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日本最遅最短鉄道
JR門司港駅のすぐ横にある小さな九州鉄道記念館駅からレトロな潮風号に乗車し、福岡在住のアーサー・ランサム・クラブ(ARC)の仲間3名との「ARC福岡お茶会」が始まりました。
始発駅を10:40に発車したトロッコ列車は、日本一遅いスピードでノロノロと進み、数分後には関門橋が見えてきました。
トンネルに入ると、客車の天井には魚たちが浮かび上がり、まるで海の中にいるような素敵な演出です。
列車は10:50に終点の関門海峡めかり駅に到着しました。
この北九州銀行レトロラインは、日本一短い鉄道路線でもあるそうで、たった10分で2つの日本一が楽しめました。
関門海峡最狭部
駅から400mほど海岸沿いに戻った辺りが関門海峡の一番狭い所です。
下関側の火の山との間の狭い水路を進むパイロットボート(水先案内人を乗せる船)が、目前を通り過ぎていきました。
そこには関門橋の橋脚も立っていて、そのふもとでいかにも窮屈そうな佇まいをした和布刈神社で、我が家の初詣をしました。
ちょうど関門橋をくぐる貨物船を鳥居越しにパチリ。
関門海峡徒歩横断
和布刈神社の隣にある建物から、関門トンネルの人道へ降りて行きました。
関門トンネルを歩くのは、私は小学校の修学旅行以来、妻は初めてです。
写真は、人通りが少なくなった瞬間をねらって撮ったので閑散として見えますが、実は思った以上にたくさんの人が歩いていて驚きました。
修学旅行の時は県境まで来て引き返したはずですが、今回は、門司(福岡県)から下関(山口県)まで歩いて渡り切りました。
関門海峡横断記念のスタンプが、トンネルの両側の出入り口に半分ずつ置いてあるため、ちゃんと渡り切らないと完全なスタンプにならないのがおもしろかったです。
長州の大砲とフグ
関門トンネル人道を下関側に出た所には、長州砲がずらりと海峡を向いて並んでいました。
その一つに、今回のお茶会のコーディネーターのCさんが、こっそり100円玉を入れたようで、いきなりドーンと大砲が鳴り、咆口からは白煙が噴き出し、皆、度肝を抜かれました。
次に、バスで市場や船着場がある唐戸に移動しました。
バスを降りると、素敵な洋館に目を惹かれましたが、なんと後でここでお茶ができるそうで楽しみです。
その前にまずはランチです。観光客向けのお店が並ぶカモンワーフで、私は地魚の海鮮丼をいただきました。
何かのキャンペーンで1500円のところが実質1000円になり、身が厚いフグも乗っていてコスパ最高でした。
巌流島上陸
昼食後、船で巌流島に向かいました。
期待通り、ここで決闘した宮本武蔵と佐々木小次郎の銅像がありました。
その近くには、まるでこれに乗って武蔵がやって来たと言わんばかりの朽ちた伝馬船があり、それらしい雰囲気を醸し出しています。
島は、かなり下関側の陸に近いところにあり、水泳が得意な人なら泳いで渡れそうでした。
旧英国領事館でお茶
船で唐戸に戻り、市場の中をのぞくと、美味しそうな刺身や寿司がにぎやかに売られていて、また来る機会があれば、ここでランチにするのも楽しそうです。
市場をひとめぐりした後、先ほど見かけた洋館、旧下関英国領事館の建物の2階にあるティールームでお茶にしました。
ピーターラビットをフィーチャーしたお店で、いろいろな種類の紅茶を選べる中、「いらずらっこピーターの後悔」というカモミールとジンジャーが入ったフレーバーティーにすると、予想以上に美味しくて気に入りました。
CさんとMさんが頼んだ「アフタヌーンティー 2 段セット」は、とても美味しそうでした。
門司港レトロ散策
最後にまた船に乗って門司港に戻り・・・
レトロで素敵な洋館が建ち並ぶ門司港レトロを散策した後、楽しく充実したARC福岡お茶会がお開きとなりました。
今回、素晴らしい旅程を組んでくださったCさん、ありがとうございました!
関門海峡の夜景
その晩、我が家は下関側にある満珠荘という宿を予約しておいたのですが、なんと潮流信号所が部屋の目の前で、関門海峡とそこを行き交う船の夜景を楽しめました。
実家が福岡なので何度も来たことがある関門海峡ですが、いろいろと変貌していて、まだまだ見どころがたっぷりありそうです。