジーは、混雑時でも入りやすそうです。

クルーズ船に有りそうで無いことも多い船首側のオープンデッキは、見晴らし良く広々としていて、航海中に前方の景色の写真を撮るのに重宝しそうです。

ランチは、船尾のグレート・アウトドア・カフェで、リスボンの景色を楽しみながら、スープ、サラダ、カレーライス、デザートをいただきました。

狭いながらも便利な船室

船内アナウンスはありませんでしたが、15時近くになって船室に行ってみると、もう入れました。

航海中にアフリカ大陸を望める左舷側で、船尾のエレベーター・階段に近く、1階上ればカフェテリアがあり、とても便利な10階の0052号室が、これから3週間の我が家です。

部屋はノルウェージャン・ビバ号に比べるとかなり狭くて収納スペースも少ないですが、バルコニーは十分に広くて気持ちいいです。

部屋とバルコニーの間が全面ガラス扉ではなく、片側が丸窓になっているのは、その分景色が見えず閉塞感があるのではと心配でしたが、むしろポートホール越しに見る景色が船旅感を盛り上げてくれて良い感じでした。

でも洗面所がとても狭く、シャワーがカーテンなのはイマイチです。

クルーズターミナルに着いてすぐ預けたスーツケース2つ、ボストンバッグ1つ、リュック1つが、夕方までには全て運ばれて来て、荷物を全部なんとか収納できました。

リスボン出港

16時過ぎに、隣に接岸していたマレラ・ディスカバリー2号(6.9万トン)が前後をタグボートに挟まれて出港していく様子を眺めました。

船尾のクロッシングスというレストランで、フレンチオニオンスープ、ブルスケッタ、ポークリブ、ブリュレの夕食を済ませた後、ノルウェージャン・スカイ号は、定刻の19時にリスボンを出港しました。

テージョ川に架かる4月25日橋をくぐる時は、なかなかの迫力でした。

地中海クルーズの最後にリスボンに入港する際には見逃した世界遺産のベレンの塔を、今回はしっかり見つけました。

20時からの乗船歓迎のショーを観にシアターへ行くと、座席は片付け可能な回転椅子が並んでいて、これまでのどの船とも違っていました。

船のエンターテイメントを取り仕切るクルーズディレクターは、南アフリカ出身のキャロルさんで、観客をうまく盛り上げていたし、観客もそれに応えていました。

外洋に出たのか、途中から船が少し揺れ出しました。

終日航海日

翌日、クルーズ2日目は、モロッコ沖で終日航海日です。

9時からは、クルーズの舞台裏ツアーに参加して、船のギャレー(キッチン)、ランドリー、シアターのステージ裏を見学しました。

12時からは、世界のワインテイスティングに参加し、南アフリカ、フランス、アメリカ、イタリアの赤白2種類ずつを試飲し、今回はカリフォルニアワインが一番飲みやすくて美味しく感じました。

どちらもプラチナ特典の無料イベントですが、参加するのは4回目なので、ちょっとマンネリ気味です。

逆に新鮮で素晴らしかったのは、15時からアトリウムで行われたカナダ人ピアニストシンガーのエド・ケリーさんによるビリー・ジョエルの歌の弾き語りです。

全部知っている曲で、とても良かったです。最後の『ピアノ・マン』は、ちゃんとハーモニカ付きでした。

演奏者のネクタイもソックスもお洒落なピアノの鍵盤柄でした。

一度部屋に戻って、16時からのエド・ケリーさんのピアノもまた聴きに行くと、もう座る席が無かったので、ライブラリーでポート・オブ・コール(寄港地)というボードゲームをルールを想像しながらやってみました。

ライブラリーには自由に使えるボードゲームがいくつも置いてあるので、航海中の隙間時間に楽しめそうです。

夕食は、ル・ビストロという有料フレンチレストランで、ワイン付き無料となるプラチナ特典を利用しました。

ワインリストに知り合いがおすすめしていたヴィーニョ・ヴェルデというポルトガルの微発泡白ワインがあったので、それを頼んでシーフードにすることにしました。

ワインは当たりでとても飲みやすく、シーバスとドーバーソールの料理に合って美味しかったです。

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