ヌメア(仏領ニューカレドニア)寄港:上手く行かない日

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貨物用岸壁に接岸

今回の南太平洋クルーズの最初の寄港地は、『天国にいちばん近い島』と呼ばれるニューカレドニアの首都ヌメアです。

8時着の予定ですが、6時前にパイロットボートがやって来て水先案内人が乗船しました。

7時から船尾のレストランで朝食をしている間に、船は港内で180度転回して、貨物用岸壁に接岸しました。

事前の案内ではヌメアはテンダーポート(沖合に錨を下ろした本船と陸の間を小舟で船客を輸送して上陸する港)になっていたのですが、接岸場所が確保できたようで、その方が乗下船に時間がかからないのでありがたいです。

ただし、本来は貨物を積み降ろしする岸壁なので、ほんの1kmほどですが、クルーズターミナルまでの無料シャトルバスがありました。

クルーズターミナル

クルーズターミナルには、両替所、ツアーデスク、公衆WiFi、土産物屋、トイレなど、クルーズ船客にとってありがたいサービスが全てそろっていました。

ニューカレドニアと今後訪れるタヒチ周辺の島々はフランス領で、パシフィック・フランという共通の通貨なので、少し多めに$100分を両替しました。しかし、手数料がかなり高かったし、ここより良いレートで米ドルをそのまま使えるところも多かったので、この両替は結果的に失敗だったかも。

公衆WiFiにつないで私がネットに集中している間、妻はクルーズターミナルの外に出ると、草地にペットのウサギを連れて来ている女の子がいました。カメラを向けると、ウサギもこっち向きにしてくれたそうです。

ヌメアで寄港地ツアーは特に予約していなくて、クルーズターミナルの周りに並んでいたツアー会社のテントもざっと見てまわりましたが、予定通り自分たちで見てまわることにしました。

朝市

最初に海沿いに歩いて朝市に向かいました。南国らしい木が街路樹のように普通に立っています。

南国のフルーツがいろいろありましたが、まだ食べたことがないのを1つ買ってみました。

日本では見かけない魚もたくさん売っていました。青い魚はいったいどんな味なんでしょう。

市場の一角には、なんと「たこ焼き屋」までありました。

街歩き

見ようと思っていたニューカレドニア博物館は改装中で入れなかったので、街の中心にあるココティエ広場まで歩いて行き・・・

朝市で買ったフルーツを2つに割って公園のベンチで食べようと思ったら・・・

中は硬くてそのまま食べられるものではありませんでした。どういう食べ方をするものなのか謎だったのですが、帰国後に友人が見つけてくれたサイトによると、家で数日間おいて追熟させてから食べると美味しいバンレイシというフルーツだったようです。

次に、サン・ジョセフ大聖堂まで来ましたが、ここも建物の中には入れませんでした。

この裏手にある丘に登ると街が一望できるらしいのですが、登り口が見当たりません。

今日は、なかなか上手く行きません。

ランチとバスで行ったり来たり

一度船に戻ってランチを食べるためにクルーズターミナルへ向かっていると、途中にスーパーがありました。入ってみると、マグロのマリネとパッションフルーツのソーダに目がとまり、買って海沿いのピクニックテーブルでいただきました。ようやく我が家らしいことができました。

すぐにランチを食べなくても良いお腹になったので、一度夫婦になったら一生離れない習性から「愛の鳥」とも呼ばれている国鳥のカグーを見に植物園に行くことにしました。バスターミナルへ行き、乗り場と時刻を調べるとまだしばらくは来ません。

そこでスーパーに戻ってサンドイッチを買って先ほどのピクニックテーブルでランチにしました。

頃合いをみてバスターミナルに戻り、少し遅れて来たバスに乗る際に植物園に行くか確認すると、なんとそれは逆方向に行くバスで、正しい乗り場への行き方を身振りで教えてくれました。

そこに行ってみるとバス停は見つかりましたが、バスは行ってしまったばかりで、まだしばらくは来ません。

ふー、もう十分に歩いたし、今日は何もかも上手く行かない日なので、海沿いのプロムナードを最後に少し歩いてから船に早めに戻ることにしました。

シャッフルボードに挑戦

船の7階デッキをウォーキングする際に気になっていたシャッフルボードをやってみました。

ルールはよく分かっていないけど、カーリングに似た感じなので、7, 8, 10点のところにドローしたり、相手のディスクがそこにあればテイクしたり、カーリングのように考えてねらってみました。

力加減が難しく、思うように行かないのもカーリングと同じです。

船室に戻り、シャワーを浴び、洗面台で毎日の洗濯をしていると、今日はとことん上手く行かない日で、洗面台の栓が壊れて水が流れなくなってしまい、修理をお願いしました。

ヌメア出港

船長からのアナウンスで出港後は世界で2番目に大きなリーフの内側を通るとのことです。

17時から夕食に行くつもりでしたが、それは後回しにして出港の様子をバルコニーから見ていると、「KAORI」という名前のタグボートがやって来ました。

入出港時にタグボートが近くでスタンバイすることは多いですが、いざという場合に備えているようで、結局船を押したり引いたりしないまま終わることはよくあります。KAORIも出番がなくて暇だったのか、無駄にグルングルン回転したり、真横に並行移動してみせたり、こちらを楽しませてくれました。

出港後、右舷のかなり離れたところにリーフが見えましたが、リーフの内側といってもその幅は広く、外洋を走っている時とそんなに景色に違いはなかったので、夕食に行くことにしました。

イースター・ディナー

レストランに行くと、イースターの飾り付けがしてありました。

今日はメニューも特別なようで、「Happy Easter」と書かれたメニューには美味しそうなものが並んでいました。

  • Napolitan Easter Soup

最後は美味しい食事で満足しましたが・・・

天国にいちばん近い島の良い所を今日は上手く見てまわれなくて、なんかニューカレドニアに対して申し訳ないような気持ちもした1日でした。

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